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ポットが黒くなる原因?嘘の情報に注意!マンガンやカルキが原因は嘘

水道
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ポットが黒くなる原因で検索上位!水道水のマンガンやカルキが原因という情報はウソ!

 

電気ポット・電気ケトルの黒いススや点の原因は?上位表示されている情報がウソとは?

電気ポット・電気ケトルの黒いススや点の原因について、

ネットで検索すると、次のような情報が上位表示されます。

 

①水道水中に溶けている微量のマンガンが原因

マンガンイオンが残留塩素で酸化され、二酸化マンガン等の固体に変化したもの。

②水道水の『カルキ』が固まって変色したもの

 

でもこれって本当?

って思った方は是非読んでください。

 

【水道水中に溶けている微量のマンガンが原因で黒くなる】って本当?

マンガンイオンが残留塩素で酸化され、二酸化マンガン等の固体に変化したもの。というネットの情報。

一見化学的な用語を使っていて、納得してしまいそうですが、注意が必要です。

 

現在の水道水中には、ほとんどマンガンが含まれていません。

マンガンという物質は確かに黒い水の原因でした。

消毒用の塩素により酸化されると、微量であっても元の濃度の約300~400倍の色度を呈することがあるので問題となっていました。

そこで、マンガンにも水質基準が定められるなど基準が強化されてきました。

 

◎1958年 

水質基準で、0.3mg/L以下と規定。

 

◎1967年 

厚労省(現在の厚生労働省)より0.05mg/L以下にするように通達。

 

◎1992年 水質基準改定

水道水質基準が0.05mg/L以下

水質管理目標設定項目が0.01mg/L以下

となり強化されています。

 

現在のマンガンの検出状況を見ると、統計データでは、ほとんどが0.005mg/L未満です。

 

水道水質データベース

水道局のホームページなどで公表している数値は、さらに低いレベルで公表しています。

その数値は0.001mg/Lとかなり低い濃度です。

現在の浄水場では、しっかりとした除マンガン技術が確立され、家庭に供給するマンガンは昔のような高い濃度はほとんどありません。

 

[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]黒い水の発生には時間がかかる

マンガンは遊離塩素による反応で給水・配水管内壁などに付着して、流速の変化などによって剥離し、水道水の黒水の原因でした。

ただし、その場合は5~10年の年月で発生すると言われています。

 

こちらに記載があります。

ニュースリリース|水道機工株式会社
水道機工株式会社のニュースリリースをご覧いただけます。

(水道機工株式會社)

水道事業で有名な会社です。

また、自治体にもよりますが、マンガンが配管内に溜まらないように洗管作業などを定期的に行っているところもあります。

 

浄水場での処理

浄水場では、川の水のマンガンの除去にマンガン砂というものを使用します。

マンガン砂は黒い色をした特殊なろ過砂です。

ただ、マンガン砂は高いので、通常のろ過砂を購入して、自然とマンガン砂ができる手法を取る場合も少なくありません。

 

 

マンガン砂の形成に必要な要素

  • 高いマンガン濃度
  • 塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウム)
  • 十分な接触時間(経過日数)

によって、でき方が異なります。

 

≪マンガン濃度≫

河川水(原水)レベルの高いマンガン濃度でなければ、マンガン砂はほとんどできません。

浄水処理された家庭に供給する水道水のマンガンは、相当低い濃度ですので、黒いマンガンはなかなかできにくいと考えられます。

 

≪塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウム)≫

浄水場では、消毒のための薬品を使用しています。

次亜塩素酸ナトリウムという消毒剤が一般的です。

残留塩素の元です。

黒いマンガン砂の形成には、塩素が必要ですが、塩素濃度をかなり濃くしても時間がかかります。

水質管理目標設定項目では、残留塩素1mg/L以下となっていますが、そのレベルの残留塩素が家庭に配られることはなく、もっと低い濃度です。

 

≪十分な接触時間(経過日数)≫

マンガン砂がしっかりとできるまでには、塩素とマンガンの供給を条件として、長時間にわたって継続する必要があります。

条件にもよりますが、十分なマンガン砂ができるまでには、数ヶ月かかる場合があります。

 

以上のことから、家庭に配る水道水中のマンガンと残留塩素が原因で黒くなることは、ほとんど考えにくい現象と思われます。

 

【水道水のカルキが固まって変色したもの】って本当?

カルキというのは、一般的に水道水中の残留塩素のことをいいます。

残留塩素が固まることはありません。

『カルキ=ミネラル』という間違った使い方をしているものがネットに多くあります。

水道局などに相談する際には、注意してください。

 

※水道水中のミネラル分が付着して色が着いたり、塊ができることはあります。

その解説や対策をこの記事ではご紹介しています。

 

 

電気ポット・電気ケトルが黒くなる5つの原因と対策を解説

 

黒くなる原因1 ミネラル分の付着

 

ミネラル分とは?

水道水中には、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が含まれています。

この量を表すのに使われるのが『硬度』です。

 

水道局のホームページなどでは、『カルシウム、マグネシウム等(硬度)』という項目が該当します。

 

硬度が低い水を軟水

→ミネラル分が少ない

 

硬度が高い水を硬水

→ミネラル分が多い

 

ミネラル分は水が蒸発すると、あとに残るため、水の蒸発や乾燥が繰り返される部分では、『白い異物』となって付着します。

水道水の水質によって、黒や赤、白に見えたりします

これらのミネラル分の付着が原因で電気ポット・電気ケトルが黒くなる場合があります。

 

対策

クエン酸でお手入れをすると、きれいになります。

クエン酸は、ドラッグストアやAmazonなどのネットで購入できます。

 

洗浄のポイントと注意点

ミネラル分は、初期のうちはクエン酸洗浄で取ることができます。

ただし、あまりにもお掃除をしないで長期間放っておくとクエン酸で取ることが難しくなります。

クエン酸の価格は数百円ですので、こまめな洗浄がおすすめです。

 

クエン酸洗浄でも汚れがとれない場合

汚れに対してはまずは、クエン酸洗浄を行ってみてください。

それでも汚れが取れない場合。

どうしてもクエン酸洗浄で汚れが取れない場合の対策として、メラミンスポンジで優しくなでるようこすってみてください。

メラミンスポンジは百円ショップやスーパーなどでも購入できます。

ただし、この方法はあまりおすすめできません。

物理的に汚れを落とす方法なので、細かい傷をつけてしまうからです。

メラミンスポンジを使う際は、強くこすらずなでるようにして使ってください。

 

≪ミネラル分についての補足情報≫

・見た目は気になりますが、体への害はありません。

・赤水対策として受水槽にアルカリ剤を添加していると、この着色や異物の発生が顕著になる場合があります。

・給湯用の蛇口は水温が高く水が蒸発しやすいため、異物がみられるケースがあります。

・給湯用のボイラーなどを使用している場合、スケールとして付着し、これが水圧の変化などによりはがれて出てくることもあります。

 

≪自分の住んでいる地域の硬度を知りたい時≫

3つの方法があります。

  1. 自分の住んでいる地域の水道局のホームページで調べる。
  2. 水道局に問い合わせる。
  3. 『水道水質データベース』で調べる

 

水道水質データベースは、

全国の水道事業者等が実施した水道水の水質検査結果の概要を掲載しています。

水質基準項目、水質管理目標設定項目、農薬類を掲載しています。

水道水質データベース

 

≪水道局へ問い合わせる場合≫

水道の利用者には、水質相談をする権利があります。

 

水道法第18条

1 水道事業によつて水の供給を受ける者は、当該水道事業者に対して、給水装置の検査及び供給を受ける水の水質検査を請求することができる。

2 水道事業者は、前項の規定による請求を受けたときは、すみやかに検査を行い、その結果を請求者に通知しなければならない。

 

水道局の責任はあくまで、水道メーターまでとなっていますので、費用負担は、住んでいる方となっています。

集合住宅であれば管理会社などとなります。

 

 

≪受水槽の場合の水道に関する問い合わせ≫

受水槽の管理は、維持管理は設置者もしくは管理者の責任で実施することとなっています。

問い合わせは、次のようになります。

・設置者もしくは管理者

・自治体や市役所へは、福祉保健局、保健所、健康局、保健福祉局などが窓口となります。

※受水槽の場合は水道局ではありません。

※水道局は直圧の水道の場合が対応窓口となります。

 

 

黒くなる原因2 アルマイト処理の被膜が剥がれた場合

アルミニウムは、簡単に腐食されます。

通常のアルミニウム製品は製造時にアルマイト処理されていて、表面に被膜をつくることで腐食が防がれています。

この被膜は非常に薄く、使用の際に注意しないと剥がれてしまいます。

 

被膜が剥がれる原因

・クレンザー、硬いタワシなど傷つけやすいもので洗った場合

・空炊きした場合

アルマイト加工は簡単に被膜が剥がれてしまいます。

 

黒くなる原因

アルマイトの被膜が剥がれて、

空気中や水中の酸素と反応して白い水酸化アルミニウムが生成し、表面に付着。

水酸化アルミニウムが水の中のミネラル分と反応して黒く見える場合があります。

 

白い斑点も確認される場合有り

アルマイトの被膜が剥がれて、水酸化アルミニウムが生成され、これが水分の蒸発とともに表面に残り、白い付着物となる場合があります。

黒いものと白い斑点が見られたら、このアルマイト処理の被膜が剥がれた可能性を疑ってみてください。

 

対策

アルマイト加工は衝撃に弱い性質がありますので次のようなお手入れをおすすめします。

・洗剤を使ってスポンジなどの柔らかいもので洗い、傷を付けないようにする。

・使用後は水を入れたままにしないで、よく乾燥させる。

・空炊きはアルマイトの被膜を傷めるので、注意する。

 

黒くなる原因3 銅の付着

銅が原因とは?安全性は?

銅は、熱伝導率が良い(熱を効率的に伝える)素材として優れています。

そのため、給湯器などを使用して、お湯を注いでいると、給湯設備に使われている『銅』が微量に溶け出し、徐々にポットやケトルなどの内側に付着して黒く見える場合があります。

 

銅の水質基準は、

『銅及びその化合物:銅の量に関して、1.0mg/L以下』

となっています。

これは、毒性などで決められたものではなく、洗濯物等への着色を防止する観点から、水質基準として 1.0mg/L が設定されています。

銅自体には体への悪影響はあまり気にしなくても大丈夫です。

ただし、銅の濃度が高い場合には、特有の金属味・渋味などが感じられる場合があります。

 

≪水質基準に関して≫

水質基準は、『飲料水水質ガイドライン』などを元に決められます。

※その他にも様々なこと(分析する機械の精度や分析条件の確立など)でも決められることがあります。

最新の飲料水水質ガイドラインは『第4版』となっています。

銅については、p229に記載されています。

その記載部分にも水の色や味への影響の記載があります。

https://www.niph.go.jp/soshiki/suido/pdf/h24whogdwq/WHOgdwq4thJPweb_all_20130423.pdf

 

≪銅の安全性について≫

銅は体に悪い?

というのは、『緑青』が『猛毒』という誤解から生まれたものです。

銅の安全性について、『一般社団法人 日本銅センター』が参考になります。

日本銅センターは信頼性の高く機関で、わかりやすく解説しています。

一般社団法人日本銅センター
金属の銅は、非常にすぐれた特性を持ち、さまざまな分野で力を発揮しています。輝く銅の魅力、その真価をご紹介します。
銅について知る|一般社団法人日本銅センター
金属の銅は、非常にすぐれた特性を持ち、さまざまな分野で力を発揮しています。輝く銅の魅力、その真価をご紹介します。

 

電気ポット・電気ケトルが黒くならないための対策

給湯器などの水を直接使用しないで、水道水(冷水)での使用をおすすめします。

 

 

黒くなる原因4 浄水器が原因

浄水器を使用していると、浄水器内の活性炭が流出する場合もあります。

活性炭は黒い色をした物質で、残留塩素やトリハロメタンを除去する性質があります。

お使いの説明書に記載のカートリッジの定期的な交換をおすすめします。

 

黒くなる原因5 給水装置に使われているゴムなどが原因

宅内水道の給水栓の製品には、ゴムなどが使われています。

 

ニトリルゴム(NBR)

ゴムパッキンなどに使用

 

エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)

止水栓、弁座パッキン、シール材、給水ホースの内層部などに使用

 

劣化したゴムは、水道の開閉操作をしたときなどに出てくる場合があります。

EPDMゴムは体内で不活性であるため、万が一飲み込んだ場合も、そのまま体外へ排出されます。

 

EPDMは次のような原因で劣化します。

①水道水中の残留塩素による劣化

②金属による劣化(銅害)

 

金属がゴムに及ぼす影響度はコバルトが最も大きい特徴があります。

コバルト(Co)>マンガン(Mn)>銅(Cu)>鉄(Fe)

ただ、コバルトやマンガンは水道水や給水器具にほとんど含まれない物質なので、銅が最も影響のあり『銅害』と呼ばれるほどの劣化促進が報告されています。

銅は、熱伝導率が良い(熱を効率的に伝える)素材なので、給湯器に使用される場合があります。

また、残留塩素に対しては、耐塩素水性 EPDMなども開発されています。

 

詳しくは下のページに記載されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/79/11/79_11_529/_pdf

 

 

≪対処法≫

①水道局に相談する

②ゴムパッキンを自分で取り替える

 

≪水道局に相談する≫

大きな自治体の水道局では、水質検査を無料で行っています。

異物の相談も可能な場合もありますので、一度相談してみるのも良いかもしれません。

 

≪水質相談時の注意点≫

異物の検査には、FT-IRやEDX、電子顕微鏡などが使われます。

異物検査に適した装置ですが。

異物が少量の場合には、分析が困難な場合がありますので、十分な異物の量を取ってから、相談するのがおすすめです。

 

≪異物のおすすめの取り方≫

①浄水器などを使用している場合は取り外します。

※浄水器の活性炭の漏出が原因か判断がつかない場合があるため

②蛇口などに清潔なガーゼをヒモなどで巻き付けます。

③そのまま、しばらく使ってください。

④ガーゼに異物がある程度溜まってから、水道局などに検査を依頼します。

 

≪異物の対策≫

水道局などで異物の検査を行って、異物の原因を推定してもらうことは可能ですが、実際に部品の交換は水道局では実施しません。

部品交換は自分で行う必要があります。

ホームセンターなどでも行っているみたいですので、価格を見ながら行ってみてください。

 

≪ただし、部品交換はあせらずに≫

ゴムなどの異物の流出は一時的な場合があります。

ある程度、流出したら出なくなる場合もあります。

ただ、身体にそれほど悪影響がないとはいえ、見た目が悪いので精神面で良くないものです。

 

次のように応急処置することがおすすめです。

(方法1)蛇口にガーゼを巻いておく。

(方法2)フィルター(浄水器)を付ける。

 

フィルター(浄水器)は、一番安いものを選んでください。

目詰まりする可能性が高いので、高いものを購入すると、もったいないです。

あくまで使い捨てる気持ちで買える値段のフィルターを付けてください。

あと、フィルターの大きさも購入の時に迷うかもしれません。

ホームセンターなどで購入すると、開封済みでも、蛇口の大きさと違って合わない場合でも交換や返品をしてもらえるところがあります。

その際には、レシートやパッケージも必要になりますので、捨てずに取っておいてください。

 

読んでいただきありがとうございました。

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