【イヌリン・HMB・サラシア・桑の葉・ビワ茶・アイスプラント】糖対策・ダイエット効果
【イヌリンとHMB】期間限定価格
糖対策やダイエット効果のある【イヌリンとHMB】が、公式ページから期間限定価格で購入できます。
通常価格5700円が初回は1980円ととてもお得になっています。
配合成分
・イヌリン
・HMB
・サラシア
・桑の葉
・ビワ茶
・アイスプラント
成分1 イヌリン
世界で注目!腸内細菌のエサになって腸活に役立つ水溶性食物繊維「イヌリン」
腸内細菌のエサになるため、積極的に腸活に取り入れたい素材として注目の水溶性食物繊維です。
チコリの根やキクイモに豊富な「イヌリン」は、ビフィズス菌などの有用菌を増やす働きが高く、世界で最も使われている水溶性食物繊維です。
新タイプの食物繊維
肥満抑制、生活習慣病予防、免疫アップ、美肌など、全身の健康を支える腸。
腸の健康度を高める「腸活」が注目されるなか、日本では新タイプの食物繊維が登場。
それが、天然素材由来の水溶性食物繊維「イヌリン」です。
イヌリンとは、チコリの根やキクイモ、テキーラの原料であるアガベなどに多く含まれる食物繊維です。
ヒトの体の消化酵素では消化されないため、大腸に届いて働きます。
日本では難消化性デキストリンなどが使われることが多く、まだ耳慣れない名前ですが、世界では「水溶性食物繊維」市場の約6割をイヌリンが占めています。
水に溶けやすく、食品にしっとりとした食感や風味の良さをもたらすため、欧州ではチコリ由来のイヌリンがパンや乳製品などに広く用いられています。
そして、腸に届くと高い発酵性(腸内細菌のエサになること)を発揮するその働きについて、世界中で広く研究が行われている素材です。
イヌリンは腸内で短鎖脂肪酸を増やし、腸内細菌叢を整える
食物繊維には、水に溶けやすい「水溶性」と溶けにくい「不溶性」の2タイプがあります。
野菜や玄米、豆類に豊富な不溶性食物繊維は、便のかさを増やしたり、脂肪の吸収を抑制したりします。
一方、イヌリンなどの水溶性食物繊維は、大腸にすむ腸内細菌が好んでエサにし、その結果、産生される短鎖脂肪酸が健康に広く寄与することで注目されています。
イヌリンを腸内細菌が食べると、酢酸、酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸を産生します。
短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性にし、アンモニアなどの毒性物質を生み出す有害菌がすみにくい環境を作ります。
実際、ヒトを対象とした試験で、イヌリン摂取によって有用菌のビフィズス菌が増えたという研究や、血糖値上昇が抑えられるといった報告があります。
イヌリンが血糖値上昇を抑えるのは、食事でとった糖を抱え込み、穏やかな吸収にすることと、短鎖脂肪酸によってインスリンの分泌を高める消化管ホルモンGLP-1の分泌が高まるためといわれています。
こうした確かな働きがあることから、欧州ではイヌリンを含む食品に健康強調表示(ヘルスクレーム)が認められ、日本でも整腸作用、血糖値低下作用、中性脂肪低下作用などの表示が行われています。
イヌリンで行われているヘルスクレーム(健康強調表示)
(欧州)チコリ由来のイヌリン
排便回数の増加、消化機能改善、食後血糖値の上昇抑制
(日本)イヌリン
整腸作用、中性脂肪低下作用、食後血糖値の上昇抑制
【イヌリンに関する研究結果】
チコリ由来イヌリンでビフィズス菌が増加
健康な男女30人(19~35歳)が、プラセボ(マルトデキストリン1日8g)、チコリ由来のイヌリン1日5g、同イヌリン1日8gを含むチュコレート飲料をそれぞれ2週間摂取。
イヌリン1日5gと8g摂取で、ビフィズス菌が有意に増加しました。
イヌリンは食後血糖値の上昇を抑える
健康な男女10人(平均年齢26.1歳)がイヌリンなしの米粉パン、チコリ由来のイヌリン12%を添加した米粉パンを食べ、食前と食後120分までの血糖値を測定。
その結果、イヌリン添加パン群で、血糖値の上昇指数の一つであるGI値もGL値もイヌリンなし群より低く、血糖応答を低減しました。
GI値(グリセミックインデックス)とは?
GIとは、食品ごとにその食品を食べたあとの血糖値の上昇割合を数値で示したもので、糖尿病など生活習慣病予防の食品を選ぶ際の参考になります。
同じ糖質量を含んでいても、食品や加工の仕方によって食後の血糖値の上がり方が違います。
血糖値が急激に上がると、動脈硬化を起こしたり、体内で糖化を起こして細胞を傷つけたりします。
GI値が低いと、血糖値が上がりにくく、体によいとされています。
イヌリンは腸の広い範囲で発酵パワーを発揮する
天然素材由来のイヌリンには糖鎖の短いもの、長いものなど、多様なサイズのものが混じっています。
人間も、細かくした食べ物のほうが食べやすいように、腸内細菌も、まず、短いサイズから食べ始め、長いサイズのものは腸の奥に進んで、そこにいる細菌に食べられると考えられています。
そのため、天然素材由来のイヌリンは長い腸全体でまんべんなく発酵するという特徴があり、有用菌がすみやすい環境を整えていくといわれています。
人の腸の温度や栄養状態を再現した「人工腸管モデル」でイヌリンの働きを調べると、イヌリン(チコリやアガベ由来の天然タイプ)は不溶性食物繊維(セルロース)や、特定保健用食品の成分としておなじみの水溶性食物繊維の一種である難消化性デキストリンと比べて、短鎖脂肪酸の産生を高め、有用菌であるビフィズス菌を大幅に増やすことがわかっています。
昔は、日本人は食物繊維リッチな食生活を送ってきましたが、現在では欧米化の食生活によって動物性のたんぱく質過多で食物繊維が不足する食生活になっています。
食物繊維が不足した食生活では、二次胆汁酸が発生しやすくなり、さらにこの二次胆汁酸が腸内に滞留し、大腸がんリスクを高めます。
一方、短鎖脂肪酸が増えると、二次胆汁酸の発生を抑制するのではないかと期待されています。
短鎖脂肪酸には、大腸上皮細胞のエネルギー源になって腸の動きをよくする、インスリンを働きやすくして血糖値を抑える働きのほか、過剰な食欲を抑えたり、交感神経節に作用して脂肪を燃焼に導く働きも見いだされています。
また、短鎖脂肪酸によって腸内が弱酸性の環境になると、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが大腸から吸収されやすくなるという作用もあります。
このように、短鎖脂肪酸の産生を高めるイヌリンは、全身の健康アップを高める素材といえます。
短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸の働き(酢酸、プロピオン酸、酪酸)
代謝を改善し、腸の若返りを担っています。
腸内細菌が餌を食べた後に産生する短鎖脂肪酸は、糖や脂質の代謝の改善をはじめ、全身の健康維持に関わっています。
短鎖脂肪酸は酢(酢酸)や乳製品(酪酸)に含まれています。
また摂取された水溶性食物繊維を、腸内細菌が分解されることでも作り出されます。
腸内細菌の中で、酪酸菌はプロピオン酸や酪酸を、ビフィズス菌は酢酸を生成します。
酪酸は、腸内で抑制性の免疫細胞(制御性T細胞)を誘導することで、炎症を抑制します。
また潰瘍性大腸炎やクローン病の患者では、酪酸を作る細菌が少ないことがわかっています。
腸管の状態は、皮膚の状態に影響すると考えられています。
そのため、腸管の炎症を抑える短鎖脂肪酸に、皮膚状態を改善する効果が期待されています。
酢酸やプロピオン酸は、吸収された後、血流に乗り脂肪組織に達して、脂肪細胞の表面にある受容体(GPR43)に結合します。
これにより、脂肪細胞の脂質の貯蔵が抑制され、脂肪組織への脂質の蓄積が抑制されます。
さらにプロピオン酸や酪酸は、交感神経の細胞表面にある受容体(GPR41)に結合します。
これにより、ノルアドレナリンの分泌が促進し、体温の上昇や酸素消費量が増加することで、体全体としてエネルギー消費が増加します。
これらの作用により、短鎖脂肪酸の摂取は肥満の改善に繋がると考えられています。
酪酸・プロピオン酸
酪酸のほとんどは腸管の上皮細胞のエネルギー源となります。
腸壁で免疫システムを調節し、炎症を抑える働きもあります。
プロピオン酸は肝臓や筋肉などの組織でエネルギー消費を高め、肥満を抑制する働きがあります。
酢酸
ビフィズス菌が多く作る「酢酸」は腸内を適度な酸性に保ちます。
殺菌作用もあり、大腸で腐敗を起こす悪玉菌の増殖を抑えます。
肝臓に運ばれ、脂肪肝の発症を抑制する働きもあります。
脳腸相関
なぜ、これほどまでに腸の大切さがよく話題となっているかというと、それは、腸が免疫・代謝・精神活動など、様々な生体反応に関係していることが明らかになってきているからです。
脳腸相関といって、腸と脳は24時間膨大な情報をやりとりしていて、それが心身の健康状態につながるカギを握っています。
つまり腸内環境が乱れると、全身に様々な不調を引き起こしてしまいます。
おなかの環境をよくするポイント
腸内細菌の多様性を向上させることです。
善玉菌そのものをとるプロバイオティクスと、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクスを一緒にとるシンバイオティクスが重要です。
特に食物繊維は、若い人ほど不足しているので意識してとることが大切です。
また、水溶性食物繊維はおなかの環境をよくする重要な役割を果たしていることがわかってきています。
食物繊維・乳酸菌・オリゴ糖の特徴
ポイント① すぐに効果はでません。2週間程度の継続が必要
便秘薬のように即効性はありません。
多くのメーカーで腸内環境改善の効果を測る試験期間として最低2週間を設定しています。
まずは、2週間継続してみてください。
ポイント② 2週間たって効果を感じなければ別の製品を検討
ビフィズス菌や乳酸菌の場合、その人の腸内環境によって向く菌は異なります。
2週間たって便通が改善しなければ、他の製品に変えることも考えてみてください。
腸内細菌のエサになる食物繊維
不溶性食物繊維は、便のかさを増して排便を促します。
水溶性食物繊維は腸内細菌のエサになり、短鎖脂肪酸の産生につながります。
不溶性、水溶性を組み合わせてとることが腸の健康維持には大切です。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維のほとんどは、植物の細胞壁を構成している物質です
水に溶けないのですが、水分を吸収してかさを増す性質があります。
腸の内容物(便)のかさが増えると、大腸のぜん動運動が活発になります。
不溶性食物繊維の主要な働きは、便の移動をスムーズにして排便を促すことです。
また、腸内環境を整え、腸内の有害物質を体外に排泄する働きもあります。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、水に溶ける食物繊維で水分を含んでゲル状になり、腸管での余分な栄養素や有害物質を排泄する作用があります。
・水溶性食物繊維は腸内細菌のエサになり、短鎖脂肪酸の産生につながります。
・ブドウ糖の吸収を穏やかにする。
・コレステロールの吸収を抑制する。
・胆汁酸を吸着して体外に排泄する(胆汁酸はコレステロールからつくられるので、コレステロールの排泄につながります)
・ブドウ糖の吸収が穏やかになると、血糖値の急激な上昇が避けられ、糖尿病の予防につながります。
・食塩のナトリウムと結びついて便と一緒に排泄されるため、血圧をさげる効果もあります。
・便の水分量を増やしてやわらかさを保ち、腸を刺激することによって排便をスムーズにします。
・満腹感を得やすくして食べ過ぎを防ぐといった効果もあります。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、穀類に含まれるのは、ほとんどが不溶性食物繊維です。
腸の調子を整えるにはその両方が必要ですが、通常の食事からでは、水溶性食物繊維は一般的に不足しがちな栄養素といわれています。
不溶性、水溶性を組み合わせてとることが腸の健康維持には大切です。
成分2 HMB
プロテイン(タンパク質)は体に吸収されるまでには分解・代謝を経てようやく吸収できる代謝物へと変化していきます。
その吸収できる最終代謝物がHMBです。
※プロテイン(タンパク質)→ペプチド→アミノ酸(ロイシン)
ロイシン→HMB→体に吸収されて筋肉に
プロテイン等のタンパク質に含まれる必須アミノ酸の一種であるロイシン。
このロイシンが代謝されてできるのが、HMBです。
このHMBが筋肉を効果的につくるサポートをします。
しかしながらHMBを体内で1g生合成するには、約20gものロイシンが必要となりますので、HMBそのものを摂取する方が効率的だといわれています。
よく言われる例えで、プロテイン10杯分などと言われています。
HMBを直接的に摂取できる【イヌリンとHMB】はとても効率的です。
HMBを毎日摂取することで基礎代謝を高める働きが期待されるのでより効率よくダイエットをサポートします。
成分3 サラシア
サラシアの人気
近年の研究で様々なことが分かり、WHOも認めた事で人気が急上昇している成分です。
その人気の「サラシア」は、もともと数千年もの前から現代に伝わる「アーユルヴェーダ」と呼ばれるインドやスリランカの伝承医学で使用されるハーブです。
日本国内の臨床試験により多数の健康作用が証明されています。
・血糖値の上昇抑制
・糖質の吸収抑制
・腸内環境の改善
・ダイエット効果
・メタボ解消効果
・肝機能改善
・免疫機能改善
・整腸効果
血糖値の上昇を抑える効果
サラシアは糖質の吸収を必要最小限に抑えます。
ごはん・パン・パスタなどの炭水化物や甘いものなどの糖質は、腸管にある酵素α-グルコシダーゼによって分解されて吸収されます。
サラシアはこの腸管にある酵素の働きを阻害するので 体内への糖分の吸収を最小限に抑え余分な糖が体脂肪として蓄積されるのを防ぎます。
すでにある脂肪を分解
サラシアには、腸で脂肪代謝酵素を阻害し、脂肪の吸収を抑える働きがあります。
さらに、体内の脂肪組織に蓄積された脂肪の分解を促す働きがあります。
便秘解消効果
サラシアの有効成分により、分解されず腸に残ったオリゴ糖などの二糖類以上の糖は、腸内の善玉菌の栄養源になります。
善玉菌が増えることで腸内環境が整い、便秘の解消に役立ちます。
シミやシワ解消効果
サラシアにはシミやシワなどの発生を促す活性酸素をすみやかに消去する強力な抗酸化成分、ポリフェノール類などが含まれています。
サラシアをとり続けることで、気になるお肌のトラブルも解消されます。
成分4 桑の葉
桑の葉の含有成分
・1-デオキシノジリマイシン(DNJ)
・クエルセチンマロニルグルコシド
・ルチン
・イソクエルシトリン
・γ-アミノ酪酸【ギャバ(GABA)】
・ビタミンA
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・葉酸
・ビタミンC
・ビタミンE
・β-カロテン
・カルシウム
・マグネシウム
・カリウム
・鉄分
・亜鉛
・食物繊維
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)
桑の葉の特有成分です。
DNJには血糖値を抑える働きがあります。
血糖値は、ごはんやパンなどの糖質が消化酵素の働きでブドウ糖に分解され、小腸から血液中に吸収されるときに一時的に上昇します。
このときすい臓から分泌されるインスリンが働き、ブドウ糖が血液から細胞に取り込まれ、血糖値が下がる仕組みになっています。
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は、糖質をブドウ糖に分解するα-グルコシダーゼという酵素の働きを阻害し、ブドウ糖の体内への吸収を抑える働きをします。
この働きによって食後に起こる血糖値の上昇を抑えることができます。
糖尿病について
血中におけるブドウ糖の濃度(血糖値)は、インスリンというホルモンによってコントロールされています。
この数値が80~140mg/dlの範囲であれば正常なのですが、インスリンの分泌が低下したり、働きが悪くなると血糖値は上昇します。
この状態が糖尿病です。
糖尿病のタイプには1型と2型があります。
ウイルス感染や異常な免疫反応が原因でインスリンの分泌が絶対的に不足して発症するのが1型です。
喉の渇きや空腹、頻尿などある日突然、はっきりした自覚症状を伴って発症するのが特徴です。
2型は遺伝子要素にカロリーの過剰摂取や運動不足、ストレスなどの生活習慣が加わって発症すると考えられています。
こちらの症状は進行が遅く、気づきにくいのが特徴です。
40~50代を中心に増加傾向の糖尿病は圧倒的に2型です。
糖尿病の放置はやがて網膜症、腎症などの重篤な合併症をもたらします。
クエルセチンマロニルグルコシド
桑の葉に含まれるフラボノイドです。
優れた抗酸化作用を持ち、血流の改善や代謝の健全化などの効果があります。
ルチン
血管強化・血流改善に優れた効果
ルチンはフラボノイドの一種(ビタミンPの一種)です。
ルチンはコラーゲンをつくるビタミンCの働きを助けて、毛細血管を丈夫にする働きがあります。
血管の弾力性を維持し、若さを保つ上でコラーゲンは重要な役割をしています。また、血管中のコラーゲンは血管壁に生じた傷の修復にも働きます。
コラーゲンの生成がうまくいかなくなると、血管中のコラーゲンも変性し、血管の弾力が失われるほか、傷の修復もうまくいかなくなります。
ルチンには毛細血管を強化し、内出血を防ぐ働きがあります。
ビタミンCとともにコラーゲンの合成に関わるため、健康な皮膚を保つ働きもあります。
また、ルチンには毛細血管の収縮作用があり、血流改善に優れた効果があります。
ルチンには高血圧降下作用がありますので、高血圧の改善を促す作用もあります。
ルチンが欠乏すると、歯ぐきから出血しやすくなったり、傷が治りにくくなったりします。
ビタミンP(バイオフラボノイド)
ビタミンPは、ビタミンに近い働きをする水溶性のビタミン様物質です。
柑橘類に多く含まれるヘスペリジン、ソバに豊富に含まれるルチン、タマネギに含まれるケルセチンなどのフラボノイドの総称です。
植物由来の化合物で、フラボノイド化合物、バイオフラボノイドなどと呼ばれています。
ビタミンCの吸収を助け、さらにビタミンCの優れた抗酸化作用を促進します。
毛細血管の結合組織のコラーゲンを作るビタミンCの働きを補強し、毛細血管を丈夫にする効果があります。
毛細血管の透過性が高くなるのを防いでくれるので、抗毛細血管浸透性因子などとも呼ばれています。
この他、高血圧の予防や血中の中性脂肪を減らす作用、血液の浄化、血流の改善、抵抗力の向上などにも効果があると注目されています。
ビタミンPが不足すると、疲れやすくなる、風邪をひきやすくなるなどの症状が出ることがあります。
イソクエルシトリン
水分代謝を活発にしてくれるので、むくみに効果があります。
γ-アミノ酪酸【ギャバ(GABA)】
リラックス作用
GABAは、脳内に多く存在する抑制性神経伝達物質で、脳の酸素供給量を増やして脳細胞を活性化する働きがあり、精神安定作用、不眠、イライラなどの改善に効果があるといわれ、リラックス効果が得られます。
ダイエット効果
肝臓の働きを活発にしてアルコール代謝を促進させたり、内臓機能を活性化して基礎代謝を高める一方、血液中のコレステロールや中性脂肪を抑制する働きがあることから、肥満や糖尿病の予防や改善への効果が期待されています。
血圧正常化
老廃物などを血液中からろ過し、尿として排泄する腎臓の働きを活性化することで、利尿作用を促し、血圧を低下させて正常にする効果があります。
その他の効果
その他、脳の血流量や酸素供給量を増やし、脳の代謝・機能を活性化する働きがあります。
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)の効能
桑の葉に含まれているDNJという成分が、今大変注目されています。
DNJは、ブドウ糖と非常によく似た構造をしている物質で、桑の葉に含まれる特徴的な成分です。
桑の葉以外の植物にも含まれていることがわかっていますが、含有量はごく微量です。
DNJがこれだけ豊富に含まれているのは桑の葉だけです。
DNJの体への作用
でんぷんや砂糖などの糖分を食べると、消化酵素によって細かく分解され、最後はグルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの単糖類になります。
糖分は小腸で吸収されますが、単糖類の状態にならないと腸管からは吸収することはできません。
糖が2つくっついている状態の二糖類を切り離して単糖類にする酵素(α-グルコシダーゼ)が小腸の壁の絨毛に存在しています。
糖分はこの酵素の働きにより最終的に単糖類になって、やっと腸壁から吸収できる形になります。
体内ではこのような反応が素早く起こるため、ごはんやパン、特に砂糖が含まれる甘い物を食べると急激に血糖が上昇してしまいます。
そこで活躍するのが、「DNJ」です。
DNJはブドウ糖と構造が似ているため、ブドウ糖の代わりに糖質の分解酵素(α-グルコシダーゼ)と結合してしまうと考えられています。
DNJとくっついてしまったこの酵素は、あとから本物の糖分がきても働くことができません。
つまり二糖類は単糖類になることができないため、吸収されることなく、そのまま小腸の中を素通りしていってしまいます。
DNJの効果【糖吸収をゆるやかにし、血糖値の急激な上昇を抑える】
二糖類を分解する酵素の働きを抑制する作用は、医薬品として販売されている糖吸収抑制薬と同等くらいの効果があると学会で発表されています。
ただしDNJは、糖分の吸収をまったく抑えてしまうというわけではありません。
DNJと糖質分解酵素の結合はゆるやかなものですし、腸管は長いので、すべての酵素を阻害するわけではありません。
糖分がピタッと吸収されなくなるというより、おだやかに時間をかけて少しずつ吸収されるようになるといわれています。
糖分は糖尿病や肥満の原因として悪者扱いされることが多いのですが、脳や心筋などの大切な栄養源となるものですので、完全に吸収をブロックしてはまずいものです。
しかし摂り過ぎた場合や、血糖値コントロールがうまくいかなかったときに問題が生じてきます。
糖分がゆっくりと吸収されると、血液中にある糖(グルコース)の量、つまり血糖値もゆるやかに上昇します。
血糖値が急激に上がらないというのは、体にとって非常にメリットがあります。
インスリンの分泌をコントロールしてすい臓の負担を軽減
単糖類に分解されやすい砂糖などをたくさん食べると、腸管内での吸収が速いため、血糖値が急激に上昇します。
血糖値が急激に上がると、血糖値低下作用をもつホルモンであるインスリンも多量に分泌されます。
これが長い期間繰り返されると、すい臓のインスリン分泌細胞(β細胞)が衰え、インスリンが必要なときに分泌されなくなってしまうことがあります。
すると血糖値が高いままになってしまい、さまざまな健康障害が起こってきます。
これが糖尿病の始まりです。
DNJにより糖分の吸収がゆるやかになると、血糖値の急上昇を抑えることができるので、インスリンの多量分泌も防ぐことができます。
このことですい臓のダメージが抑えられ、β細胞の破壊を防ぐということができます。
糖尿病
正確には、α細胞とβ細胞があり、α細胞からはグルカゴン、β細胞からはインスリンというホルモンが分泌されます。
作用は正反対で、グルカゴンは血糖値を上昇させ、インスリンは血液中のグルコース(ブドウ糖)を細胞に取り込んでエネルギーとして利用し、血糖値を低下させます。
このバランスが取れているときは健康ですが、インスリンが不足してブドウ糖が利用できず、血糖値が上がった状態が続くと糖尿病になります。
糖吸収抑制とインスリンのコントロールによるダイエット効果
糖分の吸収を抑えたり、インスリンの分泌をコントロールしたりすることで、ダイエット効果も期待できます。
ただし、桑の葉には急激な体重減少作用はなく、穏やかなダイエット効果が期待ということです。
糖分の消化吸収を完全にブロックするのではなく、ゆるやかに遅らせるというDNJの作用は、マイルドで安全性も高いといえます。
腸内の悪玉菌を減らし、腸内環境を整える効果
吸収されないまま大腸にまで届いた糖は、腸内細菌によって分解されると考えられています。
大腸には約100兆個もの腸内細菌が生息しています。
腸内細菌のバランスというのは健康に非常に深く関わっています。
悪玉菌の割合が増えてしまうと便秘がちになり、肌への悪影響や生活習慣病、がんのリスクも高くなってしまいます。
悪玉菌に対抗する善玉菌は、一般的に糖分をエサにしているものが多いので、大腸内に糖分があると優位になります。
桑の葉のDNJの働きにより小腸で吸収されなかった糖はそのまま腸まで大腸まで運ばれます。
大腸内で糖は、善玉菌のエサになり、善玉菌を増やすことで腸内環境を整えます。
このことにより大腸内の内容物を軟化させると考えられています。
桑の葉に含まれる糖化予防成分
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)
桑の葉の特有成分です。
DNJには血糖値を抑える働きがあります。
血糖値は、ごはんやパンなどの糖質が消化酵素の働きでブドウ糖に分解され、小腸から血液中に吸収されるときに一時的に上昇します。
このときすい臓から分泌されるインスリンが働き、ブドウ糖が血液から細胞に取り込まれ、血糖値が下がる仕組みになっています。
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は、糖質をブドウ糖に分解するα-グルコシダーゼという酵素の働きを阻害し、ブドウ糖の体内への吸収を抑える働きをします。
この働きによって食後に起こる血糖値の上昇を抑えることができます。
食物繊維
糖質の吸収スピードを下げる働きがあります。
食物繊維は糖の吸収のスピードを抑える働きがあります。
ビタミンB1
代謝を助け、AGEsを減らす効果があります。
ビタミンB1は糖質や脂質をエネルギーに変えるのを助ける働きがあります。
糖質をエネルギーとして消費するため、体の中にたまってAGEsになるのを防ぐ働きをします。
ビタミンC
酸化を防いで、AGEsが生まれるのを防ぐ
糖質とたんぱく質が結びついて酸化するとAGEsができます。
酸化を防ぐ働きのあるビタミンCを摂ると、AGEsの発生を抑えることができます。
ビタミンA、ビタミンE
脂質に作用し、糖化・酸化の害から守る働きがあります。
油に溶けやすい性質をもち、細胞膜の脂質が酸化するのを防ぐ働きがあります。
細胞膜で酸化・糖化が起こるのを防ぐ働きをします。
糖化は肌老化の原因
糖化とは、糖とたんぱく質が結びつき、たんぱく質を劣化させることです。
AGEs(終末糖化産物)という物質が生まれ、それが体の細胞を傷つけて老化や病気を招きます。
糖質を摂り過ぎると、体内に血糖が多い状態になります。
血糖が細胞に取り込まれ、たんぱく質と結びついて化学変化を起こして変質すると、最終的にAGEsができます。
体内に余った血糖がAGEsを作り出す
酸化とともに、病気や老化の原因とされているのが、糖化です。
糖化とは、体内の余分な血糖とたんぱく質が結びつき、酸化などの化学変化を起こして「AGEs(終末糖化産物)」という物質になることです。
食材を加熱すると、きつね色の焦げ目ができます。
これは食材の中の糖質とたんぱく質が結びつき、加熱によって酸化するために起こります。
同じことが体の中で起こります。
AGEsは、体内のたんぱく質、つまり細胞を酸化させる働きがあります。
こうして、酸化と同じように、糖化は病気や老化の原因となります。
糖化の皮膚への影響(たるみやシワの原因に)
肌の弾力が失われ、しわやたるみができる原因となります。
肌にはコラーゲン繊維があります。
コラーゲン繊維は3本の繊維質でできていて、架橋というものでつながっています。
この構造が肌の弾力やハリを保っています。
AGEsがコラーゲン繊維に沈着し、不要な架橋を増やしてしまうと、肌の弾力やハリがなくなり、シワができやすくなります。
肌にある美肌たんぱく質に糖がこびりついてしまうと、茶色くくすんで、固くなり、弾力性もなくなってしまいます。
糖化が進むと肌の弾力性が失われ、たるみやシワの原因になります。
糖化の原因は、糖の過剰摂取や急激に体内の糖量が増えて処理しきれなくなること、肥満、運動不足、ストレス、過労、睡眠不足などが挙げられます。
このような原因から、肌の真皮にあるハリと弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質に糖が結合して、「AGEs(終末糖化産物)」という褐色の老化物質が蓄積します。
するとコラーゲンは、ハリや弾力を失い、黄ばみ、くすみなどの肌老化を起こします。
それだけでなく、肌の基底層にある新しい細胞を生み出す線維芽細胞もAGEsが増えるとダメージを受けて、数が減ってしまいます。
また紫外線も皮膚のコラーゲンやエラスチンを傷つけて、AGEsをできやすくしてしまいます。
骨への影響
骨粗しょう症を引き起こします。
骨にもコラーゲン(たんぱく質)があります。
骨のコラーゲンにAGEsが溜まると、鉄がさびたような状態になり、もろく折れやすくなります。
また、AGEsが骨をつくる細胞の働きを妨げ、骨密度が下がります。
腎臓への影響
腎機能が低下します。
腎臓には糸球体という、毛細血管が集まった組織があります。
腎臓の毛細血管の働きを助ける細胞が糖化してAGEsになると、毛細血管が詰まって腎臓が機能しなくなることがあります。
血管への影響
動脈硬化を引き起こします。
AGEsはが血管にたまると、血管の弾力が失われて血流が悪くなります。
また、AGEsは血管の内側を傷つけ、血管壁の中に酸化したコレステロールがたまりやすくなり、動脈硬化を引き起こします。
目への影響
白内障になります。
目の水晶体はたんぱく質でできています。
ここに糖が結びついて糖化が起こると、水晶体がAGEsとなって白く濁ります。
濁った水晶体はレンズの役割を果たしきれず、視力が低下します。
成分5 ビワ茶
含まれる主な成分は、コロソリン酸、アミグダリン、タンニン、サポニン、クエン酸です。
コロソリン酸
びわ茶にはインスリンと似た働きをする「コロソリン酸」が含まれているのが特徴です。
インスリンは、血糖値のコントロールをする役割を担っているホルモンです。
コロソリン酸は、糖の吸収を調整し、血糖値を下げる働きがあります。
アミグダリン
抗酸化作用がとても優れているため美容やダイエット効果が高いと言われています。
タンニン
・タンニンは抗酸化作用と、血中のコレステロール値を減少させる効果があり、血液をサラサラにし、むくみ発生の原因である血流の悪さを改善します。
・血流が改善することで、全身のすみずみまで栄養素が行き渡るようになります。
サポニン
次のような効能があります。
・めぐり・むくみ・冷え状改善
・新陳代謝促進
・便秘解消
・美肌効果
・抗酸化作用
サポニンの効果
次のような効果があります。
・血中のコレステロールを減少させ、血液をサラサラにしてくれる効果
・血流改善効果により、めぐりやむくみの改善、冷え性改善をサポート
・血流が改善すると、全身の新陳代謝が活発になり、不要な老廃物が早く排出されるようになります。
・血流が改善することで、全身のすみずみまで栄養素が行き渡るようになります。他の成分も体やお肌の細部まで届くようになり、成分の効果がいっそう高まることが期待されます。
・便通をよくして腸内環境を改善する働きがあるので、便秘解消や美肌効果がとても期待できます。
・強い抗酸化作用があり、体内で過酸化脂質がつくられるのを抑制する働きがあります。
・血管に付着した脂質を除去する働きや中性脂肪を低下させる効果があり、肥満防止に効果を発揮します。
クエン酸
疲労回復効果
クエン酸の主な働きの一つに「クエン酸回路」と呼ばれるものがあります。
クエン酸回路とは、細胞の中でエネルギーをつくる仕組みのことです。
これは、エネルギー生成の過程に必要な経路で、最初にできるのがこのクエン酸です。
まず、体内に摂取された糖質や脂質は、ブドウ糖やアミノ酸、グリセリン、脂肪酸などに分解され、さらにブドウ糖はピルビン酸(または乳酸)に分解されていきます。
これを解糖作用といいます。
解糖作用の最終段階でできたピルビン酸が分解されてクエン酸回路に取り込まれると、クエン酸、アコニット酸、イソクエン酸などさまざまな酸に変化し続けてエネルギーを生産し、最終的には炭酸ガスと水になって体の外に排出されます。
解糖作用でできる乳酸などの酸化物をうまく燃焼させるのが、クエン酸です。
クエン酸が補給され、クエン酸回路が正常に動いてくれれば、疲労物質が体内にたまりにくくなります。
また、クエン酸もクエン酸回路に入ってエネルギー(ATP)に変えられます。
乳酸は疲労物質?
筋肉が疲労すると、酸素不足になって乳酸という物質がたまってきます。
乳酸には、血液を流れにくくする作用があるので、たまるとますます酸素不足になり、さらに血流が低下する悪循環が起こります。
よく「乳酸は疲労物質」といわれますが、疲労の実態は乳酸そのものではなく、酸素不足なのです。
クエン酸回路がよく回ると、乳酸もピルビン酸というものに変化して、エネルギーを産出します。
クエン酸や酢酸を摂ると疲労が回復するのは、血流が流れやすくなり、隅々の組織まで酸素が供給されて、クエン酸回路が回るようになるからです。
疲れやすい人や、筋肉痛がある人、肩こりがひどい人、腰痛のある人、なんとなくだるい人はクエン酸を摂ることで症状が改善されます。
クエン酸のキレート作用
クエン酸は身体に吸収されにくいカルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などの脂溶性のミネラルを水溶性に変え、吸収を良くします。これをキレート作用といいます。
ミネラルは一般的に吸収されにくい成分ですが、キレート化合物になることで吸収されやすくなるものもあります。
血流改善効果
クエン酸には血流を改善する働きがあります。
血液中のカルシウムとくっつくことで血小板や白血球の動きを適度に抑え、血液をサラサラにする効果が期待されています。
その他の効果
クエン酸は肩こり・腰痛の予防や、抗菌・抗ウイルスにも高い効果があります。
成分6 アイスプラント
ピニトール、ミオイノシトール、β-カロテン、カリウム、マグネシウムが含まれています。
ピニトール
血糖値調整作用に優れている他、不妊症改善効果もあるとされています。
インシュリン活性が向上することで、速やかな疲労回復と運動能力の向上も期待できます。
ミオイノシトール
アイスプラントに含まれているミオイノシトールには、中性脂肪の抑制、内臓脂肪の抑制効果があると言われています。
β-カロテン
β-カロテンは目に必要な成分です。
目の健康だけでなく、皮膚や粘膜を正常に保つ働きもあり、β-カロテンが不足すると皮膚や爪がボロボロになってしまいます。
β-カロテンは、体内でビタミンAに変換しビタミンA活性を示すため、プロビタミンA(ビタミンA前駆体)といわれています。
β-カロテンは体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力を高めます。
β-カロテンは生体内で必要量だけがビタミンAに変換されます。
また、β-カロテンはプロビタミンAとして働くだけでなく、それ自体に免疫賦活作用や抗酸化作用があり、がんや心臓病の予防、また悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐ作用があるといわれています。
体内で発生する活性酸素を抑制し、その害からからだを守り、若々しいお肌や体作りをサポートしてくれます。
ビタミンAが不足すると、夜盲症(暗いところで物が見えづらくなること)になると言われています。
これは、網膜にあるロドプシンという明暗を感じる物質(視覚色素)が、ビタミンA(β-カロテン)から作られるためです。
また、ビタミンAが不足すると、網膜や角膜の細胞がつくられるスピードが遅くなり、しだいに老化していきます。
また、角膜の透明度が低くなったり、表面が乾いて炎症を起こしやすくなります。
カリウム
次のような働きがあります。
細胞機能の維持
細胞が活動するためには、その内外に水分が必要です。
細胞内の水分(細胞内液)にはカリウムが、細胞外の水分(細胞外液)にはナトリウムがそれぞれ多く含まれています。
これらの濃度やバランスは、細胞の水分の量や浸透圧に影響を及ぼすので、細胞の膜にはカリウムとナトリウムをくみ出すポンプ機能がついていて、つねに適正な濃度を保つように調節されています。
すなわち、カリウムとナトリウムのどちらが欠けてもそのバランスがくずれ、生命活動の基本単位である細胞は機能しなくなります。
カリウムはナトリウムとともに生命活動そのものを維持しているともいえます。
両者のバランスが一定に保たれることによって、細胞内外の水分調節や物質交換が行われています。
余分なナトリウムの排泄(むくみ解消・高血圧予防)
カリウムは、体内のナトリウムが過剰になると、その排泄を促します。
カリウムは、細胞内のナトリウム量を調整し、余分なナトリウムと水分を細胞の外に排出します。
また、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを防ぎ、尿への排泄を促します。
そのため、カリウムを摂取することは、体内のナトリウム(塩分)の減少と、それによる血圧の正常化(高血圧の予防)、手足のむくみ解消に効果があります。
ナトリウムが過剰となり、カリウムが不足すると、血圧が上がりやすいうえ、心臓の筋肉や血管の働きが衰え、心臓病や脳血管障害の危険性が増します。
これを防ぐには、塩分の過剰摂取を控え、カリウムを十分摂ることが大切です。
むくみケア
むくみとは細胞内に余分な水分がたまってしまった状態のことです。
栄養素や酸素と一緒に細胞に運ばれた水分が、静脈やリンパ液の中にスムーズに回収されなくなるために起こります。
体内の水分調節をスムーズにしてむくみを防ぐうえで大切なのは、ナトリウムとカリウムのバランスです。
細胞内の水分は、ナトリウムがポンプ役となり、水を吸いあげて調節しています。
しかし、このポンプが正常に機能しないと細胞が水ぶくれ状態となり、むくみが起こります。
カリウムには、余分な水分を排出させることでナトリウムポンプを正常に機能させる働きがあります。
足のむくみは、その日のうちに解消することが重要です。
むくみを放置しておくと、周囲の毛細血管が圧迫され、むくみがさらに進行します。
それによって、ますます血行が悪くなります。
また、皮下脂肪の脂肪球という細胞が必要以上に水分を吸収して大きくなることもあります。
むくみを解消するには、カリウムの摂取、運動や入浴、マッサージで血液やリンパ液の循環を良くして、水分の排出をスムーズにしてあげるケアが大切です。
筋肉の収縮・弛緩
筋肉の収縮・弛緩の働きを正常に保つために働いています。
カリウムは細胞内の酵素反応を調節する働き役割があり、筋肉でのエネルギーづくりにも関与しています。
カリウムは筋肉細胞に60%近く含まれます。
神経の伝達
神経伝達を正常に保つために働いています。
美肌
カリウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
カリウムが不足した場合
カリウムが不足すると、高血圧、手足のむくみ、糖尿病、神経障害、精神障害、ストレス、食欲不振、筋力低下などの症状があらわれます。
カリウムの摂取量が不足していると、余分なナトリウムの排泄が滞るため、高血圧や手足のむくみを引き起こしやすくなります。
また、筋肉の働きが低下したり、けいれんを起こしたりします。
夏場に大量の汗をかくと、カリウムが汗とともに排出されて、低カリウム血症が起こり、疲れやすくなったり、無気力になったりすることがあります。
これは夏バテの原因にもつながります。
マグネシウム
骨の重要な成分
カルシウムを骨に定着させるのがマグネシウムです。
マグネシウムが足りないとカルシウムは無駄になってしまいます。
骨の正常な代謝を維持します。
カルシウムとともに骨や歯の発育や強化をうながす重要な役割を担うミネラルです。
マグネシウムは、汗で流れ出てしまったり、年齢を重ねると体にため込むことができる量が減ってしまうと言われています。
筋肉をリラックスさせたり、エネルギーの変換に関わっていると言われています。
代謝の促進・核酸の合成・新陳代謝・血液循環の維持・体温や血圧の調整
マグネシウムの大切な働きは、ビタミンB群とともに、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助けることです。
これらの代謝には、酵素が必要ですが、マグネシウムは、体内にある300種類以上の酵素の働きやエネルギーの産生を助けています。
また、マグネシウムは核酸の合成(※)に関わるといった重要な働きや新陳代謝をうまく行うための酵素のサポート役としても活躍しています。
また、血液循環を維持するために働くほか、神経の興奮を抑える、体温や血圧を調整する、筋肉の収縮などの非常に重要な働きにも関わっています。
マグネシウムが不足すると筋肉のけいれんを引き起こす場合があります。
海外の研究では、マグネシウム不足が月経前症候群(PMS)に伴う、イライラなどの情緒不安定に関係しているのではないかと言われています。
※核酸とは?
核酸は、すべての細胞内にあって、遺伝をつかさどっている有機化合物です。
核酸には、「新陳代謝の促進」「抗酸化作用」「免疫力を高める」という3つの大きな働きがあり、美肌やアンチエイジングに大きく関係しています。
体には、約60兆といわれる細胞が集まっていて、体内の細胞はつねに新しいものにつくりかえられています。
この新陳代謝が円滑に行われるためには、十分な核酸が必要です。
核酸は、多く生成されるほど、新陳代謝がスムーズになり、シミやシワを防ぎ、ツヤツヤの髪を保つほか、内臓の機能低下をくい止めてくれます。
核酸は、肝臓で生成されますが、20歳を過ぎると肝臓での生成機能が低下し、40歳を過ぎると急激に減少するため、細胞の新陳代謝を停滞させ、老化の促進の原因になります。
失われた核酸を補うことで、新陳代謝が活発になり老化予防となり、潤いのある美しい肌を保つことができます。
美肌効果
マグネシウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
また、敏感肌な人ほど、体内のマグネシウムが不足している場合があります。
それは、マグネシウムが少ないと細胞がうまく分裂できず、皮膚のバリア機能も構築しにくくなるためです。
マグネシウムは細胞が分裂したり、また細胞が分化して角質層になるためにも必要なミネラルです。
また、敏感肌や乾燥肌の人は、皮膚がかゆくなって掻いてしまうことが多いです。
そして、掻けば掻くほどかゆみはひどくなります。
これは、ヒスタミンというかゆみを引き起こす神経伝達物質の放出が止まらなくなるからです。
このヒスタミンの放出を抑えるのにも、マグネシウムは関与しています。
摂取量の目安(カルシウムとマグネシウム)
カルシウムをしっかり摂っていても、マグネシウムが足りないと骨のカルシウムが溶け出してしまうことがわかっています。
カルシウムを多く摂ってもマグネシウムが少ないと、マグネシウムがますます不足するだけでなく、せっかく摂ったカルシウムも無駄になってしまいます。
また、カルシウムの摂取量が多くなると、体外へ排泄されるマグネシウムの量も増すので、両者のバランスが大事です。
カルシウム2に対して、マグネシウム1くらいが理想的な摂取バランスと言われています。
マグネシウムはカルシウムの働きを助ける役割がありますが、カルシウムだけ多く摂取するとマグネシウムの働きが悪くなり、結果的にカルシウムの働きにも影響があります。
マグネシウム不足
カルシウムは足りないとホルモンの作用によって骨から取り出すことができますが、マグネシウムはそういう働きが弱い性質があります。
そのため、マグネシウムはきちんと摂っていないとすぐに欠乏してしまいます。
カルシウムもマグネシウムも欠乏の自覚が出にくく、検査で不足がわかるのは相当ひどい状態になってからです。
そのため、常日ごろから不足に注意することが大切です。
ここ数十年で日本人のカルシウム摂取量はかなり伸びましたが、マグネシウム摂取量はあまり増加していないといわれています。
マグネシウムは食品の精製の過程で失われやすい性質があります。
玄米には豊富に含まれていますが、白米にすると激減してしまいます。
そのうえ、マグネシウムは調理によってもかなりの量が失われてしまいます。
食品をゆでただけで、煮汁に20~30%ものマグネシウムが溶け出してしまいます。
読んでいただきありがとうございました。
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