ペリエ・サンペレグリノ・エヴィアンはウランが高くて危険って本当?
ミネラルウォーターは水道水などと違っていて、水道法で定められている水道水の品質管理とは
別の所にある製品です。
規制が緩く、発がん性が高いと言われるヒ素や
カドミウム、ウランなどの物質も水道水の
基準よりも緩く設定されています。
外国のミネラルウォーターに含まれるウランをまとめてみました。
ウランとは一体どんなものなのでしょう?
ウランの単体は銀白色の金属です。
地中の表面にある地殻という部分にある物質として
知られています。
燃料としても役割もあり、核兵器にも利用されています。
ウランの分子式はUです。
日本では何かと世間を騒がせている原子力発電の
燃料としてもウランが使われていますが、
化石燃料の少ない日本にとっては、
少量のウランから大量の電気を作ることができる、
なくてはならない存在でもあるわけです。
ウランが体に与える影響は?
ウランを含むチリは呼吸器や消化器、
皮膚から体内に取り込まれます。
殆どは腎臓から尿となって体外に放出されますが、
残りは体内に沈着します。
ウランは化学的毒性も強く、
吸引した場合は鉛中毒に似た症状を起こすと
言われています。
特にリンパ腺から血管に吸収される率が高く、
呼吸器系の障害が起こる場合もあります。
子供の場合は体が小さい分、
大人よりもわずかの量で体に影響が出ます。
呼吸からの吸引はもちろんですが、
手や皮膚で触ることによっても体内に吸収されるので、
十分な注意が必要です。
乳幼児の場合、1L当たり2㎍を超えるウラン含有量、
大人の場合は10㎍を超えるものは危険です。
ドイツの消費者団体はミネラルウォーターに含まれる
ウランの含有量を調べ、それを一覧表にし、
発表しています。
外国産の炭酸水で気になる炭酸水があれば、そちらを
参考にして下さい。
また、自分の飲んでいる炭酸水について、気になる
人は直接メーカーに問い合わせるというのも一つの
方法です。
日本での規制は?
WHOの指針はあるのだが、日本でもまだ規制値を決めていないです。
規制がないのだから、ウラン濃度が高くても、注意喚起の表示義務もないわけです。
ドイツの消費者団体フードウォッチの発表
ドイツの消費者団体フードウォッチ Foodwatch が、ドイツで販売されているミネラルウォーター中のウラン濃度の測定値について、一覧表を発表しました(PDFで提供されている)。
http://www.evivi.de/fileadmin/evivi/downloads/Mineralwasser_Test_Uran_Foodwatch.pdf
身体に危険な濃度は?
2μg/Lを超えるもので、乳幼児に対して危険な濃度とされています。
10μg/Lを超えるもので、この濃度では成人に対しても危険です。
水道水でもウランが検出されていますが、化学的処理やろ過が許可されているので、減らすことは可能です。
しかしミネラルウォーターでは、同様の処理は許可されておらず、水源のウラン濃度のままになってしまいます。
日本で見かけるミネラルウォーター
ボルヴィック
0.5 μg/L 未満
ペリエ(Perrier)
4.8 μg/L
「乳幼児には危険なウラン濃度」である事が示されています。
大人なら問題ないレベルである事は間違いないのですが、数ある炭酸入りミネラルウォーターの中からウラン濃度の高いものをチョイスする必要もないと思います。
サンペレグリノ
4.0~8.0μg/L
「乳幼児には危険なウラン濃度」である事が示されています。
大人なら問題ないレベルである事は間違いないのですが、数ある炭酸入りミネラルウォーターの中からウラン濃度の高いものをチョイスする必要もないと思います。
ゲロルシュタイナー
0.39~0.4μg/L
ヴィッテル
0.3~0.6μg/L
サンベネデット
0.62~1μg/L
Evian (エヴィアン)
1.58~2μg/L
若干高いですね。
まとめ
ウランの濃度が高いミネラルウォーターは次のものでした。
・ペリエ(Perrier)
・サンペレグリノ
・エヴィアン
ペリエ(Perrier)とサンペレグリノは「乳幼児には危険なウラン濃度」であるので注意してください。
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