酸化・糖化とは?健康や美容との関係は?
見た目の老化や、さまざまな病気を引き起こす原因といわれているのが、酸化と糖化です。
酸化とは、酸素によって細胞が傷つけられることです。
酸素は、私たちが生きるためのエネルギーを生み出すときに必要不可欠なものです。
絶えず呼吸によって体内に取り込んでいますが、その一部が体内で活性酸素に変わり、細胞を攻撃して傷つけます。
糖化とは、体内に余った糖質がたんぱく質と結びつき、たんぱく質を変質させることです。
こうしてできた「AGEs(終末糖化産物)」は、細胞を酸化させる働きがあります。
つまり、酸化と糖化は、同時に起こりやすいといえます。
年齢を重ねるほど、体の抗酸化力が落ちたり、食事や生活習慣の乱れからストレスが蓄積したりして、酸化・糖化の影響が見た目や体調に出やすくなります。
酸化・糖化の影響を抑えるためには、まずは活性酸素を減らす栄養素を摂取することが大切です。
酸化
活性酸素によって体の細胞が傷つけられ、その働きが衰えることです。
全身のさまざまな細胞に酸化が及ぶことで、老化や病気が起こります。
活性酸素
酸素の分子構造が異変を起こして毒性をもったものです。
スーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシラジカルなど様々な種類があります。
糖化
糖とたんぱく質が結びつき、たんぱく質を劣化させることです。
AGEs(終末糖化産物)という物質が生まれ、それが体の細胞を傷つけて老化や病気を招きます。
AGEs(終末糖化産物)
糖とたんぱく質が結びついて化学変化を起こしたものです。
AGEsは一度発生すると元に戻らず体の中にたまります。
酸化・糖化で引き起こされる主な症状
- 動脈硬化
- がん
- 心臓病(心筋梗塞、不整脈など)
- 脳卒中(脳梗塞、脳出血など)
- アルツハイマー型認知症
- 胃潰瘍、肝硬変、肝炎、すい炎
- 腎炎
- 皮膚のしみ、しわ、たるみ
- 白内障
- 骨粗しょう症
酸化とは?(詳細説明)
活性酸素が細胞を傷つける
酸化を引き起こす活性酸素は、本来は免疫を助け、体を守る役割があるものです。
体内に細菌やウイルスが侵入すると、白血球がそれらを退治します。
このとき、白血球が細菌やウイルスと戦うために使われるのが、活性酸素です。
一方、活性酸素が体内に増えすぎると、正常な細胞を攻撃して機能を低下させる悪い働きをします。
酸素は、呼吸によって絶えず体内に取り込まれます。
体を動かすエネルギーを生み出したり、古い細胞を生まれ変わらせるために使われます。
ほとんどの酸素は有効に使われますが、一部は活性酸素になり、細胞を酸化させてしまいます。
また、ストレスも活性酸素を発生させる大きな要因です。
ストレスを感じると体が緊張し、血流が滞ります。
すると、細胞の中で悪い化学変化が起こり、活性酸素が発生します。
体内では、ほかにもさまざまな原因で活性酸素が発生します。
体はつねに酸化のリスクにさらされています。
活性酸素が発生する要因
エネルギーを生み出すときに活性酸素が発生する
食事から得た栄養分は、消化器官で分解されて血液中へ、そして細胞へと取り込まれます。
細胞内では、取り込まれた栄養分が呼吸によって取り入れた酸素を使って燃やされ、ATPという運動エネルギーが生み出されます。
このとき、すべての酸素が使われるではなく、一部は活性酸素に変化してしまいます。
※ATPとは、アデノシン三リン酸という、エネルギーの元となる物質です。
ATPでのみ体は動きます。
脂質や糖質はすべて、ATPにつくりかえられます。
ストレスによる虚血で活性酸素が増える
血流が滞り、細胞に酸素や栄養が届かない「虚血」の状態になると、細胞内の酵素の働きによって活性酸素が大量に発生します。
ストレスによって筋肉が緊張状態になると、一時的に血流が悪くなるため、酸化が促進されます。
新陳代謝でも活性酸素が生み出される
新陳代謝とは、古い組織を壊して新しい組織につくりかえる、体が健康を保つために備えられている仕組みです。
組織を分解したり、再び合成するために、酸化酵素と呼ばれる酵素が働きます。
この酵素が働く過程で、活性酸素が生み出されます。
紫外線などの環境因子で活性酸素が増える
紫外線を浴びると、皮膚の中の光に反応する色素やたんぱく質にエネルギーが溜まります。
このエネルギーによって酸素が変質し、活性酸素が生まれます。
紫外線以外にも、排気ガスやたばこなどの環境因子によっても活性酸素は増加します。
日焼けとシワの関係
シワやシミができる原因には、活性酸素が大きく関わっています。
活性酸素は、余分な資質を酸化させて細胞異常を起こさせようとします。
簡単にいうと、肌を錆びさせようとする悪い因子です。
コラーゲンを破壊することで肌の弾力を奪い、肌細胞を酸化させることでシミやクスミを作ります。
紫外線を浴びるとシワやシミができるのは、紫外線があたった肌に活性酸素が発生するからです。
細菌・ウイルス・薬への反応で活性酸素ができる
細菌などが体内に入ると、白血球が退治してくれます。
白血球が外敵と戦う時に、活性酸を武器として使います。
ウイルスの場合、増殖したウイルスが体内で死んだときに活性酸素を生み出します。
細胞が酸化すると血管や臓器、肌が衰えます
活性酸素は、細胞内で次々に化学変化を起こします。
そのときに細胞を酸化させます。
細胞は傷つけられ、機能が低下します。
細胞の酸化は、体のあちこちで起こります。
血中の悪玉コレステロールが酸化すると、血管を傷つけて動脈硬化につながり、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となります。
また、肌の細胞が酸化すると、新陳代謝が活発に行われなくなります。
しみ・しわ・たるみのもとになり、見た目の老化をもたらします。
肌の細胞には、約28日周期で新陳代謝を促す働きがあります。
細胞が酸化すると、新陳代謝が行われなくなり、肌細胞がどんどん老化します。
抗酸化物質による酸化防止
体には活性酸素を無害化するしくみがあります。
活性酸素を無害にすることを抗酸化といいます。
細胞のミトコンドリアで発生した活性酸素は、体内で作られる抗酸化酵素、食べ物などから摂取した抗酸化物質の働きによって分解され、無害になります。
このしくみが十分に機能していれば、酸化の悪影響を抑えることができます。
体内で作られる抗酸化物質や抗酸化酵素は、年齢とともに量が減ります。
そのため、食べ物から抗酸化物質を摂る必要があります。
食べ物に含まれる抗酸化物質には、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール
などがあります。
ビタミンC
主に細胞が酸化するのを防ぎます。
ビタミンCは、活性酸素を無害な水に分解する働きがあります。
細胞内のミトコンドリアで生み出された活性酸素が、細胞を酸化させる前に、ビタミンCがそれを防いでくれます。
ビタミンE
主に脂質の活性酸素を取り除きます。
脂質が酸化されたものは過酸化脂質と呼ばれています。
ビタミンEは過酸化脂質に働きかけて活性酸素を除外し、無害にします。
脂質でできた細胞膜を正常な状態に保つことにつながります。
ビタミンB2
活性酸素を除去し、脂質の代謝を助けます。
活性酸素を除去する作用がある酵素の働きが落ちるのを防ぐ働きがあります。
間接的に、酸化を防ぐのに欠かせない栄養素です。
脂質をエネルギーに変える、細胞や粘膜を再生するなどの働きもあります。
カロテノイド(ビタミンA)
カロテノイドは食物の色素成分で、代表的なものにβ-カロテンやリコピンなどがあります。
体内でビタミンAとなります。
紫外線のダメージによる活性酸素を除去する働きが強い特徴があります。
糖化とは?(詳細説明)
糖質を摂り過ぎると、体内に血糖が多い状態になります。
血糖が細胞に取り込まれ、たんぱく質と結びついて化学変化を起こして変質すると、最終的にAGEsができます。
体内に余った血糖がAGEsを作り出す
酸化とともに、病気や老化の原因とされているのが、糖化です。
糖化とは、体内の余分な血糖とたんぱく質が結びつき、酸化などの化学変化を起こして「AGEs(終末糖化産物)」という物質になることです。
食材を加熱すると、きつね色の焦げ目ができます。
これは食材の中の糖質とたんぱく質が結びつき、加熱によって酸化するために起こります。
同じことが体の中で起こります。
AGEsは、体内のたんぱく質、つまり細胞を酸化させる働きがあります。
こうして、酸化と同じように、糖化は病気や老化の原因となります。
皮膚への影響
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]肌の弾力が失われ、しわやたるみができます。
肌にはコラーゲン繊維があります。
コラーゲン繊維は3本の繊維質でできていて、架橋というものでつながっています。
この構造が肌の弾力やハリを保っています。
AGEsがコラーゲン繊維に沈着し、不要な架橋を増やしてしまうと、肌の弾力やハリがなくなり、シワができやすくなります。
骨への影響
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]骨粗しょう症を引き起こします。
骨にもコラーゲン(たんぱく質)があります。
骨のコラーゲンにAGEsが溜まると、鉄がさびたような状態になり、もろく折れやすくなります。
また、AGEsが骨をつくる細胞の働きを妨げ、骨密度が下がります。
腎臓への影響
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]腎機能が低下します。
腎臓には糸球体という、毛細血管が集まった組織があります。
腎臓の毛細血管の働きを助ける細胞が糖化してAGEsになると、毛細血管が詰まって腎臓が機能しなくなることがあります。
血管への影響
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]動脈硬化を引き起こします。
AGEsはが血管にたまると、血管の弾力が失われて血流が悪くなります。
また、AGEsは血管の内側を傷つけ、血管壁の中に酸化したコレステロールがたまりやすくなり、動脈硬化を引き起こします。
目への影響
[wp-svg-icons icon=”play-3″ wrap=”span”]白内障になります。
目の水晶体はたんぱく質でできています。
ここに糖が結びついて糖化が起こると、水晶体がAGEsとなって白く濁ります。
濁った水晶体はレンズの役割を果たしきれず、視力が低下します。
糖化を防止する方法とは?
体内に血糖が多いと、たんぱく質と結びつきやすくなるため、AGEsが発生しやすくなります。
そのため、糖質が少ない食べ物、血糖値が上がりにくい食べ物を摂ることが大切です。
糖化の途中段階である酸化を防ぐ、ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質を摂ることも、糖化予防につながります。
【糖化と酸化と美肌との関係】
糖化は肌老化の原因
シミ、シワ、たるみ、くすみ、毛穴が肌の五大老化サインといわれています。
このような老化を引き起こす根本的な原因は、主に紫外線、乾燥、血行不良、糖化、ホルモン不足にあるとされています。
桑の葉には、このうち糖化予防に効果的です。
皮膚への影響(たるみやシワの原因に)
肌の弾力が失われ、しわやたるみができる原因となります。
肌にはコラーゲン繊維があります。
コラーゲン繊維は3本の繊維質でできていて、架橋というものでつながっています。
この構造が肌の弾力やハリを保っています。
AGEsがコラーゲン繊維に沈着し、不要な架橋を増やしてしまうと、肌の弾力やハリがなくなり、シワができやすくなります。
肌にある美肌たんぱく質に糖がこびりついてしまうと、茶色くくすんで、固くなり、弾力性もなくなってしまいます。
糖化が進むと肌の弾力性が失われ、たるみやシワの原因になります。
糖化の原因は、糖の過剰摂取や急激に体内の糖量が増えて処理しきれなくなること、肥満、運動不足、ストレス、過労、睡眠不足などが挙げられます。
このような原因から、肌の真皮にあるハリと弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質に糖が結合して、「AGEs(終末糖化産物)」という褐色の老化物質が蓄積します。
するとコラーゲンは、ハリや弾力を失い、黄ばみ、くすみなどの肌老化を起こします。
それだけでなく、肌の基底層にある新しい細胞を生み出す線維芽細胞もAGEsが増えるとダメージを受けて、数が減ってしまいます。
また紫外線も皮膚のコラーゲンやエラスチンを傷つけて、AGEsをできやすくしてしまいます。
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≪糖化セーブ成分配合≫で角層ブライトニングケア
皮膚の老化に関わる「糖化」とは、糖とタンパク質が結びつき、AGEという物質ができる現象のことです。
近年の研究により、表皮にできたAGEによって角質細胞の形態異常や水分量低下が起こり、角層の光透過率が低くなることが判明。
これにより肌の透明性が失われてしまうのです。
表皮AGEの形成を抑えるウメ果実エキス、ツボクサエキスがクリアな角層を育む鍵となります。
≪糖化抑制、透明美肌を手に入れるために今できること≫
≪AGEと透明肌≫角層ブライトニングケア
表皮細胞で形成されたAGEは角層までもち込まれ、健全な角層形成を妨げます。
皮膚の老化に関わる「糖化」とは、糖とタンパク質が結びつき、AGEという物質ができる現象のことです。
近年の研究により、表皮にできたAGEによって角質細胞の形態異常や水分量低下が起こり、角層の光透過率が低くなることが判明。
これにより肌の透明性が失われてしまうのです。
角質細胞の形態異常とは?
健康な肌の角層は、角質細胞が均一な形で整列しています。
角層の形態異常が起こると、角質細胞ひとつひとつが厚く、形もいびつになります。
それにより光が透過しにくくなり、肌の透明性が失われてしまいます。
表皮AGEと角層の光透過性
角層にAGEが少ないと、角層の光透過性が上がることが発見されました。
表皮AGEを抑制することがクリアな角層を育むことにつながるとされています。
肌のバリア機能にも影響!
表皮AGEが蓄積すると、保水に関わる因子「フィラグリン」の発現が低下することも発見されています。
糖化でたるみやシワの原因に!
肌の弾力が失われ、しわやたるみができる原因となります。
肌にはコラーゲン繊維があります。
コラーゲン繊維は3本の繊維質でできていて、架橋というものでつながっています。
この構造が肌の弾力やハリを保っています。
AGEsがコラーゲン繊維に沈着し、不要な架橋を増やしてしまうと、肌の弾力やハリがなくなり、シワができやすくなります。
肌にある美肌たんぱく質に糖がこびりついてしまうと、茶色くくすんで、固くなり、弾力性もなくなってしまいます。
糖化が進むと肌の弾力性が失われ、たるみやシワの原因になります。
糖化の原因は、糖の過剰摂取や急激に体内の糖量が増えて処理しきれなくなること、肥満、運動不足、ストレス、過労、睡眠不足などが挙げられます。
このような原因から、肌の真皮にあるハリと弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質に糖が結合して、「AGEs(終末糖化産物)」という褐色の老化物質が蓄積します。
するとコラーゲンは、ハリや弾力を失い、黄ばみ、くすみなどの肌老化を起こします。
それだけでなく、肌の基底層にある新しい細胞を生み出す線維芽細胞もAGEsが増えるとダメージを受けて、数が減ってしまいます。
また紫外線も皮膚のコラーゲンやエラスチンを傷つけて、AGEsをできやすくしてしまいます。
≪美肌の秘密、肌のディフェンス力を強化≫
アジアの大気汚染は年々深刻化!
インドや中国などの大気汚染は、年々進行しています。
同じアジアにある日本の環境も無関係ではいられません。
特に物が燃えて空気中に発生する活性酸素や、大気中の物質が化学変化を起こしてできる有害物質が、人の健康に悪影響を与えているといわれています。
大気汚染物質で肌が受けるダメージって?
大気汚染は肌にとっても悪者!
空気中の活性酸素が肌の不飽和脂肪酸と結びつくと、肌細胞を破壊するリポフスチンという物質が作り出され、それが引き金となってシミや色ムラが発生。
また活性酸素は肌の乾燥やエイジングも引き起こします。
つまり大気汚染は肌にマイナスに作用する『肌ストレス』なのです。
肌のツヤ不足は紫外線の影響かも・・・
近頃肌がくすんでいる。
もしかしてそれは紫外線のせいかも。
『乾燥の原因となる紫外線。肌が乾けば、表面が硬くなってツヤは失われてしまいます。またキメが粗くなり、光がキレイに反射せず、くすんだ印象に』
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