カテキン
カテキンは、緑茶などの渋味の主成分であるとともに、緑茶のポリフェノールの主成分。
エピカテキン、エピガロカテキン、ガレート基のついたエピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートがあることが知られています。
カテキンの主な働き
- 体脂肪減少作用
- 血液中のコレステロール濃度を減少させる作用
- 食後の血液中のトリグリセリド(中性脂肪)の増加を抑制する作用
- 活性酸素の抑制
- 抗酸化作用でLDL(悪玉コレステロール)の酸化を抑える作用
- 抗菌・抗インフルエンザ作用
- 血糖値上昇抑制作用
- 血圧上昇抑制作用
- 虫歯・口臭予防
カテキンの効果1≪代謝アップでダイエット効果≫
カテキンは体全体のエネルギー代謝を上昇させ、代謝をよくして肝臓内で脂肪燃焼酵素の働きを活発にします。
つまり、今までと同じ量を食べても脂肪が貯まりにくい体にしてくれます。
カテキンの効果2≪腸活・整腸作用≫
小腸で消化酵素アミラーゼの働きを阻害し、脂肪や糖分の働き吸収を抑えます。
そのため、これらは分解・吸収されずに大腸に送られ、ビフィズス菌など善玉菌の食料になります。
体にいい善玉菌を増やしながら、さらにカテキンが悪玉菌を抑えつけるので、腸内の細菌バランスがよくなります。
カテキンの効果3≪抗酸化作用≫
カテキンには、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。
これは動脈硬化や心臓病、生活習慣病の予防に効果があるだけでなく、シミやソバカスの原因を抑制する美容効果も注目されています。
カテキンの効果4≪殺菌作用≫
食中毒の原因となる菌や風邪などのウイルスを殺してしまう、抗菌作用があります。
カテキンの効果5≪高脂血症・動脈硬化予防≫
血液中のコレステロールには善玉と悪玉がいます。
悪玉コレステロール
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]肝臓でつくれられたコレステロールを全身に運ぶ役割
善玉コレステロール
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]余分なコレステロールを回収して肝臓に運び戻す役割
この2つのコレステロールが血液中にバランスよく存在することが大切ですが、動物性脂肪を多く含む食品や卵、バターなどを摂り過ぎると悪玉コレステロールが必要以上に増加します。
【血管の障害が動脈硬化を進行させる】
血液中に悪玉コレステロールが増えると余分なコレステロールは血管壁にとどまります。
悪玉コレステロールそのものが悪いわけではありませんが、それが活性酸素によって酸化変性コレステロールに変わると血管壁に障害を与えるようになります。
障害を加えられた血管壁はこぶ状にふくらみ、やがて血流を妨げるほどに成長し、その結果、動脈硬化が発症すると考えられています。
こうしたコレステロールや中性脂肪が増える病気を高脂血症といいます。
高脂血症が続くと動脈硬化が進行し、ついには血管がつまって心筋梗塞や脳梗塞など生命にかかわる重篤な症状を起こします。
カテキン類は、悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化されるのを防ぐ働きをもっています。
また、カテキンは血小板凝集を抑制して、動脈硬化を防ぎます。
カテキンの効果6≪高血圧の予防効果≫
カテキン類には、血管を収縮させて血圧を上昇させる物質≪アンジオテンシンⅡ≫を産生する酵素であるアンジオテンシンⅠ変換酵素の働きを抑制する作用があることが確認されています。
カテキンの効果7≪糖尿病の予防≫
カテキン類には、炭水化物を分解してブドウ糖に変換するアミラーゼという消化酵素の作用を抑制する作用があります。
この働きによって、ブドウ糖の生成量が減少し血糖値の上昇を防ぐ役割を果たしています。
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