カルニチン
L-カルニチン【栄養成分として】
脂肪燃焼効果
筋肉に脂質を運び、代謝を促進させて、中性脂肪と脂肪酸を燃焼させる働きがあります。
それによって、コレステロールの増加を抑制し、体脂肪を抑えるダイエット効果があります。
運動前に摂取すると、さらに脂肪燃焼効果が高まります。
食事から摂取された脂肪は、消化酵素のリパーゼによって脂肪酸に分解されます。
次に細胞内にあるミトコンドリアというエネルギーを生み出す工場に運ばれ、エネルギーに変換されます。
しかし、脂肪酸はそのままでは、ミトコンドリアの中に入ることができません。
そこで、活躍するのが、カルニチンです。
脂肪酸はカルニチンと結合することでミトコンドリアの中に入ることができるようになり、エネルギーに変換されます。
脂肪が脂肪酸に分解されてエネルギーに変換されることが、脂肪が燃焼するということです。
カルニチンは脂肪燃焼の過程で重要な役割を果たしていて、カルニチンがないと脂肪は燃焼されません。
疲労回復効果
カルニチンが脂肪から産生するエネルギーは、体の疲れを回復させることにも繋がっています。
エネルギーが産生されることにより、消費されたエネルギーの補給ができます。
同時にスタミナの増強や筋肉疲労をすみやかに和らげる効果にも期待がもてます。
また、運動前にカルニチンを摂取すると筋肉の痛みや筋肉のダメージが大幅に軽減されるともいわれています。
【コスメ成分として】
代謝アップ成分のLカルニチン
代謝アップ成分入りのコスメを使えば、細胞の代謝が高まり、肌の保湿成分の合成や、肌のターンオーバーを促進することができます。
保湿力が回復するうえ、余分な角質やメラニンがはがれ落ちるので、くすみの解消にも効果です。
代謝アップ成分の多くは、本来、細胞の中で補酵素や生理活性物質として働いているのですが、年齢とともに量が減る物質。
代表的なものにコエンザイムQ10(ユビキノン)やLカルニチンがあります。
Lカルニチンの効能(コスメ成分)
薬用の保湿成分として認可されている成分です。
もともと細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアに原料である脂肪酸を運ぶ働きをする物質。
これを肌に塗ると、表皮細胞のエネルギーが増え、代謝がアップします。
細胞間脂質や天然保湿因子を作り出すのを助けるため、肌自体が保湿力を取り戻します。
また、余分な角質がはがれ落ちやすくなり、くすみが解消します。
Lカルニチンの前駆体としてカルニチンPAも使われています。
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