大正ヘルスマネージ大麦若葉キトサン青汁(特定保健用食品)の効果を徹底解説
ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 キトサン(特定保健用食品)の効果
青汁を飲むことで美容効果、健康改善、ダイエット効果、便秘解消など様々なメリットがあります。
【大正ヘルスマネージ大麦若葉キトサン青汁】という特定保健用食品の青汁をご紹介したいと思います。
まず、簡単に概略をご紹介します。
特徴1 キトサン配合
この青汁には、特定保健用食品の有効成分(保健機能成分)であるキトサンが配合されています。
許可表示内容
本品は、コレステロールの吸収を抑え、血清コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを低下させる働きのあるキトサンを配合しておりますので、LDL(悪玉)コレステロールが気になる方の食生活の改善に役立ちます。
特徴2 「有機JAS」の規格を満たした農薬不使用の有機大麦若葉配合
農作物全体の0.2%しか流通していない「有機JAS」 の規格を満たした「農薬不使用の有機大麦若葉」を使用し、様々なビタミン、ミネラル等を始め、体によい成分を摂取することができます。
『有機JAS』認定の大麦若葉を使用しているのもこだわりのひとつ
栽培中はもちろん、種まき・植え付けする2年以上前から畑の土に禁止された農薬や化学肥料を使用しないなど、厳しい規格をクリアし、有機JAS認定されている農産物は全体のわずか0.2%に過ぎません。手間と時間がかかり、どうしても高コストになることは避けられませんが、それでも安心安全の青汁を届けたいからこそ、有機栽培にこだわっています。
特徴3 青汁の粉っぽさを解消する特許製法を採用・抹茶配合
「健康のためにがんばって飲まなくちゃ!」と無理して青汁を飲んでいた人も多いはずです。
自分もドラッグストアで購入した青汁を飲んだ感想は、「粉っぽい感じが苦手」、「ちょっと青臭い後味がする」といったものです。
でも、大正ヘルスマネージ大麦若葉キトサン青汁は、超微粉砕製法と抹茶配合により、とても飲みやすい青汁なんです。
飲みやすさの秘密は?超微粉砕製法
青汁のデメリットである粉っぽさからくる「飲みにくさ」を解消する「超微粉砕製法」を採用しています。
素材を搾らずにまるごと粉砕して、青汁にすることができ、大麦若葉の粉っぽさを解消する特許製法で製造しています。
飲みやすい抹茶味
抹茶を配合していて、おいしく毎日続けられます。
「健康のためにがんばって飲まなくちゃ!」と無理して飲んでいた方におすすめです。
特徴4 製薬会社品質
大正製薬は、多くの方が知っている信頼できる製薬会社です。
いくら良い素材を使っていても、品質管理が伴わなくては良い製品はできません。
検査員が一つひとつ、製薬会社がお届けする青汁と適しているかを判断し、合格した大麦若葉を徹底した品質管理のもとで製品化しています。
【ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 キトサン】公式ページで購入
定期購入
・内容量:30袋
・初回980円(税込)・・・通常価格4104円(税込)
・送料無料
・2回目以降・・・毎回10%OFF
・継続回数の制限なし(回数の縛りがありません)
定期購入によくある「○○回購入しなければならない」という回数ルールはありません。
大正ヘルスマネージ大麦若葉キトサン青汁の特徴
特定保健用食品(トクホ)
特定保健用食品は、「血圧を正常に保つ」「お腹の調子を整える」といった体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含むものです。
そのため、販売にあたっては、特定の保健機能について化学的根拠を示し、国から個別に許可を受けています。
保健機能成分「キトサン」
【大正ヘルスマネージ大麦若葉キトサン青汁】には、保健機能成分として「キトサン」が配合されています。
ヘルスマネージ大麦若葉青汁 キトサン摂取による【悪玉コレステロール値(LDL-C)の推移】
【試験方法】
悪玉コレステロール値(LDL-C)が120-160mg/dLの被験者を2群に分け、ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 キトサンまたは対照品(キトサンの代わりにマルトデキストリンを配合したもの)を1日3袋、それぞれ12週間摂取させ、悪玉コレステロール値を比較した試験を行い、ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 キトサン摂取群40名、対照品摂取群42名について解析を実施した。
【試験結果】
ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 キトサン摂取群は、対照品摂取群に比べ摂取4週後以降、悪玉コレステロール値が有意に低下した。
キトサンが特定保健用食品として認可された理由
キトサンが特定保健用食品として認可された理由のひとつには、コレステロール低下作用があります。
キトサンは3つの点でコレステロールの低下に働きかけます。
①胆汁やコレステロールを押し流すという、ブルドーザー型の作用
キトサンは胃酸で溶け、腸に入るとアルカリ性の腸液によってゲル状に固まりかけます。
腸内では、コレステロールを吸収しやすくするために胆汁がせっせとコレステロールを乳化しているのですが、ゲル状になったキトサンは乳化されたコレステロールも、乳化される前のコレステロールも胆汁もまとめて自分の中に取り込んで便として排出させてしまいます。
②磁石型の作用
2つ目は、キトサンは胃酸などによってゲル状になることで、非常に胆汁と結合しやすくなる性質があります。
この性質により、胆汁、あるいは胆汁と一緒になっているコレステロールもキトサンにくっついて、道連れになって排泄されます。
③胆汁の無駄遣い効果
じつは、胆汁はコレステロールからつくられています。
通常、胆汁はリサイクル利用されるものなので、原料であるコレステロールがどんどん使われるということはありません。
しかし、何らかの理由で排泄量が増えれば、減った分をつくり足す必要が出てきます。
キトサンの「ブルドーザー型の作用」と「磁石型の作用」によって、胆汁が排泄されます。
そのとき体内に貯蓄してあるコレステロールが材料として消費されますので、結果的にコレステロールを低下させることになります。
「有機JAS」の規格を満たした農薬不使用の有機大麦若葉配合
農作物全体の0.2%しか流通していない「有機JAS」 の規格を満たした「農薬不使用の有機大麦若葉」を使用し、様々なビタミン、ミネラル等を始め、体によい成分を摂取することができます。
『有機JAS』認定の大麦若葉を使用しているのもこだわりのひとつ
栽培中はもちろん、種まき・植え付けする2年以上前から畑の土に禁止された農薬や化学肥料を使用しないなど、厳しい規格をクリアし、有機JAS認定されている農産物は全体のわずか0.2%に過ぎません。手間と時間がかかり、どうしても高コストになることは避けられませんが、それでも安心安全の青汁を届けたいからこそ、有機栽培にこだわっています。
大麦若葉
大麦若葉は食物繊維をはじめ、ポリフェノールやビタミン・ミネラルなどを含む、栄養バランスに優れた青葉です。
豊富に含まれる食物繊維により腸内環境を良くすることで便秘解消や肌荒れ予防へと導きます。
カルシウム・マグネシウムなどが骨の強化に、鉄分・銅・クロロフィル・葉酸が貧血改善に、ビタミンが糖質や脂質の代謝促進や皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
ほかにも、アミノ酸も含まれています。
大麦若葉の優れた効果
身体を活性化させる「SOD酵素」が豊富に含まれていることで、近年大注目されていて、多くの青汁製品で使われている野菜です。
大麦若葉は、野菜不足に陥りがちな現代人の食生活を全面的にバックアップしてくれます。
大麦若葉は次の成分を含んでいます。
・SOD酵素
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄分
・銅
・クロロフィル(葉緑素)
・葉酸
・亜鉛
・カリウム
・β-カロテン
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンC
・食物繊維
・トリプトファン
・アラニン
含まれている成分の効能についてご紹介していきます。
SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)酵素
細胞内発生した活性酸素を分解する抗酸化酵素の1つです。
細胞膜の酸化を防ぐ作用があります。
抗酸化作用は活性酸素を除去することから、アンチエイジング、免疫力の向上などの効果が期待できます。
抗酸化酵素とは
抗酸化酵素にはスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(Cat)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の3種類があり、これらが過剰な活性酸素から細胞を守ってくれています。
しかし、抗酸化酵素は年齢とともにだんだん減っていき、活性酸素を除去する力は減っていってしまい、過剰に増えた活性酸素が様々な体の老化の原因となっていきます。
老化を抑えるためには、体の中の抗酸化酵素を維持し、活性酸素をしっかり取り除くことが重要です。
そこで、不足したSOD酵素などを外部から補うことが、アンチエイジングには非常に効果的となっています。
カルシウム
美肌効果
カルシウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
また、カルシウムで新陳代謝が促進されます。
新しい皮膚細胞が成熟し、表皮の角質に成長するときにカルシウムが必要とされます。
カルシウムが充実していると、新しいお肌への生まれ変わりが活発になり、若々しく滑らかな表皮を保つことが出来ます。
骨や歯の材料
カルシウムは骨や歯の材料となります。
体内にあるカルシウムのうち99%は骨や歯にある「貯蔵カルシウム」で、1%は血液や筋肉、神経系に含まれる「機能カルシウム」です。
貯蔵カルシウムと機能カルシウムは相互関係があります。
機能カルシウムは血液中に溶け込んで血液凝固や精神安定の働きをしたり、筋肉の働きをサポートします。
機能カルシウムが不足すると、骨にある貯蔵カルシウムが放出されて、血中カルシウム濃度が一定に保たれます。
カルシウムの不足が続くと、骨にあるカルシウムが減少し、骨密度が低下し、骨折や骨軟化症、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
成長期であれば、歯の質が悪くなったり、あごの発達が遅れます。
また、閉経前後の女性は骨代謝をうながすエストロゲンが減少するため、骨が弱くなります。
血中のカルシウム調節がうまくいかず、胃から多く溶け出してしまうようになり、骨に含まれるカルシウム量が減ってしまいます。
機能カルシウムが不足した場合
体内のカルシウムの1%は機能性カルシウムとして、血液中や筋肉、脳にあって、神経のいらだちを抑え、筋肉を収縮させて心臓の活動を規則正しく保つ働きをしています。
この1%のカルシウムが足りなくなると、体は不足分を骨から取り出し、血液中のカルシウムを一定に保つ仕組みをしています。
このため、不足が長引くと、骨のカルシウムが減少しスカスカになってしまいます。
血液中のカルシウムも補えないため、血行が悪化し、肩こりやいらいら、さらには動脈硬化や高血圧の原因にもなります。
骨の老化の原因
骨の老化は若くても引き起こります。
過度のダイエット
ダイエットの頻度が多いほど骨密度は減少するというデータがあります。
運動不足
運動不足が続くと破骨細胞が活性化し、骨密度が低下していきます。
過度の運動トレーニング
激しすぎる運動は乳酸等の有機酸を増加させ、骨からカルシウムが流出してしまいます。
栄養バランスの悪い食事
塩分の摂りすぎはカルシウムの排出を増加させてしまいます。
その他の作用
カルシウム不足はイライラの原因になったり、肩こりや腰痛を起こしやすくなります。
また、血行と血液の状態にも影響を及ぼし、高血圧や動脈硬化の原因にもなります。
この他にも、カルシウムは神経伝達物質をコントロールしたり、筋肉を収縮させたり、血液の凝固を促したり、ホルモンや唾液、胃液などの分泌に関わっています。
マグネシウム
骨の重要な成分
カルシウムを骨に定着させるのがマグネシウムです。
マグネシウムが足りないとカルシウムは無駄になってしまいます。
骨の正常な代謝を維持します。
カルシウムとともに骨や歯の発育や強化をうながす重要な役割を担うミネラルです。
マグネシウムは、汗で流れ出てしまったり、年齢を重ねると体にため込むことができる量が減ってしまうと言われています。
筋肉をリラックスさせたり、エネルギーの変換に関わっていると言われています。
代謝の促進・核酸の合成・新陳代謝・血液循環の維持・体温や血圧の調整
マグネシウムの大切な働きは、ビタミンB群とともに、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助けることです。
これらの代謝には、酵素が必要ですが、マグネシウムは、体内にある300種類以上の酵素の働きやエネルギーの産生を助けています。
また、マグネシウムは核酸の合成(※)に関わるといった重要な働きや新陳代謝をうまく行うための酵素のサポート役としても活躍しています。
また、血液循環を維持するために働くほか、神経の興奮を抑える、体温や血圧を調整する、筋肉の収縮などの非常に重要な働きにも関わっています。
マグネシウムが不足すると筋肉のけいれんを引き起こす場合があります。
海外の研究では、マグネシウム不足が月経前症候群(PMS)に伴う、イライラなどの情緒不安定に関係しているのではないかと言われています。
※核酸とは?
核酸は、すべての細胞内にあって、遺伝をつかさどっている有機化合物です。
核酸には、「新陳代謝の促進」「抗酸化作用」「免疫力を高める」という3つの大きな働きがあり、美肌やアンチエイジングに大きく関係しています。
体には、約60兆といわれる細胞が集まっていて、体内の細胞はつねに新しいものにつくりかえられています。
この新陳代謝が円滑に行われるためには、十分な核酸が必要です。
核酸は、多く生成されるほど、新陳代謝がスムーズになり、シミやシワを防ぎ、ツヤツヤの髪を保つほか、内臓の機能低下をくい止めてくれます。
核酸は、肝臓で生成されますが、20歳を過ぎると肝臓での生成機能が低下し、40歳を過ぎると急激に減少するため、細胞の新陳代謝を停滞させ、老化の促進の原因になります。
失われた核酸を補うことで、新陳代謝が活発になり老化予防となり、潤いのある美しい肌を保つことができます。
美肌効果
マグネシウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
また、敏感肌な人ほど、体内のマグネシウムが不足している場合があります。
それは、マグネシウムが少ないと細胞がうまく分裂できず、皮膚のバリア機能も構築しにくくなるためです。
マグネシウムは細胞が分裂したり、また細胞が分化して角質層になるためにも必要なミネラルです。
また、敏感肌や乾燥肌の人は、皮膚がかゆくなって掻いてしまうことが多いです。
そして、掻けば掻くほどかゆみはひどくなります。
これは、ヒスタミンというかゆみを引き起こす神経伝達物質の放出が止まらなくなるからです。
このヒスタミンの放出を抑えるのにも、マグネシウムは関与しています。
摂取量の目安(カルシウムとマグネシウム)
カルシウムをしっかり摂っていても、マグネシウムが足りないと骨のカルシウムが溶け出してしまうことがわかっています。
カルシウムを多く摂ってもマグネシウムが少ないと、マグネシウムがますます不足するだけでなく、せっかく摂ったカルシウムも無駄になってしまいます。
また、カルシウムの摂取量が多くなると、体外へ排泄されるマグネシウムの量も増すので、両者のバランスが大事です。
カルシウム2に対して、マグネシウム1くらいが理想的な摂取バランスと言われています。
マグネシウムはカルシウムの働きを助ける役割がありますが、カルシウムだけ多く摂取するとマグネシウムの働きが悪くなり、結果的にカルシウムの働きにも影響があります。
マグネシウム不足
カルシウムは足りないとホルモンの作用によって骨から取り出すことができますが、マグネシウムはそういう働きが弱い性質があります。
そのため、マグネシウムはきちんと摂っていないとすぐに欠乏してしまいます。
カルシウムもマグネシウムも欠乏の自覚が出にくく、検査で不足がわかるのは相当ひどい状態になってからです。
そのため、常日ごろから不足に注意することが大切です。
ここ数十年で日本人のカルシウム摂取量はかなり伸びましたが、マグネシウム摂取量はあまり増加していないといわれています。
マグネシウムは食品の精製の過程で失われやすい性質があります。
玄米には豊富に含まれていますが、白米にすると激減してしまいます。
そのうえ、マグネシウムは調理によってもかなりの量が失われてしまいます。
食品をゆでただけで、煮汁に20~30%ものマグネシウムが溶け出してしまいます。
鉄分
コラーゲンの再合成
鉄はたんぱく質の一種であるコラーゲンの合成にかかわっています。
肌や髪、爪の質の低下はたんぱく質だけでなく、鉄不足が原因の場合が多いといわれています。
コラーゲンは体内に入るときに分解されてしまうのですが、それを再合成するときに鉄が必要です。
また、ニキビや湿疹ができやすいのも、鉄欠乏が原因している場合があります。
赤血球の成分となって全身に酸素を運ぶ
鉄分の働きは血液に乗って全身に酸素を運ぶことです。
鉄は赤血球の血色素「ヘモグロビン」や、筋肉の「ミオグロビン」などの構成性成分となり、体内で酸素を運搬する役割を担っています。
体力の回復を早めたい方、特に鉄分が気になる女性の方に必要な栄養素です。
鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素です。
体内の鉄分が不足すると全身への酸素供給が不足し、体がだるい、疲れやすいと感じやすくなります。
活性酸素を除去して老化を抑制する効果、体内の免疫機能の維持などの効果もあります。
銅
貧血予防
・銅は、鉄分から赤血球中のヘモグロビンという色素がつくられるときに働きます。
・銅は、腸からの鉄分の吸収をよくします。
鉄は、腸からの吸収が悪い成分なので、銅の存在は重要です。
・銅が不足すると、鉄がヘモグロビンにスムーズに合成されなくなり、鉄欠乏性貧血を起こします。
・ヘモグロビンは主な材料である鉄が十分であっても、銅がなければ正常に作られません。
銅がなければ、せっかく摂った鉄分も体内で使われることはありません。
貧血ぎみで鉄分を多く摂っている人には、必須のミネラルです。
貯蔵鉄のフェリチンが血清鉄として利用されるには、銅が必要となるため、銅が不足すると鉄欠乏性貧血になりやすくなります。
その他の効果
銅は多くの酵素の成分となって、骨や血管壁を強化するコラーゲンやエラスチンの生成に働き、動脈硬化や骨粗しょう症を防ぎます。
このほか、活性酸素を防ぐスーパーオキシドジスムターゼ(Cu-SOD)の成分として重要であり、活性酸素を除去することで過酸化脂質の増加を防止しています。
銅は、SODの活性促進を通じ、アンチエイジングに重要な成分です。
また、銅が不足することで、毛髪異常、白血球の減少、骨の異常、子どもの発育障害を起こすこともあります。
クロロフィル(葉緑素)
クロロフィルは、血液中で鉄と結合して赤血球やヘモグロビンに変わり、貧血の予防や改善効果があります。
また、クロロフィルは、体内に入ると、血管に中性脂肪がたまるのを防ぎ、血液の流れを改善する効果があります。
さらに、デトックス作用もあります。
老廃物は毒素なので、溜め込むと体に悪影響(むくみや肌荒れなど)を引き起こします。
その他にも、コレステロール値を下げ、血栓を防ぐ、血圧を低下させる、細胞の強化、解毒、整腸作用、炎症鎮静などの多くの効果があります。
葉酸
葉酸の働き
葉酸は丈夫な血管やきれいな血液づくりを支えます。
葉酸はビタミンB12とともに、補酵素として、赤血球をつくりだす働きがあります。
赤血球は4ヶ月で死滅しますが、新しい赤血球をつくるのに葉酸が足りないと、正常な赤血球ができず、悪性貧血になります。
悪性貧血とは鉄分不足の貧血と違い、立ちくらみやめまいなどの症状のほかに、胃腸障害や頭痛、倦怠感などを引き起こし、症状が進行すると、神経障害や知覚障害などを引き起こすことがあります。
また、葉酸はアンチエイジングをサポートします。
代謝に関与していて、たんぱく質の生合成を促進します。
たんぱく質は全ての体内組織の原料となるので、新しくて良質のたんぱく質が増えればみずみずしい肌を保てます。
くすみやしわを抑え、美肌をもたらしてくれます。
葉酸は、体内で活性酸素を生み出す物質であるホモシステインと結びつき、活性酸素の増加をストップし、血液の流れをスムーズにします。
血液の流れがスムーズになると「むくみ」や「冷え性」なども改善されます。
葉酸は赤血球をつくりだす働きがあり貧血予防に効果があるため、PMS (月経前症候群)にも効果的です。
また、子宮環境を良好に保つために欠かせない栄養素です。
受精卵の細胞分裂を助ける、子宮内膜の環境を良くし着床を促進する、流産リスクを低減する、胎児の神経管閉塞障害の発症リスクを低減する等の働きがあります。
葉酸はたんぱく質や細胞の新生に必要な核酸(DNA、RNA)をつくるのに重要な役割を果たしています。
核酸は細胞の核にあたり、遺伝情報を保有していて、遺伝情報にそってからだをつくるよう指令をだす生命の根幹です。
胎児が発育する妊娠中や、乳児を育てる授乳中には、必要不可欠です。
特に、妊娠初期に葉酸を適切に摂取することで、胎児の神経管欠損という先天異常のリスクが軽減されます。
葉酸の欠乏症、ビタミンB12の欠乏症として、高ホモシステイン血症というものがあります。
葉酸とビタミンB12は必須アミノ酸のメチオニンの再合成に不可欠
葉酸とビタミンB12は、必須アミノ酸のメチオニンがホモシステインを経てメチオニンに再合成される過程に必要です。
不足すると再合成が進まず、ホモシステインが血液中に異常に増えて動脈硬化やアルツハイマー病を促進します。
※高ホモシステイン血症を引き起こします。
高ホモシステイン血症とは?
ホモシステインの値が高い人は、心臓病やアルツハイマー型認知症になりやすいことがわかってきました。
ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などのビタミンが不足すると、ホモシステインの変換が不十分になるため、血中に滞留します。
血中のホモシステインは濃度が高くなると、血管壁を傷つけます。
その傷がもとになって動脈硬化が進行するため、ホモシステインは動脈硬化や動脈血栓の原因になります。
さらに、高ホモシステイン血症はアルツハイマー病をはじめとする認知症を引き起こす原因であることが判明しています。
また、脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の減少がアルツハイマー型認知症の発病に関係しています。
アセチルコリンの合成を促進するものとして、アセチルコリンの前駆体であるDMAEやアミノ酸のメチオニンが知られています。
葉酸やビタミンB12が不足すると、メチオニンの再合成が進まず、ホモシステインが増加してしまいます。
メチオニンとは?
血液中のヒスタミン(かゆみや痛みを起こす物質)の濃度を下げる作用があります。
また、肝機能の維持や抗うつ作用もあるといわれています。
不足すると利尿作用が衰え、むくみやすくなります。
肝臓で、メチオニンはホモシステインに変換され、メチオニン合成酵素によってメチオニンに再合成されます。
葉酸・ビタミンB12とメチオニンの代謝のメカニズム
葉酸
生体内で葉酸はジヒドロ葉酸に還元され、さらにテトラヒドロ葉酸に変換されて、核酸の成分であるプリン核や塩基のチミンを合成する酵素の補酵素として働きます。
テトラヒドロ葉酸として、葉酸はビタミンB12にメチル基を渡すことで、メチオニン代謝を助けます。
葉酸あるいはビタミンB12が欠乏すると、ホモシステインが過剰に産生されます。
ビタミンB12
ビタミンB12はメチオニン合成酵素として、アミノ酸などの代謝の補酵素として働いています。
ビタミンB12を補酵素として、ホモシステインにメチル基を結合させてメチオニンに変換します。
葉酸の認知症予防効果
葉酸には神経細胞の機能を強化し、脳内神経伝達物質の産生を促す作用があり、認知症を予防する効果があります。
葉酸の摂取でアルツハイマー型認知症のリスクが低下
米カリフォルニア大学アービン校では、認知症ではない60歳以上の579人について、平均9.3年間、追跡調査を行いました。
この間に57人がアルツハイマー型認知症を発症しました。
ビタミンの摂取とアルツハイマー型との関係を検証したところ、葉酸を1日に400μg以上とると、アルツハイマー型のリスクが55%低くなることがわかりました。
このほか、ビタミンB群(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)の服用で、脳が委縮する速度を最大53%遅らせることができるという報告もあります。
亜鉛
亜鉛は、多くの酵素の構成成分(補助成分)になり、生体内での200種類以上の酵素反応に関与し、たんぱく質や糖、アルコールの代謝、免疫システム、ホルモン分泌などが正常に機能するのを助けています。
DNAやRNAの合成にも必要とされ、不足するとDNA複製が抑制され、細胞分裂も阻害されることになります。
そのことにより、細胞分裂が活発な皮膚や粘膜の健康維持にも関わっています。
亜鉛は成人体内に約2~4g含まれ、そのうち50%は血液に、約30%は前立腺や脳など各組織に、約20%は皮膚に存在しています。
必要度は非常に高いのに、体内にとどめておくことができないため、毎日食事などから摂取する必要があります。
また、亜鉛の吸収率は約30%とあまり高くはなく、十二指腸と回腸から吸収されます。
美肌に重要な栄養素
亜鉛は、細胞分裂するときに必要なミネラルです。
細胞が分裂する際に亜鉛が不足してしまうとDNAの読み取りがうまくいかず、新しい細胞が正常に生み出されません。
つまり亜鉛は細胞の新陳代謝が活発に行われているところでたくさん必要とされます。
例えば皮膚も新陳代謝が活発な部位です。
必然的にそこではたくさんの亜鉛が使われます。
皮膚の美しさに大きく関与するコラーゲンというタンパク質の生成に、ビタミンCが重要な働きをしていますが、亜鉛はビタミンCとともにコラーゲンの生成に関わり、皮膚や骨を健康に保つために重要な栄養素です。
そのため亜鉛が不足すると、コラーゲンの生成がうまくいかずに肌荒れや老化が進んだり、シミ、シワ、ソバカスが増えたりします。
ひどい火傷をしたときなどは、傷の治癒を助けるために亜鉛入りの治療剤を処方することもあります。
また亜鉛は髪の毛とも深い関わりをもっています。
日本人の髪の毛は黒いのでわかりやすいですが、亜鉛不足になると、その時期だけ毛が細く色も薄くなります。
脱毛してしまう場合もあります。
皮膚の亜鉛含有量
表皮と真皮に含まれる亜鉛の含有量の割合は、表皮5.6に対して真皮が1の割合で含まれています。
皮膚は表皮と真皮に分けられますが、亜鉛が多く含まれるのは表皮です。
表皮は角質を産生するケラチノサイト、メラニンを産生するメラノサイトが含まれ、真皮よりも生まれ変わりが早く、新陳代謝も盛んに行われています。
※コラーゲンとビタミンC
コラーゲンを摂ると、体内で消化・分解され、アミノ酸の形で吸収されます。
このアミノ酸を材料に、身体の中でコラーゲンが作られますが、はじめに未熟なコラーゲンが作られ、やがて成熟したコラーゲンになっていきます。
ビタミンCは、未熟なコラーゲンから成熟したコラーゲンになっていくときに、その合成を助ける働きがあります。
そのため、コラーゲンとビタミンCを一緒に摂ると、高い効果が得られます。
抗酸化作用
抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼ(Zn-SOD)の成分としても重要です。
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は活性酸素を還元する酵素で、亜鉛や銅が構成成分となっています。
活性酸素はがんや動脈硬化などの多くの疾病に関係があるといわれ、また老化にも深く関わっています。
活性酸素を除去することで、健康や美容を維持することができます。
日焼けやストレスが多い人は体内で活性酸素が発生しやすいので、亜鉛などの抗酸化成分を摂った方がよいといわれています。
また、活性酸素を除去することで過酸化脂質の増加を防止します。
過酸化脂質が増えると、体の機能が低下し、老化現象や白内障などの病気を引き起こす原因となります。
味覚を正常に保つ働き
亜鉛は味覚を正常に保つという重要な働きがあります。
口内には、舌を中心に「味蕾」という味を感じる細胞の集合体が存在しています。
味蕾は、新陳代謝が活発で、10~12日のサイクルで次々と新しくつくられます。
その形成にも亜鉛は不可欠です。
亜鉛不足が続くと味蕾が正常に維持されず、味覚異常が起こります。
亜鉛不足による味覚障害は、初期の段階なら亜鉛を摂取することで正常に戻すことができます。
しかし欠乏が長期化すると味細胞の再生は難しくなります。
亜鉛欠乏が長く続くと、ついには味細胞が壊れてしまうことが確認されています。
卵子の成長にも不可欠
女性の卵子にとって亜鉛は欠かせないものです。
受精した卵子はどんどん細胞分裂を繰り返していきます。
亜鉛は細胞分裂の際に必要なミネラルなので、受精卵の成長にしたがい多量に消費されます。
妊婦さんの血中亜鉛を測ってみると、胎児の成長に伴い体内の亜鉛が激減するのがわかります。
妊娠すると味覚が変わるというのはよく聞く話です。
中には本当に亜鉛不足による味覚障害になっている人もいます。
亜鉛不足のお母さんは早産しやすいということがスウェーデンの大規模な研究でも明らかになっていますし、赤ちゃんの体重が少なかったり、奇形が生じやすいなどといった報告もあります。
亜鉛は母体にも胎児にも、そして乳児の成長にも大きく影響するミネラルなので、妊婦さんや授乳中のお母さんは不足しないようにしっかり摂取することが大切です。
糖尿病に対する作用
血糖調節ホルモンであるインスリンの分泌を盛んにして血糖値を下げる働きがあります。
亜鉛は、血糖値降下作用のあるホルモンのインスリンの合成(結晶化)に必要なため、亜鉛欠乏により耐糖能が低下するとされています。
耐糖能
血糖値が、常に一定範囲内に収まるように調節する能力のことです。
免疫力を高める働き
免疫機能の主役であるT細胞やナチュラルキラー細胞(NK細胞)の働きをよくするといわれています。
亜鉛を豊富に摂取していると、風邪をひきにくくなるといわれています。
生体膜の安定化
生体の単位である細胞を包む細胞膜には脂質が多く、活性酸素によってダメージを受けやすい特徴があります。
亜鉛はその抗酸化作用により細胞膜の酸化を抑え、安定に保つ働きがあります。
細胞分裂の際のDNAの複製に関与
亜鉛不足でDNAがきれいに分かれないと正常な細胞が生み出されずに、細胞の老化が始まったり、がんになったりします。
傷口の治りを早める
傷口がふさがるということは新しい細胞が生まれているということなので、どんどん亜鉛が使われます。
貧血予防
成人では、亜鉛不足で貧血の原因にもなります。
唾液の分泌
唾液を分泌する細胞にも亜鉛が不可欠です。
子供の成長
亜鉛は成長ホルモンの機能維持や、骨の成長に不可欠です。
骨粗しょう症の予防もカルシウムだけではなく、亜鉛があってはじめてカルシウムは骨になります。
妊娠の持続
妊娠初期に亜鉛を不足させると、奇形児の生まれる率が高くなります。
その結果、早産も増えます。
亜鉛は細胞分裂に関わっていて、胎児が成長するために母親の体内の亜鉛が大量に使われます。
そのため妊婦は、妊娠週数が多くなるほど血清の亜鉛値は減少します。
母体の亜鉛不足は、赤ちゃんの成育にも影響を与えます。
アルコール分解
アルコールを分解するアルコール脱水酵素は亜鉛がないと、アルコールを分解できないので、悪酔いをします。
血中コレステロールの調整
亜鉛が足りなくなるとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化が進み、それが動脈壁に沈着して血管が狭まり、高血圧や動脈硬化を引き起こします。
亜鉛は抗酸化作用により、LDLコレステロールの酸化を抑える働きがあります。
視力の維持
少し暗くなるとものが見えにくくなる夜盲症はビタミンAの不足が関与しているといわれていますが、亜鉛も関与しています。
ビタミンAの代謝に亜鉛は不可欠です。
記憶力
脳内で記憶をつかさどる海馬には亜鉛が多く存在し、記憶力にも必要だといわれています。
亜鉛が不足すると、脳の機能が低下し、記憶力が悪くなることもあります。
カリウム
次のような働きがあります。
細胞機能の維持
細胞が活動するためには、その内外に水分が必要です。
細胞内の水分(細胞内液)にはカリウムが、細胞外の水分(細胞外液)にはナトリウムがそれぞれ多く含まれています。
これらの濃度やバランスは、細胞の水分の量や浸透圧に影響を及ぼすので、細胞の膜にはカリウムとナトリウムをくみ出すポンプ機能がついていて、つねに適正な濃度を保つように調節されています。
すなわち、カリウムとナトリウムのどちらが欠けてもそのバランスがくずれ、生命活動の基本単位である細胞は機能しなくなります。
カリウムはナトリウムとともに生命活動そのものを維持しているともいえます。
両者のバランスが一定に保たれることによって、細胞内外の水分調節や物質交換が行われています。
余分なナトリウムの排泄(むくみ解消・高血圧予防)
カリウムは、体内のナトリウムが過剰になると、その排泄を促します。
カリウムは、細胞内のナトリウム量を調整し、余分なナトリウムと水分を細胞の外に排出します。
また、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを防ぎ、尿への排泄を促します。
そのため、カリウムを摂取することは、体内のナトリウム(塩分)の減少と、それによる血圧の正常化(高血圧の予防)、手足のむくみ解消に効果があります。
ナトリウムが過剰となり、カリウムが不足すると、血圧が上がりやすいうえ、心臓の筋肉や血管の働きが衰え、心臓病や脳血管障害の危険性が増します。
これを防ぐには、塩分の過剰摂取を控え、カリウムを十分摂ることが大切です。
むくみケア
むくみとは細胞内に余分な水分がたまってしまった状態のことです。
栄養素や酸素と一緒に細胞に運ばれた水分が、静脈やリンパ液の中にスムーズに回収されなくなるために起こります。
体内の水分調節をスムーズにしてむくみを防ぐうえで大切なのは、ナトリウムとカリウムのバランスです。
細胞内の水分は、ナトリウムがポンプ役となり、水を吸いあげて調節しています。
しかし、このポンプが正常に機能しないと細胞が水ぶくれ状態となり、むくみが起こります。
カリウムには、余分な水分を排出させることでナトリウムポンプを正常に機能させる働きがあります。
足のむくみは、その日のうちに解消することが重要です。
むくみを放置しておくと、周囲の毛細血管が圧迫され、むくみがさらに進行します。
それによって、ますます血行が悪くなります。
また、皮下脂肪の脂肪球という細胞が必要以上に水分を吸収して大きくなることもあります。
むくみを解消するには、カリウムの摂取、運動や入浴、マッサージで血液やリンパ液の循環を良くして、水分の排出をスムーズにしてあげるケアが大切です。
筋肉の収縮・弛緩
筋肉の収縮・弛緩の働きを正常に保つために働いています。
カリウムは細胞内の酵素反応を調節する働き役割があり、筋肉でのエネルギーづくりにも関与しています。
カリウムは筋肉細胞に60%近く含まれます。
神経の伝達
神経伝達を正常に保つために働いています。
美肌
カリウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
カリウムが不足した場合
カリウムが不足すると、高血圧、手足のむくみ、糖尿病、神経障害、精神障害、ストレス、食欲不振、筋力低下などの症状があらわれます。
カリウムの摂取量が不足していると、余分なナトリウムの排泄が滞るため、高血圧や手足のむくみを引き起こしやすくなります。
また、筋肉の働きが低下したり、けいれんを起こしたりします。
夏場に大量の汗をかくと、カリウムが汗とともに排出されて、低カリウム血症が起こり、疲れやすくなったり、無気力になったりすることがあります。
これは夏バテの原因にもつながります。
β-カロテン
β-カロテンは目に必要な成分です。
目の健康だけでなく、皮膚や粘膜を正常に保つ働きもあり、β-カロテンが不足すると皮膚や爪がボロボロになってしまいます。
β-カロテンは、体内でビタミンAに変換しビタミンA活性を示すため、プロビタミンA(ビタミンA前駆体)といわれています。
β-カロテンは体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力を高めます。
β-カロテンは生体内で必要量だけがビタミンAに変換されます。
また、β-カロテンはプロビタミンAとして働くだけでなく、それ自体に免疫賦活作用や抗酸化作用があり、がんや心臓病の予防、また悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐ作用があるといわれています。
体内で発生する活性酸素を抑制し、その害からからだを守り、若々しいお肌や体作りをサポートしてくれます。
ビタミンAが不足すると、夜盲症(暗いところで物が見えづらくなること)になると言われています。
これは、網膜にあるロドプシンという明暗を感じる物質(視覚色素)が、ビタミンA(β-カロテン)から作られるためです。
また、ビタミンAが不足すると、網膜や角膜の細胞がつくられるスピードが遅くなり、しだいに老化していきます。
また、角膜の透明度が低くなったり、表面が乾いて炎症を起こしやすくなります。
ビタミンB1
次のような効能があります。
・皮膚や粘膜の健康維持を助ける働き
・糖質をエネルギーに変えて疲れにくくする働き
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働き(糖質の代謝を促進)があります。
体内で糖質をエネルギーに変えるとき、酵素の働きが必要になります。
この酵素がしっかりと機能するには補酵素が不可欠で、ビタミンB1は補酵素の働きを果たしています。
糖質代謝を促す酵素はアミノ酸だけからなる純タンパク質(アポ酵素)で、この酵素の働きを助ける補酵素がなければ、糖質をエネルギーに変えることはできません。
乳酸を分解して筋肉の疲れをやわらげる働き
ビタミンB1が不足すると、糖質がきちんと代謝できず、体内に乳酸などの疲労物質が蓄積され、疲れやすくなったり、筋肉痛を起こしやすくなったりします。これが肩こりの原因になると言われています。
脳や神経を正常に保つ働き
ビタミンB1は、脳や神経にとっても大切で、中枢神経や手足の末梢神経を正常に働かせる作用があります。
ビタミンB1は脳や神経の働きを助けるので集中力が増し、記憶力が向上します。
また、手足や足先などの感覚が敏感に働くようになります。
ビタミンB1が不足した場合
ビタミンB1が不足すると、イライラなどの症状や集中力の低下、さらに食欲不振、全身の倦怠感、手足のむくみやしびれ、動悸、息切れ、筋肉痛、脚気などがあらわれます。
また、脳には、血管収縮作用によって脳を活性化させるセロトニンという物質がありますが、ビタミンB1が欠乏することで、セロトニン代謝が正常に行われず、脳の機能がうまく作動せず、気力減退や慢性的な眠気を引き起こします。
アルコールを分解するのにもビタミンB1は必要です。
お酒を毎日大量に飲み、慢性的にビタミンB1が不足している人は、中枢神経が侵されるウェルニッケ・コルサコフ症候群という神経疾患にかかることがあります。
手足や顔面の麻痺、言語障害、記憶障害などがあらわれます。
ビタミンB2
次のような効能があります。
皮膚や粘膜の健康維持を助ける
美容のビタミンとも呼ばれ、皮膚や粘膜を保護し、肌・爪・髪の発育や体全体の抵抗力を強め、成長と生殖を助ける働きをします。
ヒアルロン酸の持つ保水力を高める働き
みずみずしい肌をキープするのにも必須のビタミンです。
脂肪の代謝を助ける(脂肪の燃焼を促進)
脂肪を燃やしてエネルギーに変えるときに、補酵素として働きます。
脂肪が多い食べ物を多くとった時には、ビタミンB2も多めに摂ると、脂肪が次々と燃焼されるので、脂肪太りのダイエットには大きな効果があります。
血液サラサラ効果
体内の活性酸素と結びつくことで生まれる有害物質である過酸化脂質の分解に作用して、コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
ビタミンEは過酸化脂質ができるのを防ぐ働きを持っていますが、ビタミンB2はつくられた有害な過酸化脂質を分解・消去するのに役立ちます。
ビタミンB2が不足した場合
不足すると、口内炎など粘膜のトラブルや皮膚炎があらわれます。
ビタミンC
美肌効果
コラーゲンを摂るときに重要な成分がビタミンCです。
ビタミンCはコラーゲンの再合成を促進する働きがあります(コラーゲン生成補助)ので、さらに肌のハリや弾力、潤い、しなやかさを保つ効果が期待できます。
また、ビタミンCには、強い抗酸化作用があるので、メラニン色素の生成を抑えて、日焼けによるシミやソバカスを防ぐ働きがあります。
さらに、鉄分の吸収を良くする働きもあります。(鉄分に作用して、吸収されやすい形へと変化させます)
さらに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもあります。
コラーゲンとビタミンC
コラーゲンを摂ると、体内で消化・分解され、アミノ酸の形で吸収されます。
このアミノ酸を材料に、身体の中でコラーゲンが作られますが、はじめに未熟なコラーゲンが作られ、やがて成熟したコラーゲンになっていきます。
ビタミンCは、未熟なコラーゲンから成熟したコラーゲンになっていくときに、その合成を助ける働きがあります。
そのため、コラーゲンとビタミンCを一緒に摂ると、高い効果が得られます。
健康効果
ビタミンCは副腎に働きかけ、ホルモンの合成に作用します。
副腎は副腎皮質ホルモンをつくり、エネルギーを増大させるために、ビタミンCを必要とします。
ストレスが生じると、副腎皮質ホルモンが分泌され、血圧を上昇させ、血中の糖分を増やしてエネルギー増産体制を整え、ストレスに対抗する力を作ります。
このことから、ビタミンCは抗ストレスビタミンと呼ばれています。
また、ビタミンCは体内で感染を除去したり、炎症の原因となるフリーラジカルを消去します。
ビタミンCは白血球に働きかけ、強化することによって、ウイルスに対抗できる免疫力を高めることができます。
トリプトファン
精神を安定させ、不眠症を解消
トリプトファンが血液から脳に運ばれると、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムとともにセロトニンを生成します。
セロトニンは、精神安定、鎮静、催眠効果のある神経伝達物質です。
セロトニンは脳の松果体によって、メラトニンに変換されます。
メラトニンは睡眠サイクルを正常にします。
これら精神の鎮静作用や睡眠改善効果から、生活のリズムが不規則になりがちな現代人に欠かせないアミノ酸として注目されています。
また、トリプトファンは、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の生成過程に、アミノ酸の一種であるチロシンと一緒に関与しています。
不眠症やうつ病の治療にも期待されています。
また、体内で発生した活性酸素を除去する作用があるとされ、老化防止への効果が期待されています。
禁煙補助に効果があるという報告もあります。
その他にもコレステロールや血圧を調整する、更年期障害の症状を緩和するなどの効果があります。
アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの症状改善にも期待されています。
アラニン
美肌効果
NMF(天然保湿因子)を構成するアミノ酸です。
体内で合成できるとはいえ、加齢とともにその合成能力が低下するため、美肌になるためには、積極的に摂った方がよいアミノ酸です。
持久力向上効果
アラニンは肝臓などで糖に変換されエネルギーとして利用されます。
長時間の運動において、たんぱく質の分解によって筋肉から生じたアラニンは血液中へ移行し、肝臓に入って糖に変換されます。
そして、変換された糖はエネルギー源として筋肉に戻って利用されます。
これは、「グルコース・アラニンサイクル」といわれる現象です。
ダイエット効果
燃焼系アミノ酸と呼ばれるリジン、アラニン、プロリン、アルギニンの4つは、体内に入ると脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化する働きがあります。
この酵素が活発に働くと体脂肪は遊離脂肪酸となって血中に取り込まれ、エネルギーとなって燃焼します。
アルコール分解
アラニンはアルコールの代謝をサポートします。
肝臓でアルコールが分解されるとき、NADという補酵素が使われて、NADHという補酵素になることで代謝が進みますが、お酒をたくさん飲むと体内のNADが不足してアルコールの分解スピードが低下します。
NADHを消費してNADに戻す働きのあるアラニンを摂取すると、NAD量が増加して、アルコール分解をスムーズに進めることができます。
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