【ファンファイバーのナッツグラノーラ】効果、成分、人気の秘密
特徴1 1食で食物繊維を12gも補える
ファンファイバーのナッツグラノーラは、1食(50g)で、食物繊維を12gも補えます。
水溶性食物繊維6.3g
不溶性食物繊維5.7g
食物繊維
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、穀類に含まれるのは、ほとんどが不溶性食物繊維です。
腸の調子を整えるにはその両方が必要ですが、通常の食事からでは、水溶性食物繊維は一般的に不足しがちな栄養素といわれています。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維のほとんどは、植物の細胞壁を構成している物質です
水に溶けないのですが、水分を吸収してかさを増す性質があります。
腸の内容物(便)のかさが増えると、大腸のぜん動運動が活発になります。
不溶性食物繊維の主要な働きは、便の移動をスムーズにして排便を促すことです。
また、腸内環境を整え、腸内の有害物質を体外に排泄する働きもあります。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、水に溶ける食物繊維で水分を含んでゲル状になり、腸管での余分な栄養素や有害物質を排泄する作用があります。
・水溶性食物繊維は腸内細菌のエサになり、短鎖脂肪酸の産生につながります。
・ブドウ糖の吸収を穏やかにする。
・コレステロールの吸収を抑制する。
・胆汁酸を吸着して体外に排泄する(胆汁酸はコレステロールからつくられるので、コレステロールの排泄につながります)
・ブドウ糖の吸収が穏やかになると、血糖値の急激な上昇が避けられ、糖尿病の予防につながります。
・食塩のナトリウムと結びついて便と一緒に排泄されるため、血圧をさげる効果もあります。
・便の水分量を増やしてやわらかさを保ち、腸を刺激することによって排便をスムーズにします。
・満腹感を得やすくして食べ過ぎを防ぐといった効果もあります。
脳腸相関
なぜ、これほどまでに腸の大切さがよく話題となっているかというと、それは、腸が免疫・代謝・精神活動など、様々な生体反応に関係していることが明らかになってきているからです。
脳腸相関といって、腸と脳は24時間膨大な情報をやりとりしていて、それが心身の健康状態につながるカギを握っています。
つまり腸内環境が乱れると、全身に様々な不調を引き起こしてしまいます。
腸は「第2の脳」
腸は「第2の脳」とも呼ばれる独自の神経ネットワークをもっていて、脳から指令がなくても独立して活動することが可能であり、脳がなく腸だけがある生物も存在します。
しかし、脳と腸は、自律神経、ホルモン、サイトカインなどの情報伝達系を介して、互いに影響を及ぼし合っています。
これが「脳腸相関」とされる概念で、脳から腸への情報伝達(脳→腸シグナル)と腸から脳への情報伝達(腸→脳シグナル)が一方的ではなく、双方向的に影響を及ぼしています。
ストレス応答としての脳腸相関の重要性がこれまでの研究の中心でした。
最近では、この脳腸相関における新たな主役として注目されているのが腸内細菌叢(腸内フローラ)とメディエータ―としてのホルモン、神経ペプチドです。
腸内細菌の存在は神経細胞の分化・成熟に必要で、腸内フローラの異常であるディスバイオーシスが脳に影響を与えることも明らかになってきています。
特徴2 注目のイヌリン(水溶性食物繊維)が摂取可能!
有機アガベ食物繊維配合
このアガベは「イヌリン」という水溶性食物繊維を大量に含んでいます。
イヌリンは、菊芋やごぼう、などにも多く含まれている水溶性の食物繊維で、世界中で、広く健康に役立っている優れた素材です。
イヌリンとは?
世界で注目!腸内細菌のエサになって腸活に役立つ水溶性食物繊維「イヌリン」
腸内細菌のエサになるため、積極的に腸活に取り入れたい素材として注目の水溶性食物繊維です。
チコリの根やキクイモに豊富な「イヌリン」は、ビフィズス菌などの有用菌を増やす働きが高く、世界で最も使われている水溶性食物繊維です。
新タイプの食物繊維
肥満抑制、生活習慣病予防、免疫アップ、美肌など、全身の健康を支える腸。
腸の健康度を高める「腸活」が注目されるなか、日本では新タイプの食物繊維が登場。
それが、天然素材由来の水溶性食物繊維「イヌリン」です。
イヌリンとは、チコリの根やキクイモ、テキーラの原料であるアガベなどに多く含まれる食物繊維です。
ヒトの体の消化酵素では消化されないため、大腸に届いて働きます。
日本では難消化性デキストリンなどが使われることが多く、まだ耳慣れない名前ですが、世界では「水溶性食物繊維」市場の約6割をイヌリンが占めています。
水に溶けやすく、食品にしっとりとした食感や風味の良さをもたらすため、欧州ではチコリ由来のイヌリンがパンや乳製品などに広く用いられています。
そして、腸に届くと高い発酵性(腸内細菌のエサになること)を発揮するその働きについて、世界中で広く研究が行われている素材です。
イヌリンは腸内で短鎖脂肪酸を増やし、腸内細菌叢を整える
食物繊維には、水に溶けやすい「水溶性」と溶けにくい「不溶性」の2タイプがあります。
野菜や玄米、豆類に豊富な不溶性食物繊維は、便のかさを増やしたり、脂肪の吸収を抑制したりします。
一方、イヌリンなどの水溶性食物繊維は、大腸にすむ腸内細菌が好んでエサにし、その結果、産生される短鎖脂肪酸が健康に広く寄与することで注目されています。
イヌリンを腸内細菌が食べると、酢酸、酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸を産生します。
短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性にし、アンモニアなどの毒性物質を生み出す有害菌がすみにくい環境を作ります。
実際、ヒトを対象とした試験で、イヌリン摂取によって有用菌のビフィズス菌が増えたという研究や、血糖値上昇が抑えられるといった報告があります。
イヌリンが血糖値上昇を抑えるのは、食事でとった糖を抱え込み、穏やかな吸収にすることと、短鎖脂肪酸によってインスリンの分泌を高める消化管ホルモンGLP-1の分泌が高まるためといわれています。
こうした確かな働きがあることから、欧州ではイヌリンを含む食品に健康強調表示(ヘルスクレーム)が認められ、日本でも整腸作用、血糖値低下作用、中性脂肪低下作用などの表示が行われています。
イヌリンは腸の広い範囲で発酵パワーを発揮する
天然素材由来のイヌリンには糖鎖の短いもの、長いものなど、多様なサイズのものが混じっています。
人間も、細かくした食べ物のほうが食べやすいように、腸内細菌も、まず、短いサイズから食べ始め、長いサイズのものは腸の奥に進んで、そこにいる細菌に食べられると考えられています。
そのため、天然素材由来のイヌリンは長い腸全体でまんべんなく発酵するという特徴があり、有用菌がすみやすい環境を整えていくといわれています。
人の腸の温度や栄養状態を再現した「人工腸管モデル」でイヌリンの働きを調べると、イヌリン(チコリやアガベ由来の天然タイプ)は不溶性食物繊維(セルロース)や、特定保健用食品の成分としておなじみの水溶性食物繊維の一種である難消化性デキストリンと比べて、短鎖脂肪酸の産生を高め、有用菌であるビフィズス菌を大幅に増やすことがわかっています。
昔は、日本人は食物繊維リッチな食生活を送ってきましたが、現在では欧米化の食生活によって動物性のたんぱく質過多で食物繊維が不足する食生活になっています。
食物繊維が不足した食生活では、二次胆汁酸が発生しやすくなり、さらにこの二次胆汁酸が腸内に滞留し、大腸がんリスクを高めます。
一方、短鎖脂肪酸が増えると、二次胆汁酸の発生を抑制するのではないかと期待されています。
短鎖脂肪酸には、大腸上皮細胞のエネルギー源になって腸の動きをよくする、インスリンを働きやすくして血糖値を抑える働きのほか、過剰な食欲を抑えたり、交感神経節に作用して脂肪を燃焼に導く働きも見いだされています。
また、短鎖脂肪酸によって腸内が弱酸性の環境になると、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが大腸から吸収されやすくなるという作用もあります。
このように、短鎖脂肪酸の産生を高めるイヌリンは、全身の健康アップを高める素材といえます。
短鎖脂肪酸の働き(酢酸、プロピオン酸、酪酸)
代謝を改善し、腸の若返りを担っています。
腸内細菌が餌を食べた後に産生する短鎖脂肪酸は、糖や脂質の代謝の改善をはじめ、全身の健康維持に関わっています。
短鎖脂肪酸は酢(酢酸)や乳製品(酪酸)に含まれています。
また摂取された水溶性食物繊維を、腸内細菌が分解されることでも作り出されます。
腸内細菌の中で、酪酸菌はプロピオン酸や酪酸を、ビフィズス菌は酢酸を生成します。
酪酸は、腸内で抑制性の免疫細胞(制御性T細胞)を誘導することで、炎症を抑制します。
また潰瘍性大腸炎やクローン病の患者では、酪酸を作る細菌が少ないことがわかっています。
腸管の状態は、皮膚の状態に影響すると考えられています。
そのため、腸管の炎症を抑える短鎖脂肪酸に、皮膚状態を改善する効果が期待されています。
酢酸やプロピオン酸は、吸収された後、血流に乗り脂肪組織に達して、脂肪細胞の表面にある受容体(GPR43)に結合します。
これにより、脂肪細胞の脂質の貯蔵が抑制され、脂肪組織への脂質の蓄積が抑制されます。
さらにプロピオン酸や酪酸は、交感神経の細胞表面にある受容体(GPR41)に結合します。
これにより、ノルアドレナリンの分泌が促進し、体温の上昇や酸素消費量が増加することで、体全体としてエネルギー消費が増加します。
これらの作用により、短鎖脂肪酸の摂取は肥満の改善に繋がると考えられています。
酪酸・プロピオン酸
酪酸のほとんどは腸管の上皮細胞のエネルギー源となります。
腸壁で免疫システムを調節し、炎症を抑える働きもあります。
プロピオン酸は肝臓や筋肉などの組織でエネルギー消費を高め、肥満を抑制する働きがあります。
酢酸
ビフィズス菌が多く作る「酢酸」は腸内を適度な酸性に保ちます。
殺菌作用もあり、大腸で腐敗を起こす悪玉菌の増殖を抑えます。
肝臓に運ばれ、脂肪肝の発症を抑制する働きもあります。
特徴3 カルシウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンE、オメガ3脂肪酸の補給にも!
ファンファイバーのナッツグラノーラでミネラルやビタミン、オメガ3脂肪酸も摂取できます。
ミネラル
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄分
・銅
・亜鉛
ビタミン
・ビタミンB1
・葉酸
・ビタミンE
オメガ3脂肪酸
・α–リノレン酸
ファンファイバーのナッツグラノーラのご購入方法
定期購入
・内容量1袋(250g)
・初回1500円(税込)・・・通常価格2385円
・2回目以降キャンセル自由
ファンファイバーのナッツグラノーラの成分と効果(食物繊維以外)
ファンファイバーのナッツグラノーラは、食物繊維と一緒にミネラルやビタミン、オメガ3脂肪酸も摂取できるので人気があります。
【ミネラル】
カルシウム
骨や歯の材料
カルシウムは骨や歯の材料となります。
体内にあるカルシウムのうち99%は骨や歯にある「貯蔵カルシウム」で、1%は血液や筋肉、神経系に含まれる「機能カルシウム」です。
貯蔵カルシウムと機能カルシウムは相互関係があります。
機能カルシウムは血液中に溶け込んで血液凝固や精神安定の働きをしたり、筋肉の働きをサポートします。
機能カルシウムが不足すると、骨にある貯蔵カルシウムが放出されて、血中カルシウム濃度が一定に保たれます。
カルシウムの不足が続くと、骨にあるカルシウムが減少し、骨密度が低下し、骨折や骨軟化症、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
成長期であれば、歯の質が悪くなったり、あごの発達が遅れます。
また、閉経前後の女性は骨代謝をうながすエストロゲンが減少するため、骨が弱くなります。
血中のカルシウム調節がうまくいかず、胃から多く溶け出してしまうようになり、骨に含まれるカルシウム量が減ってしまいます。
機能カルシウムが不足した場合
体内のカルシウムの1%は機能性カルシウムとして、血液中や筋肉、脳にあって、神経のいらだちを抑え、筋肉を収縮させて心臓の活動を規則正しく保つ働きをしています。
この1%のカルシウムが足りなくなると、体は不足分を骨から取り出し、血液中のカルシウムを一定に保つ仕組みをしています。
このため、不足が長引くと、骨のカルシウムが減少しスカスカになってしまいます。
血液中のカルシウムも補えないため、血行が悪化し、肩こりやいらいら、さらには動脈硬化や高血圧の原因にもなります。
カルシウムは美肌とも関係アリ!肌の潤いやバリア機能強化
肌の潤いの保持にカルシウムが関与しています。
健康な肌の表皮では基底層から顆粒層へと、肌表面に向かってカルシウム濃度が高くなっています。
この濃度勾配に従って細胞が移動し、規則正しく配列されたり、細胞にケラチンの含有量が増えて、角質層に強い皮膚バリアが形成されます。
角質層にケラチンのバリアがあると水分が蒸発せずに肌に潤いが保たれます。
逆に、不足すると乾燥肌になります。
また、表皮にカルシウムが十分にないと、温度や痛みの感覚センサーが過敏になり、かゆみが強く現れます。
マグネシウム
かなり重要な成分です。
1999年度までの国民栄養調査では、ミネラルは鉄とカルシウム、ナトリウムしか調べられていませんでした。
「もっと鉄とカルシウムを摂りましょう」
「ナトリウムを減らしましょう」
という情報がほとんどで、マグネシウムなどは、ほとんど注目されていなかったそうです。
でも、ミネラルはバランスが重要なんです。
カルシウムと一緒に摂りたいマグネシウム
カルシウムを摂るときはマグネシウムの摂取も重要です!
カルシウムと深い関係にあるのがマグネシウムです。
カルシウムは筋肉細胞に出入りして、筋肉を収縮させたり弛緩させたりしています。
このとき、マグネシウムが不足すると、カルシウムが筋肉細胞に入り過ぎて、けいれんや震えを起こしてしまいます。
また、イライラして怒りっぽくなると言われています。
カルシウムは過剰に摂り過ぎても、腎臓でろ過されるためて尿とともに排出されるので、それほど心配はありません。
でも、『カルシウムを摂れば摂るほど、マグネシウムも消費される』ので、バランスを考えて摂る必要があります。
摂取量の目安(カルシウムとマグネシウム)
理想的な、カルシウムとマグネシウムのバランスは2対1くらい!
カルシウムをしっかり摂っていても、マグネシウムが足りないと骨のカルシウムが溶け出してしまうことがわかっています。
カルシウムを多く摂ってもマグネシウムが少ないと、マグネシウムがますます不足するだけでなく、『せっかく摂ったカルシウムも無駄になってしまいます。』
また、カルシウムの摂取量が多くなると、体外へ排泄されるマグネシウムの量も増すので、両者のバランスが大事です。
カルシウム2に対して、マグネシウム1くらいが理想的な摂取バランスと言われています。
マグネシウムはカルシウムの働きを助ける役割がありますが、カルシウムだけ多く摂取するとマグネシウムの働きが悪くなり、結果的にカルシウムの働きにも影響があります。
マグネシウムは美容と健康に効果的!骨・筋肉の働きに重要!代謝を促進・敏感肌・血圧にも関係が!
マグネシウムは、健康や美容、ダイエットにとても深い関わりのあるミネラルです。
マグネシウムは様々な健康・美容・ダイエットに関係しています。
・骨の重要な成分(カルシウムを骨に定着)
・筋肉の働きを正常化する働き
・糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促進(ダイエット効果)
・核酸の合成に関与(美容効果)
・敏感肌の方に(美容効果)
・新陳代謝をうまく行うための酵素のサポート役(美容効果)
・体温や血圧の調整
・月経前症候群(PMS)に伴うイライラなどの情緒不安定に関与
マグネシウムは不足しがちな栄養素
マグネシウムはカルシウム以上に不足しがちな栄養素です。
加工食品に含まれるリン、利尿剤や大量のアルコールは、さらなるマグネシウム不足を招く原因となります。
マグネシウムの1日の食事摂取基準(推奨量)は次の通りです。
日本人の食事摂取基準(2020年版)
・男性(8~9歳):170mg
・女性(8~9歳):160mg
・男性(10~11歳):210mg
・女性(10~11歳):220mg
・男性(12~14歳):290mg
・女性(12~14歳):290mg
・男性(15~17歳):360mg
・女性(15~17歳):310mg
・男性(18~29歳):340mg
・女性(18~29歳):270mg
・男性(30~49歳):370mg
・女性(30~49歳):290mg
・男性(50~64歳):370mg
・女性(50~64歳):290mg
・男性(65~74歳):350mg
・女性(65~74歳):280mg
・男性(75歳以上):320mg
・女性(75歳以上):260mg
妊婦の方は+40mgとなっています。
通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量は、成人の場合350mg/日,小児では5mg/kg 体重 /日となっています。
それ以外の通常の食品からの摂取の場合,耐容上限量は設定されていません。
食品中のマグネシウムの含有量
・干しひじき(10g):62mg
・刻み昆布(10g):72mg
・カツオ:(100g):42mg
・イワシ(40g):40mg
・アーモンド:(10粒14g):43mg
・栗(5個100g):40mg
・ゴマ(10g):37mg
・くるみ(5粒20g):30mg
・大豆(50g):110mg
・あずき(50g):60mg
・豆乳(1杯210g):53mg
・納豆(1パック50g):50mg
・きな粉(20g):48mg
・木綿豆腐(1/2丁150g):46.5mg
マグネシウム不足
カルシウムは足りないとホルモンの作用によって骨から取り出すことができますが、マグネシウムはそういう働きが弱い性質があります。
そのため、マグネシウムはきちんと摂っていないとすぐに欠乏してしまいます。
カルシウムもマグネシウムも欠乏の自覚が出にくく、検査で不足がわかるのは相当ひどい状態になってからです。
そのため、常日ごろから不足に注意することが大切です。
ここ数十年で日本人のカルシウム摂取量はかなり伸びましたが、マグネシウム摂取量はあまり増加していないといわれています。
マグネシウムは食品の精製の過程で失われやすい性質があります。
玄米には豊富に含まれていますが、白米にすると激減してしまいます。
そのうえ、マグネシウムは調理によってもかなりの量が失われてしまいます。
食品をゆでただけで、煮汁に20~30%ものマグネシウムが溶け出してしまいます。
さらにマグネシウムの腸管からの吸収率は 40〜60% 程度と推定されています。
ですので、マグネシウムを毎日の食事でとるとなると手軽ではありません。
鉄分
鉄分の働き
コラーゲンの再合成や赤血球の成分となって全身に酸素を運ぶ働きがあります。
貧血予防はもちろんですが、肌ケアのためにも必要な栄養素です。
コラーゲンの再合成
鉄はたんぱく質の一種であるコラーゲンの合成にかかわっています。
肌や髪、爪の質の低下はたんぱく質だけでなく、鉄不足が原因の場合が多いといわれています。
コラーゲンは体内に入るときに分解されてしまうのですが、それを再合成するときに鉄が必要です。
また、ニキビや湿疹ができやすいのも、鉄欠乏が原因している場合があります。
赤血球の成分となって全身に酸素を運ぶ
鉄分の働きは血液に乗って全身に酸素を運ぶことです。
鉄は赤血球の血色素「ヘモグロビン」や、筋肉の「ミオグロビン」などの構成性成分となり、体内で酸素を運搬する役割を担っています。
銅
貧血予防
・銅は、鉄分から赤血球中のヘモグロビンという色素がつくられるときに働きます。
・銅は、腸からの鉄分の吸収をよくします。
鉄は、腸からの吸収が悪い成分なので、銅の存在は重要です。
・銅が不足すると、鉄がヘモグロビンにスムーズに合成されなくなり、鉄欠乏性貧血を起こします。
・ヘモグロビンは主な材料である鉄が十分であっても、銅がなければ正常に作られません。
銅がなければ、せっかく摂った鉄分も体内で使われることはありません。
貧血ぎみで鉄分を多く摂っている人には、必須のミネラルです。
貯蔵鉄のフェリチンが血清鉄として利用されるには、銅が必要となるため、銅が不足すると鉄欠乏性貧血になりやすくなります。
その他の効果
銅は多くの酵素の成分となって、骨や血管壁を強化するコラーゲンやエラスチンの生成に働き、動脈硬化や骨粗しょう症を防ぎます。
このほか、活性酸素を防ぐスーパーオキシドジスムターゼ(Cu-SOD)の成分として重要であり、活性酸素を除去することで過酸化脂質の増加を防止しています。
銅は、SODの活性促進を通じ、アンチエイジングに重要な成分です。
また、銅が不足することで、毛髪異常、白血球の減少、骨の異常、子どもの発育障害を起こすこともあります。
亜鉛
亜鉛の働き
亜鉛は、多くの酵素の構成成分(補助成分)になり、生体内での200種類以上の酵素反応に関与し、たんぱく質や糖、アルコールの代謝、免疫システム、ホルモン分泌などが正常に機能するのを助けています。
DNAやRNAの合成にも必要とされ、不足するとDNA複製が抑制され、細胞分裂も阻害されることになります。
そのことにより、細胞分裂が活発な皮膚や粘膜の健康維持にも関わっています。
亜鉛は成人体内に約2~4g含まれ、そのうち50%は血液に、約30%は前立腺や脳など各組織に、約20%は皮膚に存在しています。
必要度は非常に高いのに、体内にとどめておくことができないため、毎日食事などから摂取する必要があります。
また、亜鉛の吸収率は約30%とあまり高くはなく、十二指腸と回腸から吸収されます。
美肌に重要な栄養素
亜鉛は、細胞分裂するときに必要なミネラルです。
細胞が分裂する際に亜鉛が不足してしまうとDNAの読み取りがうまくいかず、新しい細胞が正常に生み出されません。
つまり亜鉛は細胞の新陳代謝が活発に行われているところでたくさん必要とされます。
例えば皮膚も新陳代謝が活発な部位です。
必然的にそこではたくさんの亜鉛が使われます。
皮膚の美しさに大きく関与するコラーゲンというタンパク質の生成に、ビタミンCが重要な働きをしていますが、亜鉛はビタミンCとともにコラーゲンの生成に関わり、皮膚や骨を健康に保つために重要な栄養素です。
そのため亜鉛が不足すると、コラーゲンの生成がうまくいかずに肌荒れや老化が進んだり、シミ、シワ、ソバカスが増えたりします。
ひどい火傷をしたときなどは、傷の治癒を助けるために亜鉛入りの治療剤を処方することもあります。
また亜鉛は髪の毛とも深い関わりをもっています。
日本人の髪の毛は黒いのでわかりやすいですが、亜鉛不足になると、その時期だけ毛が細く色も薄くなります。
脱毛してしまう場合もあります。
皮膚の亜鉛含有量
表皮と真皮に含まれる亜鉛の含有量の割合は、表皮5.6に対して真皮が1の割合で含まれています。
皮膚は表皮と真皮に分けられますが、亜鉛が多く含まれるのは表皮です。
表皮は角質を産生するケラチノサイト、メラニンを産生するメラノサイトが含まれ、真皮よりも生まれ変わりが早く、新陳代謝も盛んに行われています。
抗酸化作用
抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼ(Zn-SOD)の成分としても重要です。
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は活性酸素を還元する酵素で、亜鉛や銅が構成成分となっています。
活性酸素はがんや動脈硬化などの多くの疾病に関係があるといわれ、また老化にも深く関わっています。
活性酸素を除去することで、健康や美容を維持することができます。
日焼けやストレスが多い人は体内で活性酸素が発生しやすいので、亜鉛などの抗酸化成分を摂った方がよいといわれています。
また、活性酸素を除去することで過酸化脂質の増加を防止します。
過酸化脂質が増えると、体の機能が低下し、老化現象や白内障などの病気を引き起こす原因となります。
味覚を正常に保つ働き
亜鉛は味覚を正常に保つという重要な働きがあります。
口内には、舌を中心に「味蕾」という味を感じる細胞の集合体が存在しています。
味蕾は、新陳代謝が活発で、10~12日のサイクルで次々と新しくつくられます。
その形成にも亜鉛は不可欠です。
亜鉛不足が続くと味蕾が正常に維持されず、味覚異常が起こります。
亜鉛不足による味覚障害は、初期の段階なら亜鉛を摂取することで正常に戻すことができます。
しかし欠乏が長期化すると味細胞の再生は難しくなります。
亜鉛欠乏が長く続くと、ついには味細胞が壊れてしまうことが確認されています。
卵子の成長にも不可欠
女性の卵子にとって亜鉛は欠かせないものです。
受精した卵子はどんどん細胞分裂を繰り返していきます。
亜鉛は細胞分裂の際に必要なミネラルなので、受精卵の成長にしたがい多量に消費されます。
妊婦さんの血中亜鉛を測ってみると、胎児の成長に伴い体内の亜鉛が激減するのがわかります。
妊娠すると味覚が変わるというのはよく聞く話です。
中には本当に亜鉛不足による味覚障害になっている人もいます。
亜鉛不足のお母さんは早産しやすいということがスウェーデンの大規模な研究でも明らかになっていますし、赤ちゃんの体重が少なかったり、奇形が生じやすいなどといった報告もあります。
亜鉛は母体にも胎児にも、そして乳児の成長にも大きく影響するミネラルなので、妊婦さんや授乳中のお母さんは不足しないようにしっかり摂取することが大切です。
糖尿病に対する作用
血糖調節ホルモンであるインスリンの分泌を盛んにして血糖値を下げる働きがあります。
亜鉛は、血糖値降下作用のあるホルモンのインスリンの合成(結晶化)に必要なため、亜鉛欠乏により耐糖能が低下するとされています。
耐糖能
血糖値が、常に一定範囲内に収まるように調節する能力のことです。
免疫力を高める働き
免疫機能の主役であるT細胞やナチュラルキラー細胞(NK細胞)の働きをよくするといわれています。
亜鉛を豊富に摂取していると、風邪をひきにくくなるといわれています。
生体膜の安定化
生体の単位である細胞を包む細胞膜には脂質が多く、活性酸素によってダメージを受けやすい特徴があります。
亜鉛はその抗酸化作用により細胞膜の酸化を抑え、安定に保つ働きがあります。
細胞分裂の際のDNAの複製に関与
亜鉛不足でDNAがきれいに分かれないと正常な細胞が生み出されずに、細胞の老化が始まったり、がんになったりします。
傷口の治りを早める
傷口がふさがるということは新しい細胞が生まれているということなので、どんどん亜鉛が使われます。
貧血予防
成人では、亜鉛不足で貧血の原因にもなります。
唾液の分泌
唾液を分泌する細胞にも亜鉛が不可欠です。
子供の成長
亜鉛は成長ホルモンの機能維持や、骨の成長に不可欠です。
骨粗しょう症の予防もカルシウムだけではなく、亜鉛があってはじめてカルシウムは骨になります。
妊娠の持続
妊娠初期に亜鉛を不足させると、奇形児の生まれる率が高くなります。
その結果、早産も増えます。
亜鉛は細胞分裂に関わっていて、胎児が成長するために母親の体内の亜鉛が大量に使われます。
そのため妊婦は、妊娠週数が多くなるほど血清の亜鉛値は減少します。
母体の亜鉛不足は、赤ちゃんの成育にも影響を与えます。
アルコール分解
アルコールを分解するアルコール脱水酵素は亜鉛がないと、アルコールを分解できないので、悪酔いをします。
血中コレステロールの調整
亜鉛が足りなくなるとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化が進み、それが動脈壁に沈着して血管が狭まり、高血圧や動脈硬化を引き起こします。
亜鉛は抗酸化作用により、LDLコレステロールの酸化を抑える働きがあります。
視力の維持
少し暗くなるとものが見えにくくなる夜盲症はビタミンAの不足が関与しているといわれていますが、亜鉛も関与しています。
ビタミンAの代謝に亜鉛は不可欠です。
記憶力
脳内で記憶をつかさどる海馬には亜鉛が多く存在し、記憶力にも必要だといわれています。
亜鉛が不足すると、脳の機能が低下し、記憶力が悪くなることもあります。
【ビタミン】
ビタミンB1
ビタミンB1の働き
・皮膚や粘膜の健康維持を助ける働き
・糖質をエネルギーに変えて疲れにくくする働き
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働き(糖質の代謝を促進)があります。
体内で糖質をエネルギーに変えるとき、酵素の働きが必要になります。
この酵素がしっかりと機能するには補酵素が不可欠で、ビタミンB1は補酵素の働きを果たしています。
糖質代謝を促す酵素はアミノ酸だけからなる純タンパク質(アポ酵素)で、この酵素の働きを助ける補酵素がなければ、糖質をエネルギーに変えることはできません。
乳酸を分解して筋肉の疲れをやわらげる働き
ビタミンB1が不足すると、糖質がきちんと代謝できず、体内に乳酸などの疲労物質が蓄積され、疲れやすくなったり、筋肉痛を起こしやすくなったりします。これが肩こりの原因になると言われています。
葉酸
悪性貧血予防
葉酸は丈夫な血管やきれいな血液づくりを支えます。
葉酸はビタミンB12とともに、補酵素として、赤血球をつくりだす働きがあります。
赤血球は4ヶ月で死滅しますが、新しい赤血球をつくるのに葉酸が足りないと、正常な赤血球ができず、悪性貧血になります。
悪性貧血とは鉄分不足の貧血と違い、立ちくらみやめまいなどの症状のほかに、胃腸障害や頭痛、倦怠感などを引き起こし、症状が進行すると、神経障害や知覚障害などを引き起こすことがあります。
美容効果
葉酸はアンチエイジングをサポートします。
代謝に関与していて、たんぱく質の生合成を促進します。
たんぱく質は全ての体内組織の原料となるので、新しくて良質のたんぱく質が増えればみずみずしい肌を保てます。
くすみやしわを抑え、美肌をもたらしてくれます。
血流改善
葉酸は、体内で活性酸素を生み出す物質であるホモシステインと結びつき、活性酸素の増加をストップし、血液の流れをスムーズにします。
血液の流れがスムーズになると「むくみ」や「冷え性」なども改善されます。
葉酸は赤血球をつくりだす働きがあり貧血予防に効果があるため、PMS (月経前症候群)にも効果的です。
ビタミンE
・メラニンの沈着抑制
・紫外線の防御
ビタミンEの働き
シミ、シワ、たるみ、くすみ、毛穴が肌の五大老化サインといわれています。
このような老化を引き起こす根本的な原因は、主に紫外線、乾燥、血行不良、糖化、ホルモン不足にあるとされています。
ビタミンEには、このうち紫外線と血行不良、糖化、ホルモン不足に効果的です。
ビタミンEの特徴
酸化ケア力が強く、体内の活性酸素をケアし、悪玉コレステロール対策に役立ちます。
体の中から若々しさを保つ大切な成分です。
抗酸化作用は美肌をキープするためには必須なもので活性酸素を減らしてくれる作用があります。
抗酸化作用と紫外線によるメラニンの生成抑制作用によって、シミやソバカスなどの肌トラブルにも効果があります。
また、ビタミンEはビタミンCの吸収率を高める効果があります。
冷え性改善・肩こり改善・美肌効果
ビタミンEは、末梢神経や毛細血管を広げて血行を促進し、自律神経を整えます。
血流が良くなるので、冷え性や肩こり、腰痛などが改善されます。
全身の血行がよくなることで新陳代謝が活発になり、肌のハリが出てきます。
さらに、ビタミンEは紫外線に対する抵抗力を上げる特性もあるので、シミやそばかすにも効果的です。
貧血予防
赤血球の細胞膜を強化することから貧血予防に効果的です。
血行を良くする効果
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らして、血行を良くします。
血行が良くなると、血管も強化されます。
また、血管壁に沈着しやすい中性脂肪を減らす働きがあるので、動脈硬化の予防にもなり、血圧が下がります。
抗酸化作用
過酸化脂質の生成を抑え、生体膜を活性酸素から守り老化を防ぐ
毒性が強い過酸化脂質は、不飽和脂肪酸と酸素が結合してできる物質で、細胞内にできやすく、強い毒性があります。
そして、細胞膜を破壊して細胞の働きを衰えさせ、栄養分の補給や老廃物の排出などの機能を麻痺させます。
これが老化現象です。
抗酸化作用のあるビタミンEを摂取することで、過酸化脂質の生成を抑え、細胞が急激に老化するのを防いでくれます。
過酸化脂質が増えると、体の機能が低下し、老化現象や白内障などの病気を引き起こす原因となります。
脂質に作用し、糖化・酸化の害から守る働き
油に溶けやすい性質をもち、細胞膜の脂質が酸化するのを防ぐ働きがあります。
細胞膜で酸化・糖化が起こるのを防ぐ働きをします。
【オメガ3脂肪酸】
α–リノレン酸(n-3系列の多価不飽和脂肪酸)
ストレスなどの影響によって体内で増えた老化の原因となる活性酸素の働きを、抗酸化力にすぐれたα-リノレン酸が抑えてくれます。
身体の内側からアンチエイジングすることで、より高い効能が期待できます。
また、α-リノレン酸は、ホルモンバランスを整える効果があり、PMS(月経前症候群)改善にもパワーを発揮してくれます。
α-リノレン酸は肝臓で吸収された後、EPAに変換され、その後DHAに変換されます。
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読んでいただきありがとうございました。
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