眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
眼瞼けいれんとは、まばたきがうまくできなくなり、眼を開けづらくなる病気です。
眼のしょぼしょぼ感や痛み、まぶしいなどの症状があります。
まばたきがうまくできず、ドライアイと似た症状を起こすため、目薬をさしながらつらい症状を我慢している人も多いといわれている症状です。
眼瞼けいれんの自己診断リスト
10項目中1~2項目で眼瞼けいれんの疑いがあります。
10項目中3項目以上が当てはまると、眼瞼けいれんの可能性が高いです。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]まばたきが多い。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]外に出ると、または屋内でもとてもまぶしい。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]眼を開けていられない(眼をつぶっていたい)。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]眼が乾く、しょぼしょぼする、痛いなど、いつも眼のことが気になる。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]人ごみで人やものにぶつかる、またはぶつかりそうになる。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]電柱や木、停車中の車にぶつかったことがある。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]太陽や風、階段の上り下りが苦手で外出を控えている。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]危険を感じるので車や自転車の運転をしなくなった。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]手を使って眼を開けなければならない時がある。
[wp-svg-icons icon=”checkbox-checked” wrap=”span”]片目をつぶってしまう癖がある。
眼瞼けいれん発症の原因
発症の原因は脳の異常と推測されていますが、基本的には原因不明の病気とされています。
患者数は10万人当たり1.2~13人と言われ、40代後半以降の女性に多いとされていますが、診断されていない患者実数は相当数にのぼるといわれています。
安定剤や睡眠導入剤、向精神薬、血管収斂薬、抗ヒスタミン薬などを長期間使用している人は、薬の影響も考えられます。
脳の奥の基底核というところを中心とした、まばたきやまぶたの開閉を司る神経回路の故障が原因ともいわれています。
軽症・中程度の症状では、一般に連想されるようなけいれんはほとんど起きないため、医師でさえ眼瞼けいれんと認識できない場合があります。
眼瞼けいれんは放置すると悪化
眼瞼けいれんは、まぶたが開きにくい運動症状や、目の不快感やまぶしさといった感覚過敏のほか、これらの症状により起こるうつ症状を伴う病気です。
放置すると症状は悪化していくため、早期に対処が必要です。
眼瞼けいれんを根本的に治す治療法はありません
現状、眼瞼けいれんを根本的に治す治療法はありません。
しかし、症状を軽減する効果的な治療法があります。
「ボツリヌス毒素療法」と呼ばれるもので、眼瞼けいれんに対して健康保険が適用される唯一の治療法です。
ボツリヌス毒素療法
・3~4ヵ月おきに繰り返し注射が必要
・副作用の可能性もある
・2~3年もたつとボツリヌス毒素療法を行っても改善しなくなる場合もある
食中毒の原因菌として知られるボツリヌス菌が作り出す毒素には、神経に働いて筋肉の緊張を緩める作用があります。
多汗症などの治療にも広く用いられています。
このボツリヌス毒素を眼輪筋など眼の周囲の筋肉に注射すると、眼を閉じる筋肉の緊張がやわらぎ、まぶたがスムーズに開くようになります。
およそ9割の方の症状軽減が期待できます。
注射後3日後ぐらいで効果があらわれますが、この毒素はだいたい3~4ヵ月ほどで効果がなくなるので、効果を持続させるためには、3~4ヵ月おきに繰り返し注射を行うことになります。
しかし、2~3年もたつと毒素に対する抗体ができてきて、毒素を注射しても症状が改善しなくなってきます。
こうした場合には、手術を検討する必要がでてきます。
ボツリヌス毒素療法の副作用
副作用として皮下出血や目の乾き、物が二重に見える複視などがあります。
手術という選択【ボツリヌス毒素療法で改善しない場合】
ボツリヌス毒素療法の効果がない場合には形成外科医が行う手術という選択肢があります。
「筋肉を減量する手術」と「ADM手術」がありますが、まぶたが上がりにくい眼瞼下垂があれば費用は4万5千円ほどです。
ただし、難度が高い手術です。
手術を受ける場合、認定施設、教育関連施設であることを確認し、専門医に施術してもらうなど、慎重に手術を受けることが必要となります。
筋肉を減量する手術
標準的な手術方法として、眼輪筋や皺眉筋など縮んでいる筋肉を減量する手術が行われてきました。
ただし、けいれんした筋肉を取り除くので、目は開くようになりますが、この手術は体への負担が大きくなることもあります。
ADM手術
近年普及してきている、患者への負担が少ない手術方法です。
まぶたの内側にあり、眼の開閉に作用するミュラー筋という筋肉に着目して開発された手術方法です。
ミュラー筋センサーの感度が過剰に上がると、目の周囲の筋肉は反射的に収縮して、眼瞼けいれんを招きます。
この状態は、麻酔作用を持つ目薬をまぶたの裏にさして、ミュラー筋センサーの感度を落とすと改善し、目が開くようになります。
ADM手術では、ミュラー筋センサーを麻酔薬で麻痺させたときと同様の効果が持続します。
ADM手術で、ミュラー筋センサーの感度を下げると、ボツリヌス毒素療法の効果も上がるとされています。
手術の痕はほとんど目立たないといわれています。
※手術痕を残さないためにも、専門医に施術してもらうことをおすすめします。
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