「シャコ」美活女子に人気!良質なたんぱく質とコラーゲンが豊富
シャコは、寿司種としてもよく知られていますが、天ぷら、酢味噌和え、味噌汁などにしても美味しい食材です。
良質のたんぱく質を含み、エビやカニと比べてアミノ酸スコアが高いのが特徴です(アミノ酸スコア100)。
また、美活女子に欠かせないコラーゲンを豊富に含んでいます。
健康や美容に効果的な亜鉛や銅、ビタミンB1、ベタインも豊富に含んでいます。
シャコに含まれる栄養素
・良質なたんぱく質(アミノ酸スコア100)
・コラーゲン
・亜鉛
・銅
・ビタミンB1
・ベタイン
シャコの効能
良質なたんぱく質(アミノ酸スコア100)
体をつくるアミノ酸
アミノ酸には、そのひとつひとつに多様な機能があり、体の健康、美容に働きかけてくれます。
人の体のたんぱく質を構成するアミノ酸は約20種類あります。
必須アミノ酸
人の体のたんぱく質を構成するアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類を必須アミノ酸といいます。
バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン
アミノ酸スコア
必須アミノ酸は、FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)などによって推奨摂取量が定められています。
各食品に含まれる必須アミノ酸の量が、その基準値に対してどの程度満たされているかを数値で表したのが「アミノ酸スコア」で、効率よくアミノ酸を摂るための目安となります。
アミノ酸スコアは100が最高値となっています。
最高得点100(フルスコア)は、タンパク質をつくるために必要な9種類全ての必須アミノ酸がバランスよく十分に含まれているということです。
必須アミノ酸は、どれかひとつでも不足していると、不足しているアミノ酸のレベルまでしか利用できないため、他のアミノ酸はすべて無駄になってしまいます。
食品に含まれる必須アミノ酸の含有量が、基準値より低いアミノ酸のことを「制限アミノ酸」といいます。
例えば、米や小麦、トウモロコシはリジン、ジャガイモはロイシンというアミノ酸が少なく、リジンやロイシンが制限アミノにあたります。
米のアミノ酸スコアは58、小麦のアミノ酸スコアは36(制限アミノ酸はリジン)です。
それに対し、シャコは必須アミノ酸が豊富です。
シャコのアミノ酸スコアは100となっています。
シャコには、リジンが豊富に含まれています。
米に不足しているリジンというアミノ酸が補えることから、シャコを摂取することでアミノ酸スコアが改善し、美容やダイエット、健康に非常に良い効果があります。
シャコで、リジンを補うことでアミノ酸スコアが改善し、アミン酸バランスが整い、効率よく体のたんぱく質を合成することができます。
リジンは特に不足!
リジンは米や小麦、トウモロコシなどの穀物に含まれる量が少ないため、米やパンなど穀物を食べる日本人には不足しがちなアミノ酸です。
リジンを摂取し、アミノ酸バランスを改善することによって、効率的に筋肉合成が促進できます。
その結果、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼効果も期待できます。
また、アミノ酸が体内で体づくりに使われやすくなり、美容効果も向上します。
コラーゲン
コラーゲンは繊維性のたんぱく質で皮膚、骨、腱などに多く含まれていて、からだを構成するたんぱく質の30~40%を占めています。
線維芽細胞や軟骨細胞など特殊な細胞でしかつくることができない物質でもあります。
化粧品などに動物の結合組織から抽出されたコラーゲンが使われていますが、コラーゲンを多く含む食品を積極的にとることで、体内での効果も得られることがわかっています。
コラーゲンは、ビタミンCや鉄と一緒にとることで体内での生成がよりいっそう促進されます。
皮膚の老化を防ぐ効果
皮膚組織では水分以外の70%がコラーゲンです。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぎ、酸素や栄養素を補給し、老廃物を除去する働きをしています。
このことが、肌のシミやシワを防いでみずみずしく維持させ、美容に効果があるといわれる理由です。
コラーゲンは、細胞を結合させ、皮膚の新陳代謝を活性化し、肌を若々しく保ちます。
年齢とともに減少していくため、補給しておきたい成分です。
コラーゲンは、20歳前後をピークにして、生産能力が衰えはじめ、加齢とともに不足がちになってきます。
コラーゲンが不足すると、皮膚はみずみずしさをなくし、老化が進行してしまいます。
皮膚とコラーゲン
皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下脂肪などで成り立っています。
表皮は皮膚の一番外側にあり、外的刺激から肌を守る働きをしています。
その表皮を下から支えるのがコラーゲンを含む真皮で、コラーゲンが繊維状にゆるく絡み合って網目構造を作り、これが肌の潤いや弾力性、伸縮性の源となっています。
表皮の細胞は、およそ28日周期で新しく生まれ変わり、古くなったものはアカとなってはがれ落ちます。
この皮膚細胞の新陳代謝を「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーのサイクルが正常に保たれていれば、肌は健康な状態を保つことができ、そのカギを握っているのがコラーゲンです。
体内では、コラーゲンの分解と合成が絶えず繰り返されますが、年齢を重ねるにつれ、そのバランスは崩れてきます。
つまり、新しいコラーゲンができにくくなり、分解されるはずの古いコラーゲンが体内に蓄積されてしまいます。
古いコラーゲンは、新鮮なものに比べて弾力性や伸縮性に乏しく、保水能力もほとんどありません。
こうしたコラーゲンの新陳代謝の衰えが、ターンオーバーのサイクルを乱し、シミ、シワ、肌荒れといった肌の老化の原因になると考えらえています。
肌のトラブルを防ぎ、アンチエイジング効果を高めるには、コラーゲンの新陳代謝を活発にさせることが重要です。
不足したコラーゲンを摂取しても、他のたんぱく質食品と同じように摂取した分がそのまま体内のコラーゲンになるとはいえません。
体内でコラーゲン合成に必要なビタミンCや鉄と同時に摂取することで、高い効果が得られます。
コラーゲン摂取の効果については、22歳から58歳の健常な女性48人にコラーゲン5gを含む飲料を与えたところ、皮膚の柔軟性は5週目から有意に上昇、また、皮膚の弾力性は、40~59歳の群では、10週目で有意な上昇がみられ、加齢によって低下した弾力性を回復させる効果があることが示されています。
骨粗しょう症や関節炎を防ぐ効果
コラーゲンは骨の組織にカルシウムが定着するのを助け、骨粗しょう症の予防や改善に効果があります。
また、関節の軟骨部にはコラーゲンが多く存在し、関節の軟骨部の動きをスムーズにします。
関節の痛みがある場合はコラーゲン不足の場合もあります。
関節炎の患者にコラーゲンを投与した臨床試験では、ひざや股関節の痛みが緩和し、関節機能の改善が認められています。
血管を丈夫にし、弾力を与える効果
身体の老化は血管の老化からも引き起こります。
血液の流れが悪くなれば、細胞の活性に支障をきたします。
そのため、血管の老化を防げば、身体の老化を防ぐことができます。
血管はコラーゲンでできたチューブのようなもので、その表面には絶えず細かい傷が生じています。
コラーゲンの新陳代謝が低下すると、傷口の修復がうまくいかなくなり、血液中のコレステロールやカルシウムなどが傷口から侵入しやすくなります。
血管を構成するコラーゲンが柔軟性を失うと、その部分が硬くなり動脈硬化が始まります。
動脈硬化を起こすと、硬くなって広がらない血管の中を無理やり血液を流さなければならなくなるため、血圧が上昇しやすくなります。
さらに、コレステロールにカルシウムが沈着して固まった流動性の悪い血が流れると、血管の壁はもろく壊れやすくなり、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの原因になります。
コラーゲンを上手に摂取することで、血管の柔軟性が保たれ、身体の老化を防ぐことができます。
眼精疲労や老眼を予防する効果
目の水晶体や角膜にもコラーゲンが含まれ、目の健康を保っています。
新鮮なコラーゲンが充足していれば、眼精疲労や老眼などの予防に役立つと考えられています。
免疫力向上
免疫機能を高め、がん予防、アレルギー体質の改善が期待されています。
コラーゲンとビタミンC・鉄
ビタミンC
コラーゲンを摂ると、体内で消化・分解され、アミノ酸の形で吸収されます。
このアミノ酸を材料に、身体の中でコラーゲンが作られますが、はじめに未熟なコラーゲンが作られ、やがて成熟したコラーゲンになっていきます。
ビタミンCは、未熟なコラーゲンから成熟したコラーゲンになっていくときに、その合成を助ける働きがあります。
そのため、コラーゲンとビタミンCを一緒に摂ると、高い効果が得られます。
鉄
鉄はたんぱく質の一種であるコラーゲンの合成にかかわっています。
肌や髪、爪の質の低下はたんぱく質だけでなく、鉄不足が原因の場合が多いといわれています。
コラーゲンは体内に入るときに分解されてしまうのですが、それを再合成するときに鉄が必要です。
また、ニキビや湿疹ができやすいのも、鉄欠乏が原因している場合があります。
亜鉛
亜鉛は新陳代謝に関わっていて、肌のターンオーバーを促進します。
体内で新たな細胞をつくるために必要な酵素の必須成分であり、200種類以上の酵素に含まれる成分です。
酵素はさまざまな代謝をスムーズに行うために欠かせない物質です。
細胞の生まれ変わりや糖質のエネルギー化、血糖調節ホルモンであるインスリンの構成成分(インスリンの分泌を盛んにして血糖値を下げる)、免疫力を高めるなど、役割は多岐にわたっています。
細胞の新生を活発にさせ、骨や皮膚の発育を促す働きがあります。
体に貯蔵しておく事が出来ないため、1日の中でバランス良く摂取することが大切です。
様々な酵素を作り出すのをサポート、タンパク質の合成、疲労回復や免疫力強化に関わる万能ミネラルです。
また、抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼ(Zn-SOD)の成分としても重要です。
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は活性酸素を還元する酵素で、亜鉛や銅が構成成分となっています。
亜鉛が不足した場合
不足してしまうと、新陳代謝のサイクルが遅れるため、肌がカサつく他、脱毛、フケなどが起こります。
また、脳の機能が低下し、記憶力が悪くなることもあります。
特に味覚細胞は寿命が短く、10~12日で新たな細胞に変わるため、不足すると代謝ができず、食べ物の味がわからなくなります。
また、性ホルモンの分泌にも関係しています。
不足すると、女性の場合は生理不順などの原因になります。
さらに、亜鉛不足で貧血の原因にもなります。
銅
貧血予防
・銅は、鉄分から赤血球中のヘモグロビンという色素がつくられるときに働きます。
・銅は、腸からの鉄分の吸収をよくします。
鉄は、腸からの吸収が悪い成分なので、銅の存在は重要です。
・銅が不足すると、鉄がヘモグロビンにスムーズに合成されなくなり、鉄欠乏性貧血を起こします。
・ヘモグロビンは主な材料である鉄が十分であっても、銅がなければ正常に作られません。
銅がなければ、せっかく摂った鉄分も体内で使われることはありません。
貧血ぎみで鉄分を多く摂っている人には、必須のミネラルです。
貯蔵鉄のフェリチンが血清鉄として利用されるには、銅が必要となるため、銅が不足すると鉄欠乏性貧血になりやすくなります。
その他の効果
銅は多くの酵素の成分となって、骨や血管壁を強化するコラーゲンやエラスチンの生成に働き、動脈硬化や骨粗しょう症を防ぎます。
このほか、活性酸素を防ぐスーパーオキシドジスムターゼ(Cu-SOD)の成分として重要であり、活性酸素を除去することで過酸化脂質の増加を防止しています。
銅は、SODの活性促進を通じ、アンチエイジングに重要な成分です。
また、銅が不足することで、毛髪異常、白血球の減少、骨の異常、子どもの発育障害を起こすこともあります。
ビタミンB1
次のような効能があります。
・皮膚や粘膜の健康維持を助ける働き
・糖質をエネルギーに変えて疲れにくくする働き
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働き(糖質の代謝を促進)があります。
体内で糖質をエネルギーに変えるとき、酵素の働きが必要になります。
この酵素がしっかりと機能するには補酵素が不可欠で、ビタミンB1は補酵素の働きを果たしています。
糖質代謝を促す酵素はアミノ酸だけからなる純タンパク質(アポ酵素)で、この酵素の働きを助ける補酵素がなければ、糖質をエネルギーに変えることはできません。
乳酸を分解して筋肉の疲れをやわらげる働き
ビタミンB1が不足すると、糖質がきちんと代謝できず、体内に乳酸などの疲労物質が蓄積され、疲れやすくなったり、筋肉痛を起こしやすくなったりします。これが肩こりの原因になると言われています。
脳や神経を正常に保つ働き
ビタミンB1は、脳や神経にとっても大切で、中枢神経や手足の末梢神経を正常に働かせる作用があります。
ビタミンB1は脳や神経の働きを助けるので集中力が増し、記憶力が向上します。
また、手足や足先などの感覚が敏感に働くようになります。
ビタミンB1が不足した場合
ビタミンB1が不足すると、イライラなどの症状や集中力の低下、さらに食欲不振、全身の倦怠感、手足のむくみやしびれ、動悸、息切れ、筋肉痛、脚気などがあらわれます。
また、脳には、血管収縮作用によって脳を活性化させるセロトニンという物質がありますが、ビタミンB1が欠乏することで、セロトニン代謝が正常に行われず、脳の機能がうまく作動せず、気力減退や慢性的な眠気を引き起こします。
アルコールを分解するのにもビタミンB1は必要です。
お酒を毎日大量に飲み、慢性的にビタミンB1が不足している人は、中枢神経が侵されるウェルニッケ・コルサコフ症候群という神経疾患にかかることがあります。
手足や顔面の麻痺、言語障害、記憶障害などがあらわれます。
ベタイン
甘味・旨味成分で、アミノ酸系窒素化合物です。
肝機能を強化する働きがあります。
胆汁の産生を促進し、脂質のエネルギー代謝を活性化、コレステロール値を低下させます。
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