『アンチポリューション』コスメ
2015年(平成27)年頃から、化粧品のトレンドとして「アンチポリューション」が注目を集めています。
≪ポリューション(Pollution)≫とは、排気ガスやPM2.5、タバコの煙などの大気汚染物質のことで、大気汚染物質が肌に接触すると活性酸素種が発生し、炎症やシミ、シワの発生や促進につながり、肌老化を加速させます。
そのような肌への悪影響を及ぼすポリューションから肌を守るために、アンチポリューション効果を持った化粧品の開発が進んでいます。
アジアの大気汚染は年々深刻化!
インドや中国などの大気汚染は、年々進行しています。
同じアジアにある日本の環境も無関係ではいられません。
特に物が燃えて空気中に発生する活性酸素や、大気中の物質が化学変化を起こしてできる有害物質が、人の健康に悪影響を与えているといわれています。
大気汚染物質で肌が受けるダメージって?
大気汚染は肌にとっても悪者!
空気中の活性酸素が肌の不飽和脂肪酸と結びつくと、肌細胞を破壊するリポフスチンという物質が作り出され、それが引き金となってシミや色ムラが発生。
また活性酸素は肌の乾燥やエイジングも引き起こします。
つまり大気汚染は肌にマイナスに作用する『肌ストレス』なのです。
ポリューションは肌のシミ、シワの原因に!
シミ、シワ、たるみなど、肌老化の原因の約80%は紫外線と言われています。
でも、ここ最近では、残り20%の肌老化の原因は大気汚染などの環境因子といわれています。
ポリューションの種類
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]排気ガス
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]PM2.5
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]タバコの煙
ポリューションの肌への影響
ごみ焼却の過程で発生するダイオキシン
ダイオキシンから身を守るため反応(解毒作用)の結果、シミのもとになるメラニンや、コラーゲンを分解する酵素(コラゲナーゼ)が増えることがわかっています。
これは最近話題の有害物質を含むPM2.5などのポリューションにおいても同様の反応が起こるといわれています。
タバコの喫煙によっても真皮コラーゲンが減少する、つまりシワにつながることが判明しています。
また、タバコを吸わない人でも、副流煙による受動喫煙によっても肌に影響がある場合があるので要注意です。
ポリューションによる肌への影響のメカニズム
レセプター『AhR』活性化
体内でダイオキシンを感知するレセプター≪AhR≫(Aryl Hydrocarbon Receptor)【芳香族炭化水素受容体】が活性化し、体にとって有害なダイオキシンなどの毒素を、体外に排出しようとする反応が起こります。
すると、2つの肌への悪影響が発生
悪影響1≪コラゲナーゼ増加≫
≪シワ、たるみの原因に≫
有害物質を排出する一方で、『AhR』は、肌の弾力を支えているコラーゲンを分解する酵素(コラゲナーゼ)を増やしてしまうことがわかっています。
コラーゲンが分解されると肌の弾力が低下し、シワやたるみの原因になります。
悪影響2≪メラニン増加≫
≪シミの原因に≫
『AhR』が活性化すると、シミのもとになるメラニンが増えることがわかっています。
過剰なメラニンはシミを作る原因になってしまいます。
ポリューション物質が肌についた状態で紫外線を浴びると、肌老化が加速
ポリューション物質が肌に付着したまま紫外線を浴びると、肌の酸化が起こり、肌老化が加速してしまいます。
≪ポリューション対策方法≫
肌荒れ、乾燥をしていると、ポリューションの影響を受けやすいことがわかっています。
それは角層が乱れ、肌のバリア機能が低下することで、ポリューションが肌内部まで入りやすくなり炎症が起こりやすくなるためです。
≪アンチポリューションコスメ≫
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”span”]肌に付着したポリューションを落とす洗顔
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”span”]角層を整える保湿ケア
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”span”]ポリューションを防ぐ膜を作るケア
などが有効とされています。
≪ポリューションを肌に残さない≫
肌に付着したポリューションは水だけでは流せないことも・・・
ポリューションは粒子が非常に小さいので、毛穴の奥に入り込んだり、肌に沈着したりと、水だけの洗顔ではなかなか落としづらい特徴があります。
肌に残ると炎症や乾燥を加速させる原因になるものなので外出後は洗顔料を使った方が良いです。
≪角層を整える保湿ケア、ポリューションを防ぐ膜を作るケア≫
次のようなコスメ成分があります。
・加水分解ヒアルロン酸
・ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム水溶液
角層の表皮での肌ストレスブロックによるアンチポリューションが可能となります。
これは加水分解ヒアルロン酸の高い角層浸透効果と保湿力による角質ブロック、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム水溶液の皮膚表面への吸着による持続的な外的要因からの表面ブロックにより期待できます。
加水分解ヒアルロン酸については下の記事をごらんください
≪ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム水溶液とは≫
≪保湿力≫や≪粘弾性≫といったヒアルロン酸の特徴と、洗っても流れ落ちない髪と肌への≪吸着性≫の両方を実現させた分子量50~80万のカチオン性ヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸のうるおいベールが、髪や皮膚を包み込み、洗い流した後もうるおいを持続させます。
≪炎症に関して≫
花粉やPM2.5は肌の『隠れ炎症』を引き起こし、シミやシワなどの肌老化につながります。
スギ花粉が皮膚に付くと肌が乾燥すると同時に、角層細胞同士の接着剤の役割をする細胞間脂質が分泌されにくくなります。
細胞の間に『すき間』ができ、肌のバリアが低下して炎症が起こりやすくなります。
排気ガスなど環境汚染物質によって、メラノサイトが刺激され、シミなどの発生につながります。
『隠れ炎症』で肌老化
シミ、クマ、ほうれい線、毛穴など。
肌悩みの原因に『隠れ炎症』があります。
炎症とは、細菌など侵入してきた異物を排除するための防御反応。
赤く腫れたり熱を持ったりします。
強い紫外線を浴びて肌が赤くなるのも、肌内部で発生する活性酸素や過酸化脂質によって細胞が傷ついて起こる『炎症』。
それが蓄積することで、『肌老化』が進行してしまいます。
炎症が起こると、コラーゲンやエラスチンなどを分解する酵素が過剰に分泌されて、肌のハリや弾力が失われます。
また、メラニンが過剰に作られたり、老廃物を分解する能力が低下するので、シミやくすみなども目立ちやすくなります。
『隠れ炎症』
気づかないくらい弱い微弱炎症が起きている状態。
日焼けしない程度の紫外線を浴び続けることなどで起き、シミやたるみなどの肌老化が進んでしまいます。
多くの女性に多い『慢性炎症』
炎症とは体の中に入ってきた異物を排除するために起こる免疫反応。
目的を果たした後は炎症を収束させる物質が分泌され、元に戻るのが正常な状態。
ところが炎症が鎮まらずに慢性化することで、さまざまなトラブルへとつながります。
慢性的に炎症が続いてしまう女性が急増
エアコンなどによって1年を通して肌が乾燥しやすくなったり、ストレスや寝不足などで体内の酸化物質が増えがちなライフスタイルが、肌のバリア機能を低下させ、炎症が起こりやすい肌状態を作り出しています。
肌の水分量や皮脂量は年齢と共に低下してくるので、大人になる程、肌のバリア機能が低下。
炎症が慢性化するリスクが高まります。
慢性炎症は、あらゆる老化現象を加速させるので、エイジングケアを行う上で、肌の炎症を抑え、予防することは大切なアプローチです。
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