DHAやEPAを摂っても効果がなかった理由(DHA・EPAの弱点)
厚生労働省が摂取を推奨するオメガ3系脂肪酸(n-3系列の多価不飽和脂肪酸)がDHA・EPAという成分です。
青魚に含まれるサラサラ成分として有名なDHAとEPAは、体内ではほとんど作られないため毎日の食事などで摂る必要があります。
しかし、体に吸収するには次のような弱点があります。
理由1 DHA・EPAは魚を焼いたりして加熱することで大きく減少します
フライにするとDHAは約50%減少、焼き魚にするとEPAは約20%減少してしまいます。
効率よく摂るには、脂肪を多く含む魚介類を鮮度のいいうちに食べることが大切です。
でも、体に必要な量の魚介類を毎日たくさん食べるのは大変です。
きちんと毎日補うにはサプリメントが効率的です。
弱点その2 DHA・EPAは体への吸収率が高くありません
いくら摂取しても、体にしっかり吸収されなければ効果が低減してしまいます。
DHA・EPAは油ですのでこれだけでは水に溶けません。
通常の油が体内に入ると、胆汁(脂肪分解酵素)の働きでようやく水に溶ける形になり、吸収される準備が整います。
従来の魚油由来のDHA・EPAは、中性脂肪型というものなので、水に溶けることはなく、体質によって消化吸収力が弱い方は効率的な摂取が難しい場合があります。
弱点その3 DHAやEPAは酸化しやすい
DHAやEPAはもともと酸化しやすい性質があります。
そのため、体のすみずみまで行き届くまでの間に劣化して、せっかくの効能が失われてしまう場合があります。
≪クリルオイル≫
このような弱点を考慮して効率的にDHA・EPAを摂取するには「クリルオイル」というものがおすすめです。
クリルオイルの最大の特長は、主成分に、水に溶ける性質をもつDHA・EPA(リン脂質結合型DHA・EPA)とそれを酸化から守るアスタキサンチンが天然に含まれていることです。
吸収と働き、抗酸化作用の結果にたくさんの研究報告がされています。
国内外の研究機関で様々な科学的検証・実証実験が報告されています。
クリルオイルとは?
クリルオイルはその効率の良さから、「次世代型オメガ3」と呼ばれています。
クリルオイルとは、南極オキアミというエビのようなプランクトンの一種から抽出される素材です。
最大の特徴は、水に溶ける性質を持つDHA・EPAと美容成分として重宝されている「アスタキサンチン」が天然に含まれていることです。
リン脂質結合型DHA・EPA
クリルオイルのDHA・EPAは特殊です。
魚油にもDHA・EPAは含まれますが、水と反発し体への吸収力が高くありません。
それに対し、クリルオイルのDHA・EPAは体への吸収率が高い性質をもっています。
それは「リン脂質結合型DHA・EPA」といって、他のオイルでは見られない性質をもっています。
DHA・EPAは油ですのでこれだけでは水に溶けません。
ところがクリルオイルのDHA・EPAには「リン脂質」というものが結合しています。
「リン脂質」は水に溶ける性質があり、このためクリルオイルのDHA・EPAは水に溶ける特徴があります。
リン脂質とは細胞膜の組織です。
私たちの体は60兆個の細胞でできているといわれますが、そのすべての細胞の膜は「リン脂質」です。
通常の油が体内に入ると、胆汁(脂肪分解酵素)の働きでようやく水に溶ける形になり、吸収される準備が整うのに対して、クリルオイルのリン脂質結合型DHA・EPAは直ちに小腸から吸収されます。
クリルオイルを摂取すると、血中の「オメガ3指数」が1~2時間で跳ね上がるという報告があります。
従来のDHA・EPAでは体質によって消化吸収力が弱い方は、効率的な摂取が難しい場合がありましたが、クリルオイル由来の「リン脂質結合型DHA・EPA」はその心配はほとんどありません。
アスタキサンチンの効果
アスタキサンチンは、カロテノイドの一種です。
カロテノイドの中でも、特に強い抗酸化力を持つとされ、紫外線や脂質の酸化から体を防御する因子として働いています。
アスタキサンチンは、非常に強い抗酸化力を持ち、ビタミンEの約550倍~1000倍にも相当する物質です。
アスタキサンチンが含まれていることで、強い抗酸化力によって配合されているDHAやEPAの酸化を防いでくれる効果が注目されています。
DHAやEPAはもともと酸化しやすいのですが、アスタキサンチンがその弱点をカバーし、DHA・EPAの酸化を防いでくれます。
クリルオイルに含まれるアスタキサンチンは、素材の力を守り抜く力を兼ね備えています。
また、アスタキサンチンは美容や健康に効果があり、美肌や美白作用があります
老化を促進する活性酸素の発生も抑制できるため、肌を若々しく保つ効果が期待できます。
免疫機能を改善する効果もあります。
また、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防止して動脈硬化のリスクを減らし、心筋梗塞や脳梗塞を予防するとされています。
さらに、糖尿病の進行を抑制する効果も期待されています。
また、目を光障害から保護する作用があるとされ、パソコンやスマホなどを長時間使用することによる眼精疲労の改善、加齢性の目の病気である白内障や加齢性黄斑変性症などの予防にも効果があるといわれています。
そのほかにも抗ガン作用や抗炎症作用、また肌の色素沈着を防ぐ作用などもあるとされています。
クリルオイルは安全性が高い
クリルオイルの原料の南極オキアミはきれいな南極だけに生息するプランクトンです。
人間界の汚染から最も離れたきれいな海に生息し、食物連鎖の底辺なので、生物濃縮による汚染物質の蓄積とも無縁です。
不純物が蓄積されにくく、安全性がとても高いのが特徴です。
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