【トレビス】アントシアニン・カリウムの効果
トレビスはキャベツに似た形をしていますが、キク科の野菜であるチコリーの仲間で、ほろ苦さとコクがあり、サクサクした歯触りが特徴です。
葉はキャベツよりやわらかく、レタスより歯ごたえがあります。
トレビスには、アントシアニンが含まれ、抗酸化作用による老化防止のほか、目の健康にも効果があります。
また、カリウムも多く含まれるほか、葉酸、ビタミンK、カルシウム、水溶性と不溶性の両方の食物繊維を含んでいます。
トレビスに含まれる栄養素
・アントシアニン
・カリウム
・葉酸
・ビタミンK
・カルシウム
・水溶性食物繊維
・不溶性食物繊維
トレビスの効能
アントシアニン
ポリフェノールの中でも、特に最近注目されている成分がアントシアニンです。
アントシアニンは末梢血管を拡張して血流を改善、めぐりを改善する効能があります。
また、抗酸化作用が強いため、活性酸素の抑制を行い細胞の損傷を避けることができますので、美肌にも効果があります。
活性酸素は老化を促進し、お肌のハリやツヤを奪っていきます。
ポリフェノールは活性酸素を除去することで、老化を防止してくれます。
また、目の健康を維持する働きが大きく、神経系の働きを支えるロドプシンという色素の再合成を促進し、目の疲労回復や視力向上、かすみ・ちらつき・視野が狭くなるなどの症状の改善、夜間視力の向上に効果を発揮します。
さらに、肝機能の回復、血圧上昇の抑制にも効果的です。
カリウム
次のような働きがあります。
細胞機能の維持
細胞が活動するためには、その内外に水分が必要です。
細胞内の水分(細胞内液)にはカリウムが、細胞外の水分(細胞外液)にはナトリウムがそれぞれ多く含まれています。
これらの濃度やバランスは、細胞の水分の量や浸透圧に影響を及ぼすので、細胞の膜にはカリウムとナトリウムをくみ出すポンプ機能がついていて、つねに適正な濃度を保つように調節されています。
すなわち、カリウムとナトリウムのどちらが欠けてもそのバランスがくずれ、生命活動の基本単位である細胞は機能しなくなります。
カリウムはナトリウムとともに生命活動そのものを維持しているともいえます。
両者のバランスが一定に保たれることによって、細胞内外の水分調節や物質交換が行われています。
余分なナトリウムの排泄(むくみ解消・高血圧予防)
カリウムは、体内のナトリウムが過剰になると、その排泄を促します。
カリウムは、細胞内のナトリウム量を調整し、余分なナトリウムと水分を細胞の外に排出します。
また、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを防ぎ、尿への排泄を促します。
そのため、カリウムを摂取することは、体内のナトリウム(塩分)の減少と、それによる血圧の正常化(高血圧の予防)、手足のむくみ解消に効果があります。
ナトリウムが過剰となり、カリウムが不足すると、血圧が上がりやすいうえ、心臓の筋肉や血管の働きが衰え、心臓病や脳血管障害の危険性が増します。
これを防ぐには、塩分の過剰摂取を控え、カリウムを十分摂ることが大切です。
むくみケア
むくみとは細胞内に余分な水分がたまってしまった状態のことです。
栄養素や酸素と一緒に細胞に運ばれた水分が、静脈やリンパ液の中にスムーズに回収されなくなるために起こります。
体内の水分調節をスムーズにしてむくみを防ぐうえで大切なのは、ナトリウムとカリウムのバランスです。
細胞内の水分は、ナトリウムがポンプ役となり、水を吸いあげて調節しています。
しかし、このポンプが正常に機能しないと細胞が水ぶくれ状態となり、むくみが起こります。
カリウムには、余分な水分を排出させることでナトリウムポンプを正常に機能させる働きがあります。
足のむくみは、その日のうちに解消することが重要です。
むくみを放置しておくと、周囲の毛細血管が圧迫され、むくみがさらに進行します。
それによって、ますます血行が悪くなります。
また、皮下脂肪の脂肪球という細胞が必要以上に水分を吸収して大きくなることもあります。
むくみを解消するには、カリウムの摂取、運動や入浴、マッサージで血液やリンパ液の循環を良くして、水分の排出をスムーズにしてあげるケアが大切です。
筋肉の収縮・弛緩
筋肉の収縮・弛緩の働きを正常に保つために働いています。
カリウムは細胞内の酵素反応を調節する働き役割があり、筋肉でのエネルギーづくりにも関与しています。
カリウムは筋肉細胞に60%近く含まれます。
神経の伝達
神経伝達を正常に保つために働いています。
美肌
カリウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
カリウムが不足した場合
カリウムが不足すると、高血圧、手足のむくみ、糖尿病、神経障害、精神障害、ストレス、食欲不振、筋力低下などの症状があらわれます。
カリウムの摂取量が不足していると、余分なナトリウムの排泄が滞るため、高血圧や手足のむくみを引き起こしやすくなります。
また、筋肉の働きが低下したり、けいれんを起こしたりします。
夏場に大量の汗をかくと、カリウムが汗とともに排出されて、低カリウム血症が起こり、疲れやすくなったり、無気力になったりすることがあります。
これは夏バテの原因にもつながります。
葉酸
葉酸の働き
葉酸は丈夫な血管やきれいな血液づくりを支えます。
葉酸はビタミンB12とともに、補酵素として、赤血球をつくりだす働きがあります。
赤血球は4ヶ月で死滅しますが、新しい赤血球をつくるのに葉酸が足りないと、正常な赤血球ができず、悪性貧血になります。
悪性貧血とは鉄分不足の貧血と違い、立ちくらみやめまいなどの症状のほかに、胃腸障害や頭痛、倦怠感などを引き起こし、症状が進行すると、神経障害や知覚障害などを引き起こすことがあります。
また、葉酸はアンチエイジングをサポートします。
代謝に関与していて、たんぱく質の生合成を促進します。
たんぱく質は全ての体内組織の原料となるので、新しくて良質のたんぱく質が増えればみずみずしい肌を保てます。
くすみやしわを抑え、美肌をもたらしてくれます。
葉酸は、体内で活性酸素を生み出す物質であるホモシステインと結びつき、活性酸素の増加をストップし、血液の流れをスムーズにします。
血液の流れがスムーズになると「むくみ」や「冷え性」なども改善されます。
葉酸は赤血球をつくりだす働きがあり貧血予防に効果があるため、PMS (月経前症候群)にも効果的です。
また、子宮環境を良好に保つために欠かせない栄養素です。
受精卵の細胞分裂を助ける、子宮内膜の環境を良くし着床を促進する、流産リスクを低減する、胎児の神経管閉塞障害の発症リスクを低減する等の働きがあります。
葉酸はたんぱく質や細胞の新生に必要な核酸(DNA、RNA)をつくるのに重要な役割を果たしています。
核酸は細胞の核にあたり、遺伝情報を保有していて、遺伝情報にそってからだをつくるよう指令をだす生命の根幹です。
胎児が発育する妊娠中や、乳児を育てる授乳中には、必要不可欠です。
特に、妊娠初期に葉酸を適切に摂取することで、胎児の神経管欠損という先天異常のリスクが軽減されます。
葉酸の欠乏症、ビタミンB12の欠乏症として、高ホモシステイン血症というものがあります。
葉酸とビタミンB12は必須アミノ酸のメチオニンの再合成に不可欠
葉酸とビタミンB12は、必須アミノ酸のメチオニンがホモシステインを経てメチオニンに再合成される過程に必要です。
不足すると再合成が進まず、ホモシステインが血液中に異常に増えて動脈硬化やアルツハイマー病を促進します。
※高ホモシステイン血症を引き起こします。
高ホモシステイン血症とは?
ホモシステインの値が高い人は、心臓病やアルツハイマー型認知症になりやすいことがわかってきました。
ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などのビタミンが不足すると、ホモシステインの変換が不十分になるため、血中に滞留します。
血中のホモシステインは濃度が高くなると、血管壁を傷つけます。
その傷がもとになって動脈硬化が進行するため、ホモシステインは動脈硬化や動脈血栓の原因になります。
さらに、高ホモシステイン血症はアルツハイマー病をはじめとする認知症を引き起こす原因であることが判明しています。
また、脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の減少がアルツハイマー型認知症の発病に関係しています。
アセチルコリンの合成を促進するものとして、アセチルコリンの前駆体であるDMAEやアミノ酸のメチオニンが知られています。
葉酸やビタミンB12が不足すると、メチオニンの再合成が進まず、ホモシステインが増加してしまいます。
メチオニンとは?
血液中のヒスタミン(かゆみや痛みを起こす物質)の濃度を下げる作用があります。
また、肝機能の維持や抗うつ作用もあるといわれています。
不足すると利尿作用が衰え、むくみやすくなります。
肝臓で、メチオニンはホモシステインに変換され、メチオニン合成酵素によってメチオニンに再合成されます。
葉酸・ビタミンB12とメチオニンの代謝のメカニズム
葉酸
生体内で葉酸はジヒドロ葉酸に還元され、さらにテトラヒドロ葉酸に変換されて、核酸の成分であるプリン核や塩基のチミンを合成する酵素の補酵素として働きます。
テトラヒドロ葉酸として、葉酸はビタミンB12にメチル基を渡すことで、メチオニン代謝を助けます。
葉酸あるいはビタミンB12が欠乏すると、ホモシステインが過剰に産生されます。
ビタミンB12
ビタミンB12はメチオニン合成酵素として、アミノ酸などの代謝の補酵素として働いています。
ビタミンB12を補酵素として、ホモシステインにメチル基を結合させてメチオニンに変換します。
葉酸の認知症予防効果
葉酸には神経細胞の機能を強化し、脳内神経伝達物質の産生を促す作用があり、認知症を予防する効果があります。
葉酸の摂取でアルツハイマー型認知症のリスクが低下
米カリフォルニア大学アービン校では、認知症ではない60歳以上の579人について、平均9.3年間、追跡調査を行いました。
この間に57人がアルツハイマー型認知症を発症しました。
ビタミンの摂取とアルツハイマー型との関係を検証したところ、葉酸を1日に400μg以上とると、アルツハイマー型のリスクが55%低くなることがわかりました。
このほか、ビタミンB群(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)の服用で、脳が委縮する速度を最大53%遅らせることができるという報告もあります。
ビタミンK
カルシウム沈着作用
ビタミンKは丈夫な骨づくりに不可欠で、骨に存在するオステオカルシンというたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があります。
ビタミンKは骨からカルシウムが排出されるのを防ぎ、骨を丈夫に保つ働きがあります。
骨の再石灰化にも関与していて、不足すると骨にカルシウムが沈着せず、もろくなります。
このことから、ビタミンKは骨粗しょう症予防に有効な栄養素の一つとして、治療薬としても使用されています。
止血作用
ビタミンKの主要な作用は、血液凝固に関与するものです。
出血が起こると、血液中に含まれるフィブリノーゲンという物質が変化し、血液をゼラチン状にして固めます。
このとき、フィブリノーゲンが変化するのに必要な酵素をつくるために、ビタミンKが使われています。
そのため「止血のビタミン」とも言われています。
カルシウム
美肌効果
カルシウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
また、カルシウムで新陳代謝が促進されます。
新しい皮膚細胞が成熟し、表皮の角質に成長するときにカルシウムが必要とされます。
カルシウムが充実していると、新しいお肌への生まれ変わりが活発になり、若々しく滑らかな表皮を保つことが出来ます。
骨や歯の材料
カルシウムは骨や歯の材料となります。
体内にあるカルシウムのうち99%は骨や歯にある「貯蔵カルシウム」で、1%は血液や筋肉、神経系に含まれる「機能カルシウム」です。
貯蔵カルシウムと機能カルシウムは相互関係があります。
機能カルシウムは血液中に溶け込んで血液凝固や精神安定の働きをしたり、筋肉の働きをサポートします。
機能カルシウムが不足すると、骨にある貯蔵カルシウムが放出されて、血中カルシウム濃度が一定に保たれます。
カルシウムの不足が続くと、骨にあるカルシウムが減少し、骨密度が低下し、骨折や骨軟化症、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
成長期であれば、歯の質が悪くなったり、あごの発達が遅れます。
また、閉経前後の女性は骨代謝をうながすエストロゲンが減少するため、骨が弱くなります。
血中のカルシウム調節がうまくいかず、胃から多く溶け出してしまうようになり、骨に含まれるカルシウム量が減ってしまいます。
機能カルシウムが不足した場合
体内のカルシウムの1%は機能性カルシウムとして、血液中や筋肉、脳にあって、神経のいらだちを抑え、筋肉を収縮させて心臓の活動を規則正しく保つ働きをしています。
この1%のカルシウムが足りなくなると、体は不足分を骨から取り出し、血液中のカルシウムを一定に保つ仕組みをしています。
このため、不足が長引くと、骨のカルシウムが減少しスカスカになってしまいます。
血液中のカルシウムも補えないため、血行が悪化し、肩こりやいらいら、さらには動脈硬化や高血圧の原因にもなります。
骨の老化の原因
骨の老化は若くても引き起こります。
過度のダイエット
ダイエットの頻度が多いほど骨密度は減少するというデータがあります。
運動不足
運動不足が続くと破骨細胞が活性化し、骨密度が低下していきます。
過度の運動トレーニング
激しすぎる運動は乳酸等の有機酸を増加させ、骨からカルシウムが流出してしまいます。
栄養バランスの悪い食事
塩分の摂りすぎはカルシウムの排出を増加させてしまいます。
その他の作用
カルシウム不足はイライラの原因になったり、肩こりや腰痛を起こしやすくなります。
また、血行と血液の状態にも影響を及ぼし、高血圧や動脈硬化の原因にもなります。
この他にも、カルシウムは神経伝達物質をコントロールしたり、筋肉を収縮させたり、血液の凝固を促したり、ホルモンや唾液、胃液などの分泌に関わっています。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、水に溶ける食物繊維で水分を含んでゲル状になり、腸管での余分な栄養素や有害物質を排泄する作用があります。
・ブドウ糖の吸収を穏やかにする。
・コレステロールの吸収を抑制する。
・胆汁酸を吸着して体外に排泄する(胆汁酸はコレステロールからつくられるので、コレステロールの排泄につながります)
・ブドウ糖の吸収が穏やかになると、血糖値の急激な上昇が避けられ、糖尿病の予防につながります。
・食塩のナトリウムと結びついて便と一緒に排泄されるため、血圧をさげる効果もあります。
・便の水分量を増やしてやわらかさを保ち、腸を刺激することによって排便をスムーズにします。
・満腹感を得やすくして食べ過ぎを防ぐといった効果もあります。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維のほとんどは、植物の細胞壁を構成している物質です
水に溶けないのですが、水分を吸収してかさを増す性質があります。
腸の内容物(便)のかさが増えると、大腸のぜん動運動が活発になります。
不溶性食物繊維の主要な働きは、便の移動をスムーズにして排便を促すことです。
また、腸内環境を整え、腸内の有害物質を体外に排泄する働きもあります。
トレビスをお探しの方は?
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読んでいただきありがとうございました。
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