テフとは?女性に嬉しい美活効果 優れた栄養価を持つ世界一小さな穀物
テフとは?
テフは、イネ科植物最小の穀物で、アフリカ北部で古くから栽培されてきました。
テフはエチオピアが原産のイネ科の穀物です。
エチオピアではテフを小麦粉のように製粉し、水で溶いて発酵させ、クレープのように薄くのばして焼いた「インジェラ」と呼ばれるものが、主食として食べられています。
穀物ではありますが、小麦、大麦などに含まれているグルテンが一切含まれていないので、グルテンアレルギーの方にも安心して食べることができます。
女性に嬉しい美活効果
レジスタントスターチという、難消化性でんぷんが含まれます。
消化されにくく、腸内を移動しながら不要なものを排出してくれます。
ミネラルが豊富で、特に鉄分が多く、髪や肌の再生を助けてくれます。
グルテンフリーなので、ダイエットにも最適な食材です。
また、テフは豊富な食物繊維によりダイエットの大敵である便秘の解消に効果的です。
余計なものを溜めこまない体づくりに最適です。
高い栄養価
小麦よりも鉄分とカルシウムを豊富に含み、肌代謝や免疫力を高めます。
グルテンフリーで腸内環境を整える食物繊維も多く、ダイエット向きです。
テフが注目されている理由は、その豊富な栄養価にあります。
代謝の維持に欠かせないタンパク質や、穀物では珍しい鉄分、カルシウムに、ダイエットや美容に嬉しい成分である食物繊維などを豊富に含んでいます。
テフが注目されている理由は、グルテンフリーということです。
しかも、栄養価が他のグルテンフリー食材と比べても高めで、ハリウッド女優やセレブが愛用しているということもあり人気に火がつきました。
数値的にはスーパーフードの火付け役になった「キヌア」を超えるとも言われています。
テフに含まれる主な栄養成分はレジスタントスターチ、食物繊維、ミネラル(鉄分・カルシウム・マグネシウム・亜鉛)、ビタミンB1・B2・B6、良質なたんぱく質です。
女性は積極的に取りたい栄養素である鉄分やカルシウム、亜鉛は米や小麦と比べて多く含まれています。
また、体を作る「良質なタンパク質」を含み必須アミノ酸の8種類を含んでいます。
特に、必須アミノ酸の一つであるリジンが豊富に含まれています。
リジンは他の穀物(米、小麦など)に不足しがちなアミノ酸で、テフを摂取することでアミノ酸スコアが改善し、美容やダイエット、健康に効果があります。
若くて美しい肌をキープ 美容効果・健康をサポート
テフは鉄分が多く含まれているのでアンチエイジングにもぴったりです。
鉄分を摂取することで老化の原因となる体にたまった活性酸素を除去すると言われているので若くて美しい肌をキープすることができます。
また、豊富な食物繊維により便秘を解消することによって肌荒れ予防にもつながり、美肌効果が期待できます。
グルテンフリー食品
テフは、グルテンフリー食品です。
グルテンとは、小麦粉製品に含まれるタンパク質の一種で、食欲をコントロールする中枢神経を刺激してしまう作用があり、摂取すると食欲を増加させてしまいます。
また、グルテンが体質に合わない人がいて、体の不調を引き起こしていることがあります。
グルテンフリーダイエットは多くの人がチャレンジしていて、グルテンを含まないテフはこのダイエットにぴったりの食材です。
食べ方
白米に加えて炊けば白米に不足している鉄分や食物繊維を強化できます。
また、とても小さい穀物なので、そのままパンケーキなどに加えて焼くこともできます。
グルテンフリーで満腹度が上がるためダイエット中にもおすすめです。
炊き方
鍋にテフと3倍量の水を入れ、フタをして火にかけます。
沸騰したら弱火で20分ほど茹で、火を止めてフタをしたまま5分程蒸らします。
冷蔵で2~3日保存可能です。
期待できる効果
・貧血改善や予防
・便秘解消
・美肌や美白、美髪
・ダイエット効果
・生活習慣病予防
・アンチエイジング
主な成分
・レジスタントスターチ
・食物繊維
・鉄分
・カルシウム
・マグネシウム
・亜鉛
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・良質なタンパク質(必須アミノ酸8種含む)
含まれる成分の効能
レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)
炭水化物の中でも、近年、大きな注目を浴びているのが「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」と呼ばれるものです。
レジスタントスターチは、糖質であるにもかかわらず、食物繊維と同じような働きをします。
レジスタントスターチは良質の炭水化物で、小腸内で消化されず大腸まで届き、腸内細菌のエサになります。
その結果、食物繊維を摂った時と同じように、腸内で善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整える効果が期待できます。
また、レジスタントスターチは、ほとんど消化されずに腸内を移動することによって、消化が緩やかになるため血糖値の急激な上昇が抑えられます。
さらに腸内環境が整うため、便秘解消や肌荒れ予防効果があります。
食物繊維
次のような効果があります。
・糖質の吸収を穏やかにして血糖値の上昇を抑える。
・不要な物質や有害な物質を吸着して体外に排出する。
・腸のぜん動運動を促進してスムーズな排便を促す。
・満腹感を得やすくして食べ過ぎを防ぐ。
・腸内の善玉菌を増やして腸内環境をよくする。
・腸内環境を良くすることで便秘解消や肌荒れ予防へと導きます。
鉄分
コラーゲンの再合成
鉄はたんぱく質の一種であるコラーゲンの合成にかかわっています。
肌や髪、爪の質の低下はたんぱく質だけでなく、鉄不足が原因の場合が多いといわれています。
コラーゲンは体内に入るときに分解されてしまうのですが、それを再合成するときに鉄が必要です。
また、ニキビや湿疹ができやすいのも、鉄欠乏が原因している場合があります。
赤血球の成分となって全身に酸素を運ぶ
鉄分の働きは血液に乗って全身に酸素を運ぶことです。
鉄は赤血球の血色素「ヘモグロビン」や、筋肉の「ミオグロビン」などの構成性成分となり、体内で酸素を運搬する役割を担っています。
体力の回復を早めたい方、特に鉄分が気になる女性の方に必要な栄養素です。
鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素です。
体内の鉄分が不足すると全身への酸素供給が不足し、体がだるい、疲れやすいと感じやすくなります。
活性酸素を除去して老化を抑制する効果、体内の免疫機能の維持などの効果があり、妊娠する体をつくる重要な栄養素でもあります。
体内の鉄は、ヘモグロビンやミオグロビンのように、酸素の運搬役としての役割を果たしている「機能鉄」の他に、肝臓や脾臓、骨髄などに貯蔵されている「貯蔵鉄」があります。
機能鉄が不足すると、それを補うために貯蔵鉄が利用されます。
これが少なくなると、鉄欠乏による貧血を起こします。
血液検査で貧血と診断されなくても、この貯蔵鉄が減少している状態の人も多いと言われています。
男性や閉経後の女性には、貧血はほとんど見られないのですが、月経のある年代の女性や妊娠中の方は、欠乏しやすいので注意が必要です。
カルシウム
美肌効果
カルシウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
また、カルシウムで新陳代謝が促進されます。
新しい皮膚細胞が成熟し、表皮の角質に成長するときにカルシウムが必要とされます。
カルシウムが充実していると、新しいお肌への生まれ変わりが活発になり、若々しく滑らかな表皮を保つことが出来ます。
骨や歯の材料
カルシウムは骨や歯の材料となります。
体内にあるカルシウムのうち99%は骨や歯にある「貯蔵カルシウム」で、1%は血液や筋肉、神経系に含まれる「機能カルシウム」です。
貯蔵カルシウムと機能カルシウムは相互関係があります。
機能カルシウムは血液中に溶け込んで血液凝固や精神安定の働きをしたり、筋肉の働きをサポートします。
機能カルシウムが不足すると、骨にある貯蔵カルシウムが放出されて、血中カルシウム濃度が一定に保たれます。
カルシウムの不足が続くと、骨にあるカルシウムが減少し、骨密度が低下し、骨折や骨軟化症、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
成長期であれば、歯の質が悪くなったり、あごの発達が遅れます。
また、閉経前後の女性は骨代謝をうながすエストロゲンが減少するため、骨が弱くなります。
血中のカルシウム調節がうまくいかず、胃から多く溶け出してしまうようになり、骨に含まれるカルシウム量が減ってしまいます。
骨の老化の原因
骨の老化は若くても引き起こります。
過度のダイエット
ダイエットの頻度が多いほど骨密度は減少するというデータがあります。
運動不足
運動不足が続くと破骨細胞が活性化し、骨密度が低下していきます。
過度の運動トレーニング
激しすぎる運動は乳酸等の有機酸を増加させ、骨からカルシウムが流出してしまいます。
栄養バランスの悪い食事
塩分の摂りすぎはカルシウムの排出を増加させてしまいます。
その他の作用
カルシウム不足はイライラの原因になったり、肩こりや腰痛を起こしやすくなります。
また、血行と血液の状態にも影響を及ぼし、高血圧や動脈硬化の原因にもなります。
この他にも、カルシウムは神経伝達物質をコントロールしたり、筋肉を収縮させたり、血液の凝固を促したり、ホルモンや唾液、胃液などの分泌に関わっています。
マグネシウム
骨の重要な成分
カルシウムを骨に定着させるのがマグネシウムです。
マグネシウムが足りないとカルシウムは無駄になってしまいます。
骨の正常な代謝を維持します。
カルシウムとともに骨や歯の発育や強化をうながす重要な役割を担うミネラルです。
マグネシウムは、汗で流れ出てしまったり、年齢を重ねると体にため込むことができる量が減ってしまうと言われています。
筋肉をリラックスさせたり、エネルギーの変換に関わっていると言われています。
美肌効果
マグネシウムはNMF(天然保湿因子)の構成成分です。
また、敏感肌な人ほど、体内のマグネシウムが不足している場合があります。
それは、マグネシウムが少ないと細胞がうまく分裂できず、皮膚のバリア機能も構築しにくくなるためです。
マグネシウムは細胞が分裂したり、また細胞が分化して角質層になるためにも必要なミネラルです。
また、敏感肌や乾燥肌の人は、皮膚がかゆくなって掻いてしまうことが多いです。
そして、掻けば掻くほどかゆみはひどくなります。
これは、ヒスタミンというかゆみを引き起こす神経伝達物質の放出が止まらなくなるからです。
このヒスタミンの放出を抑えるのにも、マグネシウムは関与しています。
その他の効果
マグネシウムが不足すると筋肉のけいれんを引き起こす場合があります。
マグネシウムは体内にある300種類以上の酵素の働きやエネルギーの産生を助けています。
また、血液循環を維持するために働くほか、神経の興奮を抑える、体温や血圧を調整する、筋肉の収縮などの非常に重要な働きにも関わっています。
海外の研究では、マグネシウム不足が月経前症候群(PMS)に伴う、イライラなどの情緒不安定に関係しているのではないかと言われています。
亜鉛
亜鉛は新陳代謝に関わっていて、肌のターンオーバーを促進します。
体内で新たな細胞をつくるために必要な酵素の成分であり、200種類以上の酵素に含まれる成分です。
細胞の生まれ変わりや糖質のエネルギー化、インスリンの合成、免疫力を高めるなど、役割は多岐にわたっています。
細胞の新生を活発にさせ、骨や皮膚の発育を促す働きがあります。
体に貯蔵しておく事が出来ないため、1日の中でバランス良く摂取することが大切です。
様々な酵素を作り出すサポートしたり、タンパク質の合成、疲労回復や免疫力強化にも関わる万能ミネラルです。
亜鉛が不足した場合
不足してしまうと、新陳代謝のサイクルが遅れるため、肌がカサつく他、脱毛、フケなどが起こります。
また、脳の機能が低下し、記憶力が悪くなることもあります。
特に味覚細胞は寿命が短く、10~12日で新たな細胞に変わるため、不足すると代謝ができず、食べ物の味がわからなくなります。
また、性ホルモンの分泌にも関係しています。
不足すると、女性の場合は生理不順などの原因になります。
ビタミンB1
次のような効能があります。
・皮膚や粘膜の健康維持を助ける働き
・糖質をエネルギーに変えて疲れにくくする働き
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働き(糖質の代謝を促進)があります。
体内で糖質をエネルギーに変えるとき、酵素の働きが必要になります。
この酵素がしっかりと機能するには補酵素が不可欠で、ビタミンB1は補酵素の働きを果たしています。
糖質代謝を促す酵素はアミノ酸だけからなる純タンパク質(アポ酵素)で、この酵素の働きを助ける補酵素がなければ、糖質をエネルギーに変えることはできません。
乳酸を分解して筋肉の疲れをやわらげる働き
ビタミンB1が不足すると、糖質がきちんと代謝できず、体内に乳酸などの疲労物質が蓄積され、疲れやすくなったり、筋肉痛を起こしやすくなったりします。これが肩こりの原因になると言われています。
脳や神経を正常に保つ働き
ビタミンB1は、脳や神経にとっても大切で、中枢神経や手足の末梢神経を正常に働かせる作用があります。
ビタミンB1は脳や神経の働きを助けるので集中力が増し、記憶力が向上します。
また、手足や足先などの感覚が敏感に働くようになります。
ビタミンB1が不足した場合
ビタミンB1が不足すると、イライラなどの症状や集中力の低下、さらに食欲不振、全身の倦怠感、手足のむくみやしびれ、動悸、息切れ、筋肉痛、脚気などがあらわれます。
また、脳には、血管収縮作用によって脳を活性化させるセロトニンという物質がありますが、ビタミンB1が欠乏することで、セロトニン代謝が正常に行われず、脳の機能がうまく作動せず、気力減退や慢性的な眠気を引き起こします。
アルコールを分解するのにもビタミンB1は必要です。
お酒を毎日大量に飲み、慢性的にビタミンB1が不足している人は、中枢神経が侵されるウェルニッケ・コルサコフ症候群という神経疾患にかかることがあります。
手足や顔面の麻痺、言語障害、記憶障害などがあらわれます。
ビタミンB2
次のような効能があります。
皮膚や粘膜の健康維持を助ける
美容のビタミンとも呼ばれ、皮膚や粘膜を保護し、肌・爪・髪の発育や体全体の抵抗力を強め、成長と生殖を助ける働きをします。
ヒアルロン酸の持つ保水力を高める働き
みずみずしい肌をキープするのにも必須のビタミンです。
脂肪の代謝を助ける(脂肪の燃焼を促進)
脂肪を燃やしてエネルギーに変えるときに、補酵素として働きます。
脂肪が多い食べ物を多くとった時には、ビタミンB2も多めに摂ると、脂肪が次々と燃焼されるので、脂肪太りのダイエットには大きな効果があります。
血液サラサラ効果
体内の活性酸素と結びつくことで生まれる有害物質である過酸化脂質の分解に作用して、コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
ビタミンEは過酸化脂質ができるのを防ぐ働きを持っていますが、ビタミンB2はつくられた有害な過酸化脂質を分解・消去するのに役立ちます。
ビタミンB2が不足した場合
不足すると、口内炎など粘膜のトラブルや皮膚炎があらわれます。
ビタミンB6
次のような効果があります。
・皮膚や粘膜の健康維持を助ける
・たんぱく質の代謝を助ける
たんぱく質の材料となるアミノ酸を合成したり、分解したりする酵素を助ける補酵素として働きます。
・摂取したたんぱく質が体内で有効に利用されるためには、ビタミンB6の助けを借りることが必要です。
・たんぱく質をたくさん摂取している人や、サプリメントとしてプロテインを摂っている人は、ビタミンB6も同時に摂る必要があります。
・神経伝達物質の生成を助け精神状態を安定させる
神経細胞間で情報を伝達するアドレナリン・ドーパミン・セロトニン・GABAなどの神経伝達物質の生成に関わっています。
不足すると、神経の働きをよくするアミノ酸の代謝が停滞して、不眠症やうつ状態になることもあります。
・赤血球を生成する(貧血予防効果)
・免疫系を正常にして、アレルギー症状を抑える(ぜんそくや花粉症、慢性鼻炎)
・体外から侵入した病原体を攻撃して無力化させる免疫物質の「免疫グロブリン」を作るのに欠かせない成分です。
・脂質の代謝をサポートして、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ
・月経前にイライラしたり、うつ状態になったり、頭痛に悩まされるといったPMS(月経前症候群)や「つわり」を軽減する。
ビタミンB6は、卵胞ホルモンの代謝に働きかけ、ホルモンのバランスを整えます。
このためホルモンのアンバランスから体調が崩れるPMS(月経前症候群)を改善する効果があります。
また、妊婦さんのつわりにも効果的です。
つわりの原因であるトリプトファンというアミノ酸の代謝不調を正常に整えてくれます。
ビタミンB6は赤ちゃんの脳神経系の発達にも関わるので、妊娠中はしっかりと摂ることが重要です。
・ビタミンB6が不足すると、口内炎や口角炎、肌荒れ、湿疹、手足のしびれ、こむら返りなど、さまざまな症状が起きることがわかっています。
・ビタミンB6を葉酸やビタミンB12とともに摂取することで、動脈硬化の原因物質ホモシステインの増加が抑えられます。
・ビタミンB群の中でも、ビタミンB2、B6、ナイアシンはお互いに不可欠な存在です。
ビタミンB6は、ビタミンB2がなければ働くことができず、ナイアシンはビタミンB6なしでは役割を果たすことができません。
ビタミンB6が活性型に変わると時にはビタミンB2が必要です。
また、アミノ酸のひとつ、トリプトファンからナイアシンが合成されるときには、ビタミンB6が必要です。
良質なタンパク質(必須アミノ酸8種含む)
美容やダイエット、健康に効果があります。
必須アミノ酸の一つであるリジンが豊富に含まれています。
リジンは他の穀物(米、小麦など)に不足しがちなアミノ酸です。
アミノ酸スコア
必須アミノ酸は、FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)などによって推奨摂取量が定められています。
各食品に含まれる必須アミノ酸の量が、その基準値に対してどの程度満たされているかを数値で表したのが「アミノ酸スコア」で、効率よくアミノ酸を摂るための目安となります。
アミノ酸スコアは100が最高値となっています。
最高得点100(フルスコア)は、タンパク質をつくるために必要な9種類全ての必須アミノ酸がバランスよく十分に含まれているということです。
必須アミノ酸は、どれかひとつでも不足していると、不足しているアミノ酸のレベルまでしか利用できないため、他のアミノ酸はすべて無駄になってしまいます。
食品に含まれる必須アミノ酸の含有量が、基準値より低いアミノ酸のことを「制限アミノ酸」といいます。
例えば、米や小麦、トウモロコシはリジン、ジャガイモはロイシンというアミノ酸が少なく、リジンやロイシンが制限アミノにあたります。
米のアミノ酸スコアは58、小麦のアミノ酸スコアは36(制限アミノ酸はリジン)です。
それに対し、テフはリジンが豊富です。
米に不足しているリジンというアミノ酸が補えることから、テフを摂取することでアミノ酸スコアが改善し、美容やダイエット、健康に非常に良い効果があります。
テフで、リジンを補うことでアミノ酸スコアが改善し、アミン酸バランスが整い、効率よく体のたんぱく質を合成することができます。
リジンは特に不足!
リジンは米や小麦、トウモロコシなどの穀物に含まれる量が少ないため、米やパンなど穀物を食べる日本人には不足しがちなアミノ酸です。
リジンを摂取し、アミノ酸バランスを改善することによって、効率的に筋肉合成が促進できます。
その結果、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼効果も期待できます。
また、アミノ酸が体内で体づくりに使われやすくなり、美容効果も向上します。
アミノ酸(タンパク質)を摂取することのメリット
タンパク質は、筋肉はもちろん、体の様々な部分の材料となる非常に大切な栄養素です。
全身は新陳代謝により日々入れ替わっていますので、日々のたんぱく質が不足すると、身体のコンディションに良くないことが出やすくなります。
アミノ酸のダイエット効果
基礎代謝量が高い人ほど、エネルギーを消費しやすく、太りにくく痩せやすい体です。
ダイエットには、基礎代謝を上げることが大切です。
そのポイントは筋肉です。
筋肉が多いほど、基礎代謝アップにつながります。
そんな脂肪が燃えやすい体づくりで注目を浴びているのがアミノ酸です。
筋肉の原料であるアミノ酸を補給することで、脂肪の燃焼工場である筋肉が増え、基礎代謝が上がり、それによって消費エネルギーが増え、太りにくい体がつくられます。
アミノ酸の美容効果
美肌とは、水分が保持されたうるおいのある肌のことです。
肌の表面をおおう角質層にはNMF(天然保湿因子)という天然の保湿因子があり、それが肌の水分を保っています。
このNMFが不足すると、角質層の水分が減り、乾燥した状態になってしまいます。
また、肌にハリをもたせるのは、コラーゲンです。
コラーゲンは加齢、紫外線、不規則な生活や過度のダイエットで不足してしまいます。
このNMFもコラーゲンも主要成分はアミノ酸です。
つまり、肌の乾燥やたるみの原因はアミノ酸不足と関係しています。
コラーゲンは体内にもともと存在し、体にとって大切な栄養素ですが、年齢を重ねるにつれ減り続け、40代で約半分まで減少してしまいます。
キレイを保つためには、コラーゲンを補うことが大切ですが、コラーゲンは体内での分解や吸収がされにくく、分解されたアミノ酸がコラーゲンに再合成されにくいといわれています。
だからといって、コラーゲンの摂取が無駄というわけではありません。
栄養素として十分に役立っています。
コラーゲンは、グリシン、プロリン、アラニンなど17種類のアミノ酸から構成されています。
しかし、コラーゲンを摂取するより、直接アミノ酸を摂取した方が、美肌には効果的といわれています。
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