カスピ海ヨーグルトとは?
カスピ海ヨーグルトとは、黒海とカスピ海に位置する世界三大長寿地域として知られているコーカサス地方で食べられていたもので、京都大学名誉教授の家森幸男先生が長寿と食生活の研究のために1985年頃日本に持ち帰ったものです。
種菌が入手できれば自宅で簡単にカスピ海ヨーグルトを作ることができます。
カスピ海ヨーグルトの効果
・高血圧やコレステロールが低下します。
・整腸作用により腸の働きが活発になり便秘が改善し、発がん物質などの有害な腸内不廃物を吸着して体外に排出します。
・免疫機能が向上してガンの予防や体の抵抗力を高めます。
カスピ海ヨーグルトの成分
カスピ海ヨーグルトには2種類の有用菌が含まれています。
最も多いのが乳酸菌である「クレモリス菌」です。
このクレモリス菌は乳酸を生成すると同時に多糖体の粘性物質を作り菌体の周辺に放出します。
これがカスピ海ヨーグルト特有の粘りです。
クレモリス菌は、生きて大腸まで届き、私たちの体に有用な働きをしてくれることが学術的にも証明されています。
2つ目は乳酸菌ではありませんが、乳酸菌と異なり増殖するのに酸素を必要とする好気性菌の「アセトバクター菌」です。この菌は乳酸菌が増殖したり、粘性物質を形成する環境を整える働きをします。
普通のヨーグルトを作る乳酸菌は37~42℃くらいの温度で最もよく繁殖しますが、カスピ海ヨーグルトは20~30℃近辺で最もよく増殖します。
牛乳にカスピ海ヨーグルトの種を植付けて室温で放置すると乳酸を形成して酸性となり他の雑菌の繁殖を防ぎます。
カスピ海ヨーグルトが家庭で作りやすく保存も簡単なのはこのためです。
2種類の菌は牛乳中で容易に細胞分裂を繰り返して増殖しますので何度でも繰り返しヨーグルトを作ることが出来ます。
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