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もの忘れ・認知症・アルツハイマー病

年齢ともに、もの忘れが増えて不安を感じることはございませんでしょうか?

認知症が進行してしまうと、一人で生活できなくなり、家族にも大変な迷惑をかけてしまいます。

そうなる前に、今から対策して、認知症を予防してみませんか?

年齢を重ねれば、認知症になる可能性は誰にでもあります。

アルツハイマー型認知症は脳梗塞や脳卒中の発作などにより脳が障害を受けて起こる「脳血管性認知症」とは異なる点があります。

脳血管性認知症が急速に発症するのに対し、アルツハイマー型認知症は段階的に症状が進行していきます。

最初は、今日が何日か、といった時間の感覚が失われ、しだいに自分がいる場所もわからなくなります。

さらには幻覚や妄想が現れ、社会生活や日常生活にも支障をきたすようになります。

従来、日本では認知症の多くが脳血管性認知症でしたが、近年ではアルツハイマー型認知症が増加しています。

脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の減少がアルツハイマー型認知症の発病に関係していることがわかり、また、この病気の人にみられる脳・神経細胞の萎縮(いしゅく)や脱落は、活性酸素の害が影響を及ぼしているとも考えられています。

 

認知症の現状

65歳以上の約4人に1人が認知症またはその予備軍といわれています。

そんな認知症の前触れである「もの忘れ」の状態から症状に気づき、対策を行うことが肝心です。

 

政府が行った認知症に対するアンケート調査結果

 

≪自分自身が認知症になったら、どのようなことに不安を感じると思いますか?≫

1位:家族に身体的・精神的負担をかける

2位:これまでできていたことができなくなってしまう

3位:家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまう

4位:家族や大切な思い出を忘れてしまう

 

≪自分のご家族が認知症になったら、どのようなことに不安を感じると思いますか?≫

1位:ストレスや精神的負担が大きい

2位:家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまう

3位:経済的負担が大きい

4位:自分の仕事が継続できなくなる

このように認知症になると、本人も、それを支えるご家族も大変な思いをすることになります。

また、最近ニュースで話題となっているように、自分で運転をすることも難しくなり、買い物など生活に支障がでることも問題となっています。

家族そろっていつまでも笑って過ごせるようにみんなが感じています。

認知症が恐ろしいのは、自分が自分でなくなってしまうことです。

徘徊や失禁を繰り返す、大切な家族が誰かも分からなくなり暴言を吐いてしまうなど、まるで別人のようになってします恐れがあります。

 

そもそも、なぜ人は年をとるにつれてもの覚えが悪くなるのでしょうか?

その理由を説明したいと思います。

 

もの忘れ・認知症・アルツハイマー病の原因

 

脳の神経細胞の働きの低下

人間の脳細胞は20歳を過ぎると毎日約10万個ずつ死滅するといわれています。

加齢によって脳の神経細胞の働きが低下し、情報伝達に異常が起こるともの忘れが起こります。

脳内では、たくさんの神経細胞が網目のように繋がり、その間を伝達信号が行き来することで、情報を伝えあっています。

しかし、脳が老化すると、この信号はどんどん減少してしまいます。

 

脳へのエネルギー不足

アルツハイマー病の脳では、効率的にブドウ糖を利用できず、エネルギーを得ることができなくなっている場合が多いといわれています。

そうなると、エネルギーがきちんと脳細胞に届かないため、脳細胞は飢餓状態となり、どんどん死んで数が減ってしまいます。

その結果、脳はしだいに萎縮(いしゅく)して認知症に至ると考えられています。

 

脳はたくさんのエネルギーを消費する器官

脳が正常に働きためには、常にその源となる栄養がたくさん必要となります。

脳は、体重の2%しかないのに、18%ものエネルギーを消費しています。

脳細胞は、他のどの器官よりも酸素とブドウ糖を消費します。

しかも備蓄することができないので、常に補給しなければいけません。

 

活性酸素

脳はたくさんの酸素を必要とするため、活性酸素を生じやすくなっています。

これが脳の神経細胞に深刻なダメージを与え、シナプスの働きを低下させ、情報の伝達を阻害します。

また、活性酸素は、アルツハイマー型認知症の主な要因である、アミロイドβタンパクの

生成にもかかわっているのではないかと考えられています。

 

アミロイドβタンパクの蓄積

最近の研究で認知症の大きな原因が明らかになりました。

それは脳内で発生する老廃物であるアミロイドβタンパク(ベータ)という物質です。

アミロイドβタンパクが脳内に溜まり続けると、脳の神経細胞をどんどん死滅させていきます。

そうなると、いずれ記憶や判断力をつかさどる神経細胞が繋がらなくなり、認知症を引き起こしてしまいます。

老人斑(シミ)はアミロイドβタンパクと呼ばれるたんぱく(Aβ)が脳組織の細胞外に沈着・凝集・集合してできたゴミです。

このたんぱくの働きを決定しているAPOE(アポリポ蛋白E4)遺伝子にはいくつかのタイプがあり、APOE4型を持つ場合、持っていない方に比べて特に若年性アルツハイマー型認知症になりやすいことがわかっています。

アミロイドβタンパクは健康な人でも、加齢や種々の血管系危険因子などによって脳に蓄積され、神経細胞を傷つけて脳を萎縮させます。

 

アルツハイマー型認知症の脳の特徴

老廃物がかたまってシミのようになっている構造物があり、「老人斑(ろうじんはん)」といいます。

それから、神経細胞の内部に糸くずのような形の物質がたまっていることもあり、これを「神経原線維変化(らせん状の変化)」といいます。

個人差はありますが、発症する20年くらい前から老人斑ができはじめて、次第に増えていき、発症する10年くらい前から、神経原線維変化が起こりはじめると考えられています。

そして、脳で起こるこれらの病変が、脳の萎縮に関係していると考えられています。

老人斑は、アミロイドβタンパク(Aβ)と呼ばれるタンパク質が含まれています。

Aβそのものは小さめのタンパク質で、少量なら水に溶けます。

しかし、時間をかけて量が増えてくると、Aβ同士が集まってくっつき、水に溶けない大きな塊になり、老人斑をつくります。

Aβが増える原因ははっきりわかっていませんが、何らかの異常でたくさんつくられ過ぎるか、要らなくなったAβが分解されないで残ってしまうためと考えられています。

そして、Aβの塊には神経細胞を殺してしまう作用があるため、「老人斑ができた脳の場所は萎縮してしまう」と考えられています。

ただし、脳には、一部の神経細胞が機能しなくなっても、周りの神経細胞がその機能を補う「代償機能」が備わっているため、すぐに発症するわけではありません。それでも長年(20年以上)にわたってアミロイドβタンパクが蓄積すると、神経細胞が徐々に死滅していき、脳が委縮します。

特に大脳辺縁系の「海馬」と呼ばれる部分が委縮することで、記憶の障害が著しくなります。

このため、「アミロイドβタンパク(Aβ)が脳内にたまらないように止めることができれば、アルツハイマー型認知症の発症を防ぐことができる」と期待されています。

 

 

アルツハイマー型認知症の脳の特徴

[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]人間らしさを司る大脳皮質の萎縮が著しい。

[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]アミロイドβタンパクが脳に沈着し、「老人斑(シミ)」ができる。

[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]神経線維が神経原線維変化(らせん状の変化)を起こす。

[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]神経細胞の死滅が広範囲でみられる。

脳の萎縮は健康な脳でも起こりますが、アルツハイマー型認知症ではそれが顕著に現れます。

大脳皮質全体に萎縮がおよび、脳溝が深くなり、脳回は狭くなります。

もっとも萎縮が強いのは、海馬や海馬傍回、偏桃体といった大脳辺縁系です。

これらの皮質が薄くなり、脳底辺からみると、側頭葉、小脳、脳幹のあいだに大きな隙間ができます。

記憶を司る海馬が委縮するため、記憶障害が現れます。

萎縮はさらに、側頭葉、頭頂葉へと広がり、時間や場所、人物が認識できなくなる見当識障害も現れます。

さらに、意欲の低下などから始まって、会話が難しくなる・暴力的になる・引きこもる・徘徊するなど、だんだんと日常生活に支障が出るようになってきます。

後期になると、家族が分からなくなったり、無言・失禁などもみられます。

進行は遅く、ゆるやかな坂を下るようにゆっくり変化していきます。

 

老人斑が増え、正常細胞の数が減る

アルツハイマー型認知症では、アミロイドβというタンパク質の凝集体が増え、正常な神経細胞を死滅させることがわかっています。

大脳表面の皮質は、140億個もの神経細胞(ニューロン)によって構成されています。

神経細胞は互いに連携し、巨大な情報ネットワークとして働いています。

神経細胞同士の接合部(シナプス)には、わずかな隙間(シナプス間隙)があり、情報を伝える神経伝達物質が放出されています。

その活動にともなって、アミロイドβというタンパク質が産生されます。

アミロイドβはシナプス機能を調節する働きをもち、通常は一定濃度に保たれています。

しかし、老化などで産生と除去のバランスが崩れると、アミロイドβが過剰になります。

すると、アミロイドβの分子が結合して、アミロイドβオリゴマーを形成します。

アミロイドβオリゴマーは、神経細胞に対する強い毒性を持っています。

そこで細胞は、アミロイドβオリゴマーの毒性を緩和するために、大量のアミロイドβ分子を結合し、繊維状のアミロイド繊維を形成します。

このアミロイド繊維が神経細胞外に蓄積したものを老人斑と呼んでいます。

これが、アルツハイマー型認知症の、最大の病理的特徴です。

老人斑は健常老人の脳にも現れるが、アルツハイマー型認知症ではその数が顕著に増えます。

このように形成された、アミロイドβオリゴマーと老人斑では次のような作用をし、脳の認知機能の低下を引き起こします。

 

・アミロイドβオリゴマーの神経毒性により、シナプスが傷害され、神経細胞が死滅。

・老人斑が大量にできると、周囲の神経細胞が脱落する。

この結果、神経細胞の死滅・減少により、海馬周辺、側頭葉、頭頂葉の大脳皮質が委縮し、認知機能の低下を引き起こします。

 

 

タウタンパクの増加

アミロイドβは神経細胞外に蓄積しますが、神経細胞内に蓄積するのが、タウタンパクというタンパク質です。

タウタンパクは、細胞の形の保持や運動に関与する微小管の構成要素で、微小管を安定させる役割をもっています。

タウタンパクが過剰にリン酸化されると、微小管は不安定になって壊れてしまいます。

リン酸化したタウタンパクは、神経細胞内で繊維状に凝集して蓄積します。

これを神経原線維変化(タングル)と呼んでいます。

神経細胞は機能障害を起こし、やがて死に至ります。

神経原線維変化は、健康な老人脳でもみられ、前頭側頭葉変性症、大脳皮質基底核変性症なども出現します。

タウタンパクの異常蓄積を起こす疾患群を、タウオパチーといいます。

 

アミロイドカスケード仮説

現在、有力なアルツハイマー型認知症の発症メカニズムです。

アミロイドβが増えて老人斑が形成される。

そこに、リン酸化されたタウタンパクが加わると、神経原線維変化によって神経細胞がさらに傷害され、神経細胞死を引き起こすと考えられています。

これをアミロイドカスケード仮説といいます。

 

アセチルコリンなどの神経伝達物質が減少

神経伝達物質とは、神経細胞内のごくわずかな隙間(シナプス間隙)で、情報伝達を担う特殊な化学物質をさします。

送り手側のシナプス前終末から放出された神経伝達物質が、受け手側のシナプス後細胞の受容体に結合することで、情報が伝達されます。

神経伝達物質は60種類以上あり、それぞれ認知気分情動睡眠動などに関する情報を伝達しています。

各神経細胞から、どの神経伝達物質が放出されるかは、脳の部位によって異なります。

神経伝達物質の量は20歳ごろまで増加し、その後は加齢にともなって減少します。

神経伝達物質が減少すると、その働きに関する機能が低下し、認知症などの疾患リスクが高まることが明らかになっています。

 

コリン作動性ニューロンが死滅し、記憶障害が進む

アルツハイマー型認知症に関与するのは、アセチルコリンという神経伝達物質で、認知機能を保つ働きをもっています。

このアセチルコリンを伝達物質とするニューロンを、コリン作動性ニューロンといいます。

コリン作動性ニューロンは、海馬周辺から大脳皮質にかけて広く分布しています。

アルツハイマー型認知症では、脳内のアセチルコリン濃度が低下するとともに、コリン作動性ニューロンが強く障害されます。

そのため、認知機能が低下し、記憶障害が進行すると考えられています。

 

アセチルコリンを増やすとドパミンが減る

アセチルコリンを増やせば、認知症がよくなるとは限りません。

認知機能を保つアセチルコリンは、運動機能に関わるドパミンと、脳内で天秤のようにバランスをとっています。

認知機能改善薬を用いてアセチルコリンだけを増やすと、ドパミンが相対的に不足し、歩行障害などの身体症状が出やすくなります。

神経伝達物質に作用する薬を使うときは、他の神経伝達物質への影響も考えなくてはいけません。

 

認知機能改善薬「コリンエステラーゼ阻害薬」

アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きを阻害し、記憶・学習に関わるアセチルコリンの濃度を保つ働きがあります。

薬の中には、アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼをブロックする他に、陽イオンの流入量を増やし、アセチルコリンの放出量を増大させるものもあります。

 

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