RE:Memory(リメモリー) ホタテ由来プロズマローゲン配合
年齢ともに、もの忘れが増えて不安を感じることはございませんでしょうか?
認知症が進行してしまうと、一人で生活できなくなり、家族にも大変な迷惑をかけてしまいます。
そうなる前に、今から対策して、認知症を予防してみませんか?
年齢を重ねれば、認知症になる可能性は誰にでもあります。
アルツハイマー型認知症は脳梗塞や脳卒中の発作などにより脳が障害を受けて起こる「脳血管性認知症」とは異なる点があります。
脳血管性認知症が急速に発症するのに対し、アルツハイマー型認知症は段階的に症状が進行していきます。
最初は、今日が何日か、といった時間の感覚が失われ、しだいに自分がいる場所もわからなくなります。
さらには幻覚や妄想が現れ、社会生活や日常生活にも支障をきたすようになります。
従来、日本では認知症の多くが脳血管性認知症でしたが、近年ではアルツハイマー型認知症が増加しています。
リメモリーには、アルツハイマー型認知症(軽度・中等度)、軽度認知障害(MCI)の認知機能改善が強く期待されている成分が配合されています。
半信半疑で試した方からも喜びの声があります。
RE:Memory(リメモリー)【アルツハイマー型認知症、軽度認知障害改善など】
「RE:Memory(リメモリー)」は、アルツハイマー型認知症(軽度・中等度)、軽度認知障害(MCI)の認知機能改善が強く期待されている成分が配合されています。
配合成分の1つは、プロズマローゲン(ホタテ由来)でヒト臨床試験も実施され、その有効性が示されています。
鶏肉にもプロズマローゲンは含まれていますが、ホタテ由来のものは、DHAとEPAの含有量が圧倒的に豊富です。
リメモリーには、プロズマローゲン以外にも「DHA」「EPA」「フェルラ酸」「還元型コエンザイムQ10」「バコパエキス」「葉酸」「ビタミンB12」といった成分が含まれ、アルツハイマー型認知症や脳の機能が向上、高ホモシステイン血症を予防・改善する働きがあります。
※高ホモシステイン血症はアルツハイマー病をはじめとする認知症を引き起こす原因であることが判明しています。
認知症の現状
65歳以上の約4人に1人が認知症またはその予備軍といわれています。
そんな認知症の前触れである「もの忘れ」の状態から症状に気づき、対策を行うことが肝心です。
政府が行った認知症に対するアンケート調査結果
自分自身が認知症になったら、どのようなことに不安を感じると思いますか?
1位:家族に身体的・精神的負担をかける
2位:これまでできていたことができなくなってしまう
3位:家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまう
4位:家族や大切な思い出を忘れてしまう
自分のご家族が認知症になったら、どのようなことに不安を感じると思いますか?
1位:ストレスや精神的負担が大きい
2位:家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまう
3位:経済的負担が大きい
4位:自分の仕事が継続できなくなる
このように認知症になると、本人も、それを支えるご家族も大変な思いをすることになります。
また、最近ニュースで話題となっているように、自分で運転をすることも難しくなり、買い物など生活に支障がでることも問題となっています。
家族そろっていつまでも笑って過ごせるようにみんなが感じています。
認知症が恐ろしいのは、自分が自分でなくなってしまうことです。
徘徊や失禁を繰り返す、大切な家族が誰かも分からなくなり暴言を吐いてしまうなど、まるで別人のようになってします恐れがあります。
「リメモリー」の特徴
「リメモリー」には、アルツハイマー型認知症(軽度・中等度)、軽度認知障害改善、脳の機能向上、高ホモシステイン血症を予防・改善する成分が含まれています。
・プラズマローゲン(ホタテ由来):1000μg(1mg)
・DHA(プラズマローゲン含有成分)
・EPA(プラズマローゲン含有成分)
・フェルラ酸
・還元型コエンザイムQ10
・バコパエキス
・葉酸
・ビタミンB12
先に購入方法をご紹介させていただきます。
アルツハイマー型認知症のメカニズムや配合成分の補足説明は、その後に非常に詳しく記載しております。
RE:Memory(リメモリー)のご購入方法
配合成分のご紹介
【プラズマローゲン(ホタテ由来)】
ヒト臨床試験により、アルツハイマー型認知症(軽度および中等度)、軽度認知障害(MCI)の認知機能改善が強く期待されている成分です。
年齢とともに増えてくる「もの忘れ」の症状は、生活習慣や加齢により体内のプラズマローゲンという成分が減少することが原因ということが各種研究で明らかになっています。
プラズマローゲンは、本来人間の身体にあるリン脂質の一種です。
人の脳内に多く存在しますが、加齢によりその量は減少してしまいます。
そのため、加齢によりアミロイドβタンパクが脳に溜まってしまい認知症になってしまいます。
プラズマローゲンは人が活動するために必要な成分です。
この成分は、聡明な毎日を過ごすために役立ちます。
つまり、プラズマローゲンを摂取することで、認知機能が向上し、認知症を予防・改善ができます。
ヒト認知症に対する効果(臨床試験)
認知症の中でも多いアルツハイマー病(AD)、および軽度認知障害(MCI)を対象にしたヒト臨床試験結果をご紹介します。
試験1【無作為化比較対照二重盲検試験(RCT)】
60~85歳の軽度ADとMCI328人を対象に、多施設(25病院)で24週間プロズマローゲン1mg/日投与を行いました。
この臨床試験から、ホタテ由来プロズマローゲンの経口投与で軽度アルツハイマー病(AD)の記憶機能が改善することが示唆されました。
「場所の見当識」に関しても有効に改善がみられました。
試験2【オープンラベル試験】
23施設において60~85歳の中等度、重度のアルツハイマー病(AD)の人を対象にプロズマローゲン1.0mg/日を12週間経口投与し、評価を行いました。
その結果、重度のアルツハイマー病には、有意な効果はみられませんでしたが、軽度認知障害(MCI)、軽度アルツハイマー病(AD)、中等度アルツハイマー病(AD)の認知機能が改善することが強く示唆されました。
要約
プロズマローゲンが認知機能の改善に有効であることはヒト臨床試験から明らかになりましたが、アルツハイマーの周辺症状(うつ、幻視、妄想、睡眠)も顕著に改善する例が多くみられることが知られるようになり、またパーキンソン病でも効果がみられることから、プロズマローゲンは認知機能に止まらず、神経機能全般に関与している可能性が高いことが指摘されています。
その他のプラズマローゲン摂取による臨床試験
0.25mgのプラズマローゲンを含んだサプリメントを摂取するヒト臨床試験を実施したところ、記憶力・注意力などの認知機能に加え、作業効率・精神的健康など思考力も向上しました。
つまり、プラズマローゲンを摂取することで、認知症、アルツハイマー病を予防・改善できることが試験でも明らかになっています。
これまで進行を止めるのが難しいと思われていた認知症ですが、プラズマローゲンを摂取することで、手軽に予防・改善できることがわかっています。
プラズマローゲンが認知症を予防・改善するメカニズム
アミロイドβタンパクが認知症の原因に!
最近の研究で認知症の大きな原因が明らかになりました。
それは脳内で発生する老廃物であるアミロイドβタンパクという物質です。
アミロイドβタンパクが脳内に溜まり続けると、脳の神経細胞をどんどん死滅させていきます。
そうなると、いずれ記憶や判断力をつかさどる神経細胞が繋がらなくなり、認知症を引き起こしてしまいます。
プラズマローゲンがアミロイドβタンパク(認知症の原因物質)を分解・蓄積を防止
プラズマローゲンには、このアミロイドβタンパクが脳に蓄積するのを防ぐ働きがあります。
その効果は、次の2つの働きによるものであることが明らかになっています。
①アミロイドβタンパクを分解する。
脳に蓄積したアミロイドβタンパクの分解を促進します。
②アミロイドβタンパクの蓄積を防止する。
脳に新たなアミロイドβタンパクが蓄積するのを防ぎます。
プラズマローゲンは安全な成分
認知症の治療薬は実は副作用が多く報告されています。
一方、食べ物で摂取するプラズマローゲン(ホタテ由来)は認知症の原因そのものを撃退するのに加えて、自然の成分なので安全性が高いのが大きなメリットです。
例えば、認知機能改善薬「コリンエステラーゼ阻害薬」では、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きを阻害し、記憶・学習に関わるアセチルコリンの濃度を保つ働きがあります。
薬の中には、アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼをブロックする他に、陽イオンの流入量を増やし、アセチルコリンの放出量を増大させるものもあります。
しかし、アセチルコリンを増やすとドパミンが減ってしまう場合があります。
アセチルコリンを増やせば、認知症がよくなるとは限りません。
認知機能を保つアセチルコリンは、運動機能に関わるドパミンと、脳内で天秤のようにバランスをとっています。
認知機能改善薬を用いてアセチルコリンだけを増やすと、ドパミンが相対的に不足し、歩行障害などの身体症状が出やすくなります。
神経伝達物質に作用する薬を使うときは、他の神経伝達物質への影響も考えなくてはいけません。
【DHA】
DHAは、脳血管の入口にある血液脳関門を通過できる性質があり(血液中のすべての成分が脳に入れるわけではありません)、脳や神経系への薬理作用が認められています。
DHAは血液脳関門を通過できる唯一の脂肪酸です。
記憶や学習と密接な関係がある海馬に、特に多く分布します。
脳の血行をよくして神経細胞の機能を強化する、神経細胞の発達を促す、情報伝達をスムーズにする、傷ついた脳細胞を修復する、などの働きがあります。
これらのことから、記憶力や学習能力の向上だけではなく、認知症にも有効ではないかと考えられています。
島根大学医学部の研究でも、DHAには、認知機能の維持・改善効果があると考えられています。
また、アルツハイマー型認知症の発症を抑える効果においても、京都大学IPS細胞研究所と長崎大学の研究グループは、アルツハイマー型認知症のメカニズムを一部解明し、適切な濃度のDHAが、アルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性があることを示唆しました。
血液脳関門とは?
脳はとてもデリケートな器官なので、脳にとって有害なものは入らないようにする「血液脳関門」というフィルターのようなものがあります。
必要なものしか通過できないシステムが備わっています。
脳は、非常に多くのエネルギーを必要とする器官ですが、必要な栄養素しか脳に入ることができません。
それだけに、脳のための栄養素(ブレインフード)が注目を浴びています。
この血液脳関門を通過できる栄養素が脳に必要なブレインフードです。
【EPA】
最新研究で判明したEPAの効果
最新の研究で、EPAは神経細胞を成長させることが確認されています。
神経細胞が繋がれば、情報が伝達できるようになり、記憶力が回復します。
つまり、もの忘れや認知症の予防・改善効果があります。
さらに、EPAには脳の血流が悪い場合、改善してくれるという働きも判明しています。
現在の認知症の治療薬は、記憶力の低下を一時的に抑えるものが多く、副作用も報告されています。
EPAなら記憶力の回復を望めるうえ、薬のような副作用の心配がありません。
【フェルラ酸】
アルツハイマー型認知症の改善効果
フェルラ酸は、アルツハイマー型認知症を改善する働きがわかっています。
このフェルラ酸が、注目を集めたのは、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβタンパクを抑えることが判明したためです。
フェルラ酸は、脳内のアミロイドβタンパク(Aβ)の凝集を阻害し、Aβの神経毒性を抑制することが報告されています。
また、アルツハイマー型認知症病変形成に関与している活性酸素と慢性炎症をフェルラ酸が抑えることが明らかになっています。
例えば、高齢で発症した、比較的軽度のアルツハイマー型認知症の患者さんに1日200mgを投与したところ、症状が大幅に改善しました。
フェルラ酸は脳の酸化を防ぎ、アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβタンパクから神経細胞を守ります。
【還元型コエンザイムQ10】
血中コエンザイムQ10の濃度が高いほど、認知症リスクが低いことがわかっています。
コエンザイムQ10は、体がエネルギーを生みだすために働く補酵素です。
細胞レベルから体を元気にするので、脳の働きにも効果があります。
従来のコエンザイムQ10サプリメントは酸化型コエンザイムQ10を配合したものが多く、摂取すると小腸の細胞で還元型コエンザイムQ10へ変換されて活用されます。
酸化型のものを摂取した場合、一度変換する過程を踏まなければなりません。
しかも、酸化型を還元型へ変換する体内エネルギーには個人差があります。
一方、還元型は体内に入ってから還元型へ変換される必要がなく、ダイレクトに吸収できるので、効率よく取り込むことができます。
20才をピークに減少
体内のコエンザイムQ10の濃度は、20才をピークに減少していきます。
その後も年を重ねる度にどんどん減少していきます。
そのため、外部から積極的に摂取する必要があります。
脳細胞を活性化する効果
人間の体は約60兆個の細胞がエネルギーをつくり出すために、それぞれ機能しています。
そのエネルギーの拠点となっているのが「ミトコンドリア」というものです。
食べ物をエネルギーとして使える状態に分解し、ATPというエネルギーのもとをつくっています。
このATPをつくる過程(TCA回路)で、ATPの生産を挙げているのがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10が体内に十分にあれば、不足しているときよりもエネルギーが生まれます。
組織が生き生きと働き、脳細胞も活性化します。
脳細胞から活性酸素を除去する効果
アルツハイマー型認知症の人にみられる脳・神経細胞の萎縮(いしゅく)や脱落は、活性酸素の害が影響を及ぼしているとも考えられています。
エネルギーをつくり出すとき、ミトコンドリア内では活性酸素が発生します。
人の体は酸素を使って栄養素を燃やし、エネルギーを作り出していますが、約2%が強い酸化作用をもつ活性酸素に変化してしまいます。
コエンザイムQ10は、各細胞のミトコンドリア内に存在するほとんど唯一の抗酸化物質です。
つまりコエンザイムQ10だからこそ、限定された場所の活性酸素を消去できるのです。
また、コエンザイムQ10は、自らが抗酸化物質として働く一方で、ビタミンEの抗酸化力を強化する作用があります。
コエンザイムQ10が強力な抗酸化物質として注目される理由の一つです。
さらにコエンザイムQ10は、血液脳関門を通過するので、脳細胞のミトコンドリアの活性酸素にも働くことになります。
非常に活性酸素にさらされやすい脳だからこそ、コエンザイムQ10は非常に効果があります。
【バコパエキス】
バコパには、テルペノイドサポニンであるバコサイドA、B、サポゲニン、フラボノイドなどが含まれ、主成分のバコサイドには脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼの活性を抑制する作用、脳の神経細胞の再生を促すリン酸化酵素を助ける作用、さらに抗酸化作用や脳血流改善作用があるといわれています。
脳内のアセチルコリンのレベルが高まれば、脳の機能が向上し、記憶力や集中力も増加します。
【葉酸・ビタミンB12】
葉酸の欠乏症、ビタミンB12の欠乏症として、高ホモシステイン血症というものがあります。
葉酸とビタミンB12は必須アミノ酸のメチオニンの再合成に不可欠
葉酸とビタミンB12は、必須アミノ酸のメチオニンがホモシステインを経てメチオニンに再合成される過程に必要です。
不足すると再合成が進まず、ホモシステインが血液中に異常に増えて動脈硬化やアルツハイマー病を促進します。
※高ホモシステイン血症を引き起こします。
高ホモシステイン血症とは?
ホモシステインの値が高い人は、心臓病やアルツハイマー型認知症になりやすいことがわかってきました。
ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などのビタミンが不足すると、ホモシステインの変換が不十分になるため、血中に滞留します。
血中のホモシステインは濃度が高くなると、血管壁を傷つけます。
その傷がもとになって動脈硬化が進行するため、ホモシステインは動脈硬化や動脈血栓の原因になります。
さらに、高ホモシステイン血症はアルツハイマー病をはじめとする認知症を引き起こす原因であることが判明しています。
また、脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の減少がアルツハイマー型認知症の発病に関係しています。
アセチルコリンの合成を促進するものとして、アセチルコリンの前駆体であるDMAEやアミノ酸のメチオニンが知られています。
葉酸やビタミンB12が不足すると、メチオニンの再合成が進まず、ホモシステインが増加してしまいます。
メチオニンとは?
血液中のヒスタミン(かゆみや痛みを起こす物質)の濃度を下げる作用があります。
また、肝機能の維持や抗うつ作用もあるといわれています。
不足すると利尿作用が衰え、むくみやすくなります。
肝臓で、メチオニンはホモシステインに変換され、メチオニン合成酵素によってメチオニンに再合成されます。
葉酸・ビタミンB12とメチオニンの代謝のメカニズム
葉酸
生体内で葉酸はジヒドロ葉酸に還元され、さらにテトラヒドロ葉酸に変換されて、核酸の成分であるプリン核や塩基のチミンを合成する酵素の補酵素として働きます。
テトラヒドロ葉酸として、葉酸はビタミンB12にメチル基を渡すことで、メチオニン代謝を助けます。
葉酸あるいはビタミンB12が欠乏すると、ホモシステインが過剰に産生されます。
ビタミンB12
ビタミンB12はメチオニン合成酵素として、アミノ酸などの代謝の補酵素として働いています。
ビタミンB12を補酵素として、ホモシステインにメチル基を結合させてメチオニンに変換します。
その他にも葉酸やビタミンB12の欠乏症と脳の機能は深い関係があります。
ビタミンB12欠乏で脳が委縮
ビタミンB12は、記憶形成につながる神経細胞を活性化し、神経細胞を包んでいる髄鞘(ミエリン)を保護します。
ビタミンB12が不足すると、このミエリンが壊れ、脳の萎縮が進行すると考えられています。
葉酸の認知症予防効果
葉酸には神経細胞の機能を強化し、脳内神経伝達物質の産生を促す作用があり、認知症を予防する効果があります。
葉酸の摂取でアルツハイマー型認知症のリスクが低下
米カリフォルニア大学アービン校では、認知症ではない60歳以上の579人について、平均9.3年間、追跡調査を行いました。
この間に57人がアルツハイマー型認知症を発症しました。
ビタミンの摂取とアルツハイマー型との関係を検証したところ、葉酸を1日に400μg以上とると、アルツハイマー型のリスクが55%低くなることがわかりました。
このほか、ビタミンB群(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)の服用で、脳が委縮する速度を最大53%遅らせることができるという報告もあります。
次にアルツハイマー型認知症のメカニズムについてご説明します。
アルツハイマー型認知症の原因とメカニズム
脳の神経細胞の働きの低下
人間の脳細胞は20歳を過ぎると毎日約10万個ずつ死滅するといわれています。
加齢によって脳の神経細胞の働きが低下し、情報伝達に異常が起こるともの忘れが起こります。
脳内では、たくさんの神経細胞が網目のように繋がり、その間を伝達信号が行き来することで、情報を伝えあっています。
しかし、脳が老化すると、この信号はどんどん減少してしまいます。
脳へのエネルギー不足
アルツハイマー病の脳では、効率的にブドウ糖を利用できず、エネルギーを得ることができなくなっている場合が多いといわれています。
そうなると、エネルギーがきちんと脳細胞に届かないため、脳細胞は飢餓状態となり、どんどん死んで数が減ってしまいます。
その結果、脳はしだいに萎縮(いしゅく)して認知症に至ると考えられています。
脳はたくさんのエネルギーを消費する器官
脳が正常に働きためには、常にその源となる栄養がたくさん必要となります。
脳は、体重の2%しかないのに、18%ものエネルギーを消費しています。
脳細胞は、他のどの器官よりも酸素とブドウ糖を消費します。
しかも備蓄することができないので、常に補給しなければいけません。
活性酸素
脳はたくさんの酸素を必要とするため、活性酸素を生じやすくなっています。
これが脳の神経細胞に深刻なダメージを与え、シナプスの働きを低下させ、情報の伝達を阻害します。
また、活性酸素は、アルツハイマー型認知症の主な要因である、アミロイドβタンパクの生成にもかかわっているのではないかと考えられています。
アミロイドβタンパクの蓄積
最近の研究で認知症の大きな原因が明らかになりました。
それは脳内で発生する老廃物であるアミロイドβタンパク(ベータ)という物質です。
アミロイドβタンパクが脳内に溜まり続けると、脳の神経細胞をどんどん死滅させていきます。
そうなると、いずれ記憶や判断力をつかさどる神経細胞が繋がらなくなり、認知症を引き起こしてしまいます。
老人斑(シミ)はアミロイドβタンパクと呼ばれるたんぱく(Aβ)が脳組織の細胞外に沈着・凝集・集合してできたゴミです。
このたんぱくの働きを決定しているAPOE(アポリポ蛋白E4)遺伝子にはいくつかのタイプがあり、APOE4型を持つ場合、持っていない方に比べて特に若年性アルツハイマー型認知症になりやすいことがわかっています。
アミロイドβタンパクは健康な人でも、加齢や種々の血管系危険因子などによって脳に蓄積され、神経細胞を傷つけて脳を萎縮させます。
アルツハイマー型認知症の脳の特徴①
老廃物がかたまってシミのようになっている構造物があり、「老人斑(ろうじんはん)」といいます。
それから、神経細胞の内部に糸くずのような形の物質がたまっていることもあり、これを「神経原線維変化(らせん状の変化)」といいます。
個人差はありますが、発症する20年くらい前から老人斑ができはじめて、次第に増えていき、発症する10年くらい前から、神経原線維変化が起こりはじめると考えられています。
そして、脳で起こるこれらの病変が、脳の萎縮に関係していると考えられています。
老人斑には、アミロイドβタンパク(Aβ)と呼ばれるタンパク質が含まれています。
Aβそのものは小さめのタンパク質で、少量なら水に溶けます。
しかし、時間をかけて量が増えてくると、Aβ同士が集まってくっつき、水に溶けない大きな塊になり、老人斑をつくります。
Aβが増える原因ははっきりわかっていませんが、何らかの異常でたくさんつくられ過ぎるか、要らなくなったAβが分解されないで残ってしまうためと考えられています。
そして、Aβの塊には神経細胞を殺してしまう作用があるため、「老人斑ができた脳の場所は萎縮してしまう」と考えられています。
ただし、脳には、一部の神経細胞が機能しなくなっても、周りの神経細胞がその機能を補う「代償機能」が備わっているため、すぐに発症するわけではありません。
それでも長年(20年以上)にわたってアミロイドβタンパクが蓄積すると、神経細胞が徐々に死滅していき、脳が委縮します。
特に大脳辺縁系の「海馬」と呼ばれる部分が委縮することで、記憶の障害が著しくなります。
このため、「アミロイドβタンパク(Aβ)が脳内にたまらないように止めることができれば、アルツハイマー型認知症の発症を防ぐことができる」と期待されています。
アルツハイマー型認知症の脳の特徴②
・人間らしさを司る大脳皮質の萎縮が著しい。
・アミロイドβタンパクが脳に沈着し、「老人斑(シミ)」ができる。
・神経線維が神経原線維変化(らせん状の変化)を起こす。
・神経細胞の死滅が広範囲でみられる。
脳の萎縮は健康な脳でも起こりますが、アルツハイマー型認知症ではそれが顕著に現れます。
大脳皮質全体に萎縮がおよび、脳溝が深くなり、脳回は狭くなります。
もっとも萎縮が強いのは、海馬や海馬傍回、偏桃体といった大脳辺縁系です。
これらの皮質が薄くなり、脳底辺からみると、側頭葉、小脳、脳幹のあいだに大きな隙間ができます。
記憶を司る海馬が委縮するため、記憶障害が現れます。
萎縮はさらに、側頭葉、頭頂葉へと広がり、時間や場所、人物が認識できなくなる見当識障害も現れます。
さらに、意欲の低下などから始まって、会話が難しくなる・暴力的になる・引きこもる・徘徊するなど、だんだんと日常生活に支障が出るようになってきます。
後期になると、家族が分からなくなったり、無言・失禁などもみられます。
進行は遅く、ゆるやかな坂を下るようにゆっくり変化していきます。
老人斑が増え、正常細胞の数が減る
アルツハイマー型認知症では、アミロイドβタンパクというタンパク質の凝集体が増え、正常な神経細胞を死滅させることがわかっています。
大脳表面の皮質は、140億個もの神経細胞(ニューロン)によって構成されています。
神経細胞は互いに連携し、巨大な情報ネットワークとして働いています。
神経細胞同士の接合部(シナプス)には、わずかな隙間(シナプス間隙)があり、情報を伝える神経伝達物質が放出されています。
その活動にともなって、アミロイドβタンパクというタンパク質が産生されます。
アミロイドβはシナプス機能を調節する働きをもち、通常は一定濃度に保たれています。
しかし、老化などで産生と除去のバランスが崩れると、アミロイドβが過剰になります。
すると、アミロイドβの分子が結合して、アミロイドβオリゴマーを形成します。
アミロイドβオリゴマーは、神経細胞に対する強い毒性を持っています。
そこで細胞は、アミロイドβオリゴマーの毒性を緩和するために、大量のアミロイドβ分子を結合し、繊維状のアミロイド繊維を形成します。
このアミロイド繊維が神経細胞外に蓄積したものを老人斑と呼んでいます。
これが、アルツハイマー型認知症の、最大の病理的特徴です。
老人斑は健常老人の脳にも現れますが、アルツハイマー型認知症ではその数が顕著に増えます。
このように形成された、アミロイドβオリゴマーと老人斑では次のような作用をして、脳の認知機能の低下を引き起こします。
・アミロイドβオリゴマーの神経毒性により、シナプスが傷害され、神経細胞が死滅。
・老人斑が大量にできると、周囲の神経細胞が脱落する。
この結果、神経細胞の死滅・減少により、海馬周辺、側頭葉、頭頂葉の大脳皮質が委縮し、認知機能の低下を引き起こします。
タウタンパクの増加
アミロイドβは神経細胞外に蓄積しますが、神経細胞内に蓄積するのが、タウタンパクというタンパク質です。
タウタンパクは、細胞の形の保持や運動に関与する微小管の構成要素で、微小管を安定させる役割をもっています。
タウタンパクが過剰にリン酸化されると、微小管は不安定になって壊れてしまいます。
リン酸化したタウタンパクは、神経細胞内で繊維状に凝集して蓄積します。
これを神経原線維変化(タングル)と呼んでいます。
神経細胞は機能障害を起こし、やがて死に至ります。
神経原線維変化は、健康な老人脳でもみられ、前頭側頭葉変性症、大脳皮質基底核変性症なども出現します。
タウタンパクの異常蓄積を起こす疾患群を、タウオパチーといいます。
アミロイドカスケード仮説
現在、有力なアルツハイマー型認知症の発症メカニズムです。
アミロイドβタンパクが増えて老人斑が形成。
そこに、リン酸化されたタウタンパクが加わると、神経原線維変化によって神経細胞がさらに傷害され、神経細胞死を引き起こすと考えられています。
これをアミロイドカスケード仮説といいます。
アセチルコリンなどの神経伝達物質が減少
神経伝達物質とは、神経細胞内のごくわずかな隙間(シナプス間隙)で、情報伝達を担う特殊な化学物質をさします。
送り手側のシナプス前終末から放出された神経伝達物質が、受け手側のシナプス後細胞の受容体に結合することで、情報が伝達されます。
神経伝達物質は60種類以上あり、それぞれ認知や気分、情動、睡眠、運動などに関する情報を伝達しています。
各神経細胞から、どの神経伝達物質が放出されるかは、脳の部位によって異なります。
神経伝達物質の量は20歳ごろまで増加し、その後は加齢にともなって減少します。
神経伝達物質が減少すると、その働きに関する機能が低下し、認知症などの疾患リスクが高まることが明らかになっています。
コリン作動性ニューロンが死滅し、記憶障害が進む
アルツハイマー型認知症に関与するのは、アセチルコリンという神経伝達物質で、認知機能を保つ働きをもっています。
このアセチルコリンを伝達物質とするニューロンを、コリン作動性ニューロンといいます。
コリン作動性ニューロンは、海馬周辺から大脳皮質にかけて広く分布しています。
アルツハイマー型認知症では、脳内のアセチルコリン濃度が低下するとともに、コリン作動性ニューロンが強く障害されます。
そのため、認知機能が低下し、記憶障害が進行すると考えられています。
アセチルコリンを増やすとドパミンが減る?
アセチルコリンを増やせば、認知症がよくなるとは限りません。
認知機能を保つアセチルコリンは、運動機能に関わるドパミンと、脳内で天秤のようにバランスをとっています。
認知機能改善薬を用いてアセチルコリンだけを増やすと、ドパミンが相対的に不足し、歩行障害などの身体症状が出やすくなります。
神経伝達物質に作用する薬を使うときは、他の神経伝達物質への影響も考えなくてはいけません。
認知機能改善薬「コリンエステラーゼ阻害薬」
アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きを阻害し、記憶・学習に関わるアセチルコリンの濃度を保つ働きがあります。
薬の中には、アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼをブロックする他に、陽イオンの流入量を増やし、アセチルコリンの放出量を増大させるものもあります。
RE:Memory(リメモリー)の配合成分(補足・詳細情報)
DHA(プラズマローゲン含有成分)
DHAは、脳をはじめとする神経組織に多く含まれ、脳や神経の発育や機能維持に重要な役割を果たしています。
また、細胞を活性化させ、認知症を予防するとの研究結果も出されています。
人の脳のニューロンという神経細胞の突起の先端にはDHAが含まれています。
ニューロンの突起がつながって神経回路をつくり、情報伝達を行いますが、DHAが不足すると情報伝達がうまくいかなくなり、学習能力や記憶能力に影響を与えます。
DHAは、脳血管の入口にある血液脳関門を通過できる性質があり(血液中のすべての成分が脳に入れるわけではありません)、脳や神経系への薬理作用が認められています。
その他、DHAは神経伝達物質のアセチルコリンのレセプターを活発にすることが報告されています。
血液脳関門とは?
脳はとてもデリケートな器官なので、脳にとって有害なものは入らないようにする「血液脳関門」というフィルターのようなものがあります。
必要なものしか通過できないシステムが備わっています。
脳は、非常に多くのエネルギーを必要とする器官ですが、必要な栄養素しか脳に入ることができません。
それだけに、脳のための栄養素(ブレインフード)が注目を浴びています。
この血液脳関門を通過できる栄養素が脳に必要なブレインフードです。
認知機能を維持・改善する効果
DHAは血液脳関門を通過できる唯一の脂肪酸です。
記憶や学習と密接な関係がある海馬に、特に多く分布します。
脳の血行をよくして神経細胞の機能を強化する、神経細胞の発達を促す、情報伝達をスムーズにする、傷ついた脳細胞を修復する、などの働きがあります。
これらのことから、記憶力や学習能力の向上だけではなく、認知症にも有効ではないかと考えられています。
島根大学医学部の研究では、DHA入りの魚肉ソーセージを用いて、その効果を検証しました。
65歳以上の住民106人を2つのグループに分け、一方のグループには、DHA入りの強化ソーセージを、もう一方のグループには普通のソーセージを、毎日2本ずつ摂取してもらい、半年ごとに記憶力と運動能力を調べました。
その結果、強化ソーセージを食べたグループでは、認知機能、運動能力ともに改善がみられたのに対し、通常のソーセージを食べ続けたグループはどちらも低下しました。
これらのことから、DHAには、認知機能の維持・改善効果があると考えられています。
アルツハイマー型認知症の発症を抑える効果
京都大学IPS細胞研究所と長崎大学の研究グループは、アルツハイマー型認知症のメカニズムを一部解明し、適切な濃度のDHAが、アルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性があることを示唆しました。
研究チームは、4人の、アルツハイマー型認知症患者からつくったIPS細胞を、脳神経細胞に変化させたものを使用して、DHAの効果を試しました。
アミロイドβタンパクが蓄積した細胞に低濃度のDHAを投与したところ、細胞内のストレスが軽減し、細胞死も抑制できました。
しかし、高濃度のDHAではかえってストレスが増したということです。
DHAのアルツハイマー型認知症抑制効果については、海外でも多くの研究がなされています。
アメリカのタフツ大学が、平均76歳の男女899人を対象に行った追跡調査では、血中のDHA濃度が上位4分の1に入っている人は、それ以下の人よりアルツハイマー型認知症になる割合が39低いことがわかりました。
このように、アルツハイマー型認知症を抑制する栄養素として、DHAは有望視されていて、大きな期待が寄せられています。
還元型コエンザイムQ10
コエンザイムQ10とは?
血中コエンザイムQ10の濃度が高いほど、認知症リスクが低いことがわかっています。
コエンザイムQ10は、体がエネルギーを生みだすために働く補酵素です。
ビタミン同様、生命維持に必須の栄養素であるため、ビタミンQとも呼ばれることもありますが、ビタミンの種類ではありません。
体内では食べ物からとった栄養素を酵素が分解、合成して体を機能させています。
その酵素の働きを陰ながら支えている、なくてはならない存在です。
医薬品としての実績が長く、従来は心臓病の薬でした。
それが日本では2001年よりサプリメントとして登場し、心臓病の他、いろいろな病気の改善や健康効果が示されました。
細胞レベルから体を元気にするので、脳の働きにも効果があります。
20才をピークに減少
体内のコエンザイムQ10の濃度は、20才をピークに減少していきます。
その後も年を重ねる度にどんどん減少していきます。
そのため、外部から積極的に摂取する必要があります。
脳細胞を活性化する効果
人間の体は約60兆個の細胞がエネルギーをつくり出すために、それぞれ機能しています。
そのエネルギーの拠点となっているのが「ミトコンドリア」というものです。
食べ物をエネルギーとして使える状態に分解し、ATPというエネルギーのもとをつくっています。
このATPをつくる過程(TCA回路)で、ATPの生産を挙げているのがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10が体内に十分にあれば、不足しているときよりもエネルギーが生まれます。
組織が生き生きと働き、脳細胞も活性化します。
脳細胞から活性酸素を除去する効果
アルツハイマー型認知症の人にみられる脳・神経細胞の萎縮(いしゅく)や脱落は、活性酸素の害が影響を及ぼしているとも考えられています。
エネルギーをつくり出すとき、ミトコンドリア内では活性酸素が発生します。
人の体は酸素を使って栄養素を燃やし、エネルギーを作り出していますが、約2%が強い酸化作用をもつ活性酸素に変化してしまいます。
コエンザイムQ10は、各細胞のミトコンドリア内に存在するほとんど唯一の抗酸化物質です。
つまりコエンザイムQ10だからこそ、限定された場所の活性酸素を消去できるのです。
また、コエンザイムQ10は、自らが抗酸化物質として働く一方で、ビタミンEの抗酸化力を強化する作用があります。
コエンザイムQ10が強力な抗酸化物質として注目される理由の一つです。
さらにコエンザイムQ10は、血液脳関門を通過するので、脳細胞のミトコンドリアの活性酸素にも働くことになります。
非常に活性酸素にさらされやすい脳だからこそ、コエンザイムQ10は非常に効果があります。
還元型コエンザイムQ10は、体内での吸収力に優れている!
従来のコエンザイムQ10サプリメントは酸化型コエンザイムQ10を配合したものが多く、摂取すると小腸の細胞で還元型コエンザイムQ10へ変換されて活用されます。
酸化型のものを摂取した場合、一度変換する過程を踏まなければなりません。
しかも、酸化型を還元型へ変換する体内エネルギーには個人差があります。
一方、還元型は体内に入ってから還元型へ変換される必要がなく、ダイレクトに吸収できるので、効率よく取り込むことができます。
葉酸
葉酸は丈夫な血管やきれいな血液づくりを支えます。
葉酸はビタミンB12とともに、補酵素として、赤血球をつくりだす働きがあります。
赤血球は4ヶ月で死滅しますが、新しい赤血球をつくるのに葉酸が足りないと、正常な赤血球ができず、悪性貧血になります。
悪性貧血とは鉄分不足の貧血と違い、立ちくらみやめまいなどの症状のほかに、胃腸障害や頭痛、倦怠感などを引き起こし、症状が進行すると、神経障害や知覚障害などを引き起こすことがあります。
また、葉酸はアンチエイジングをサポートします。
代謝に関与していて、たんぱく質の生合成を促進します。
たんぱく質は全ての体内組織の原料となるので、新しくて良質のたんぱく質が増えればみずみずしい肌を保てます。
くすみやしわを抑え、美肌をもたらしてくれます。
葉酸は、体内で活性酸素を生み出す物質であるホモシステインと結びつき、活性酸素の増加をストップし、血液の流れをスムーズにします。
血液の流れがスムーズになると「むくみ」や「冷え性」なども改善されます。
葉酸は赤血球をつくりだす働きがあり貧血予防に効果があるため、PMS (月経前症候群)にも効果的です。
葉酸の認知症予防効果
葉酸には神経細胞の機能を強化し、脳内神経伝達物質の産生を促す作用があり、認知症を予防する効果があります。
葉酸の摂取でアルツハイマー型認知症のリスクが低下
米カリフォルニア大学アービン校では、認知症ではない60歳以上の579人について、平均9.3年間、追跡調査を行いました。
この間に57人がアルツハイマー型認知症を発症しました。
ビタミンの摂取とアルツハイマー型との関係を検証したところ、葉酸を1日に400μg以上とると、アルツハイマー型のリスクが55%低くなることがわかりました。
このほか、ビタミンB群(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)の服用で、脳が委縮する速度を最大53%遅らせることができるという報告もあります。
ビタミンB12
ビタミンB12は葉酸と一緒になって赤血球のヘモグロビンの合成を助けています。
不足すると造血がうまくいかず、赤血球の数が減ったり、異常に大きい赤血球ができたりと、生成がうまくいかなくなります。
そうすると全身に酸素が行きわたらなくなり、だるさや動悸・息切れなどが起こってしまいます。
これを「悪性貧血」と呼んでいます。
また、ビタミンB12はタンパク質や脂質のエネルギー化にも関わっているほか、脳の中枢神経や末梢神経の機能を正常に働かせる重要な役割もあります。
肩こりや腰痛には末梢神経が関係しているため、ビタミンB12には、痛みを軽くする働きもあります。
ビタミンB12欠乏で脳が委縮
ビタミンB12は、記憶形成につながる神経細胞を活性化し、神経細胞を包んでいる髄鞘(ミエリン)を保護します。
ビタミンB12が不足すると、このミエリンが壊れ、脳の萎縮が進行すると考えられています。
ビタミンB12・葉酸
ビタミンB12の欠乏症、葉酸の欠乏症として、高ホモシステイン血症というものがあります。
葉酸とビタミンB12は必須アミノ酸のメチオニンの再合成に不可欠
葉酸とビタミンB12は、必須アミノ酸のメチオニンがホモシステインを経てメチオニンに再合成される過程に必要です。
不足すると再合成が進まず、ホモシステインが血液中に異常に増えて動脈硬化を促進します。
※高ホモシステイン血症を引き起こします。
葉酸・ビタミンB12とメチオニンの代謝のメカニズム
メチオニンとは?
血液中のヒスタミン(かゆみや痛みを起こす物質)の濃度を下げる作用があります。
また、肝機能の維持や抗うつ作用もあるといわれています。
不足すると利尿作用が衰え、むくみやすくなります。
肝臓で、メチオニンはホモシステインに変換され、メチオニン合成酵素によってメチオニンに再合成されます。
葉酸
生体内で葉酸はジヒドロ葉酸に還元され、さらにテトラヒドロ葉酸に変換されて、核酸の成分であるプリン核や塩基のチミンを合成する酵素の補酵素として働きます。
テトラヒドロ葉酸として、葉酸はビタミンB12にメチル基を渡すことで、メチオニン代謝を助けます。
葉酸あるいはビタミンB12が欠乏すると、ホモシステインが過剰に産生されます。
ビタミンB12
ビタミンB12はメチオニン合成酵素として、アミノ酸などの代謝の補酵素として働いています。
ビタミンB12を補酵素として、ホモシステインにメチル基を結合させてメチオニンに変換します。
高ホモシステイン血症
ホモシステインの値が高い人は、心臓病やアルツハイマー型認知症になりやすいことがわかってきました。
ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などのビタミンが不足すると、ホモシステインの変換が不十分になるため、血中に滞留します。
血中のホモシステインは濃度が高くなると、血管壁を傷つけます。
その傷がもとになって動脈硬化が進行するため、ホモシステインは動脈硬化や動脈血栓の原因になります。
さらに、高ホモシステイン血症はアルツハイマー病をはじめとする認知症を引き起こす原因であることが判明しています。
また、脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の減少がアルツハイマー型認知症の発病に関係しています。
アセチルコリンの合成を促進するものとして、アセチルコリンの前駆体であるDMAEやアミノ酸のメチオニンが知られています。
葉酸やビタミンB12が不足すると、メチオニンの再合成が進まず、ホモシステインが増加してしまいます。
ご購入を検討される方は?
読んでいただきありがとうございました。
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