【二次性貧血・続発性貧血・症候性貧血】エリスロポエチンの産生低下とは?
二次性貧血とは?
[wp-svg-icons icon=”arrow-right” wrap=”span”]他の病気が原因で起こる貧血
血液それ自体の病気による貧血ではなく、ほかの病気があるために出現する貧血があります。
他の病気に続発する貧血ということで、二次性貧血、続発性貧血、あるいは症候性貧血と呼びます。
これには膠原病、慢性感染症、内分泌疾患、肝疾患などに伴って出現する貧血が含まれています。
二次性貧血では、体内に鉄があるのに鉄の運搬や利用がうまくできないことや、造血因子の産生低下などが貧血の発症に関与していると考えられています。
腎性貧血
エリスロポエチンの産生が低下
慢性腎不全(尿毒症)に伴って出現する貧血は腎性貧血とよばれます。
赤血球産生を促進する造血因子であるエリスロポエチンは主に腎臓でつくられるのですが、腎臓の働きが悪くなる慢性腎不全では、エリスロポエチンの産生が低下するために貧血が出現します。
一般に貧血になると、貧血を改善させようとしてエリスロポエチンの産生が亢進し、血液の中のエリスロポエチン値が高くなるのですが、腎性貧血では貧血に見合うだけのエリスロポエチン値が上昇しません。
そのため、腎性貧血ではエリスロポエチンが貧血の程度に比べて足りないことが主な原因になっています。
≪治療≫
二次性貧血の治療は、原因になっているもとの病気の原疾患を治療することが必要です。
腎性貧血の場合は、エリスロポエチンを静脈注射や皮下注射によって投与することによって貧血が改善します。
貧血については下の記事もごらんください。
貧血の種類と対策【鉄欠乏性・悪性・溶血性・再生不良性・二次性・出血性】
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